私…今日いい事ないかも…
せっかくの韓国で旅行楽しめてないし…
タプのグッズは見れてないし…
ジヨンは怒ってるし…
その親友に交際を否定されたみたい…
ふとジヨンを見ると、これから撮影なのかさっきの女の人にメイクしてもらってる。
………昨日、韓国の観光連れてってくれるって言ったのに………嘘つき。
私、今日は一段と嫌な女だ…
ヨンべにさっき言われたせいか、
ジヨンが他の子と話しているせいか、
自分でも気持ちのコントロールが出来なった。
撮影が始まったので、皆にバレないように撮影所を出る事にした。
ここに居たくなかったのと、このままの気持ちでいたら私すごく嫌な子になる気がした。
撮影所から出て、外を歩いてると夏でも韓国は日本より涼しく感じた。
「撮影見ないの?」
振り向くと、あのおしゃれなスタイリストさんがいた。
「あっ…はい。ちょっと外の空気吸いたくなって……」
「そう。韓国はそんなに治安悪くないけど、住宅街の細道とかは気をつけたほうがいいよ。」
「あっありがとうございます。」
私は先を急ぐように歩き出した。
「ジヨンと付き合ってるんだって?」
「えっと……」
「…即答しないって事は本気じゃないんだ?」
「違います!!」
私があまりにも大きな声を出したから、まどかはビックリした。
「……ふ~ん。本気ならなんでジヨンとちゃんと話さないの?」
なんで?
なんでだろ…
自分に釣り合わないから?
別れる事になったら怖いから?
スキャンダルになりたくないから?
全部当てはまるけど、正解じゃない。
「…………怖いんです……。」
「怖い?」
「はい。自分が未熟すぎて……」
「………ボヤボヤしてると、あたしが貰っちゃうよ?」
「へっ?」
「ジヨン。私、昔ジヨンに言い寄られた事あるの。」
「………。」
「その時私、大切な人いたから見向きもしなかったけど、久々に見たジヨンかっこよくなってて惚れた。」
「……お好きにどうぞ。」
私はそれ以上話が聞きたくなくて、歩き出した。
「好きにしていいって事は、私がジヨンと付き合ってもいいって事よね~??」
彼女が後ろでそう叫んでいたけど、私は振り向かないで先へ進んだ。
~まどかside~
あの子は昔の私に少し似ている。
私がまだ『あの人』の隣で笑っていた頃。
少し似ているけど、少し違う。
私は『あの頃』はなにも考えないで笑っていたけど、彼女はジヨンといて幸せそうじゃない。
というより、先を見過ぎて考えすぎなのかも…
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入口でオーラのある子がいた。
まだ全開なオーラではないけど、育てれば花になる素質はある。
久々の韓国。
久々のYG。
今日はジヨンのカムバックにむけて撮影があると聞いて、呼び出された。
久々に見たジヨンは益々大人になっていて、艶のある男に変わっていた。
ドキドキしないと言ったら嘘になる。
そこで入口のあの子がジヨンと付き合ってると聞いた。
あの子に向けるジヨンの目線。
なにも知らない私でもすぐに恋してるとわかった。
ジヨンはあの子がタプと話すたび、イライラして。
モデルの男の子と話すたび、機嫌を悪くさせた。
そんな姿も様になっていてかっこよかった。
ふと『あの人』に目を向けた。
違う…
もうこの空間に入ってすぐに『あの人』の存在は意識していた。
私と付き合ってた頃は男の子だったのに、しっかりとした男の人に変わっていた。
変わらないのはその笑顔だけ。
私からお別れを告げたはずなのに、こんなにもまだ意識するなんて…
仕事に集中!
自分にそう言いかけて一度目を閉じた。
昔から、心の中をリセットさせる時は必ず目を閉じる。
「まだ好きなんだ?」
不意に声をかけられる。
「好きなのになんでわかれたの??」
「ジヨンもその内わかる日が来るんじゃない?」
「……そんな日が来るかもしれない。…でも、愛梨が他に好きな人出来たとしても、俺はもう一生、愛梨しか愛せないと思う。」
こいつ…。
さすがg-dragon。
自分で何言ってるかわかってるのかな?
それってあたしじゃなくて、本人に言うべきセリフじゃん。
私は恥ずかしくて顔が赤くなったのがわかった。
「……俺って、顔赤らめる人フェチなのかな………」
「?なんか言った?」
「いや…まどかは昔と変わらないって言ったの」
「ど~ゆう意味!?悪い意味だったら蹴るよ?!」
「昔と変わらず、可愛いって事!」
…やっぱりこいつ。
BIG BANGの中で1番のプレイボーイな気がする。
「それじゃ、ヤキモチ妬いてないで彼女の所いけばいいじゃん!」
「……うん。…俺が決めた事だからさっ…」
なにを決めたかはわからなかったけど、ジヨンが辛い恋をしているのはわかった。
ジヨンの為と思って彼女に鎌かけてみたけど、ジヨンと同じく彼女も辛そうな恋をしているのがわかった。
2人には幸せになってほしいな…
