私の腕を掴むジヨンの手が強かった。
…ジヨン怒ってるのかな……
少し歩いた所に部屋がありそこにはいった。
「………。」
2人とも会話がなくてしばらく沈黙が続いた。
辺りをみて見ると、そこはドラマでも見たことある様な、レコーディング室だった。
「…愛梨さっ……」
先に口を開いたのはジヨンだった。
その先を聞くのが怖くて、私は話を遮った。
「ゴメンなさい!!」
「?!…なんであやまるの?」
「だって………あたし演技上手く無いし、ジヨンの理想通りにはいかなかったでしょ?」
それを聞いたジヨンは深いため息をついた。
「…俺こそゴメン。」
「えっ??」
「愛梨の演技が悪かった訳じゃないよ。」
「????」
「~っだ~か~ら!独占欲!」
「どくせんよく?」
「どきゅせんよく?……日本語あってるよね?」
「うん。日本語は合ってる。」
「…俺ね。独占欲つよいんだ。」
「うん。」
「愛梨の演技が悪かったとかじゃなくて、撮影MVが完成して、知名度が上がって、愛梨の周りに他の男がいるって想像しただけで、すっげ~モヤモヤしたの。」
「うん。」
「そんで、かっこわり~けど…ヤキモチ焼きでもあるから、あいつに頭よしよしされるの禁止ね!」
「うっうん。……もしされちゃったら?」
ジヨンは妖しげに笑って答えた。
「そしたら……お仕置きね。」
「あっそれと、今日は愛梨俺の家に泊まるの決定ね。」
「えっ…ジヨン家に??」
「そっ♪」
ジヨンと2人っきりでも緊張するのに、家になんか泊まったら心臓もたないかも( °д°)
「素敵な夜にさせてあげるよ~♪」
「すっ素敵な夜って…………。」
「………baby good night ♪」
*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*
(望SIDE)
俺は焦っていた。
原因は二つある。
一つ目は、あ~ちゃんの気持ちを知った以上、俺も有名にならないといけない。
二つ目は、g-dragonがやたらあ~ちゃんに突っかかってくる。
すごく焦っていた。
g-dragonは犬を俺に預けるもんだから、俺は仕方なく事務所に行った。
「こんにちは。」
一応韓国語で話すと
「こんにちは。いつもご苦労様。」
入り口の警備員に挨拶すると、すんなりと入れた。
「わん!」
(こいつのお陰か?)
入口に入るとすぐにBIG BANGのメンバーがいた。
名前はえ~と………V1(ヴィワン)だっけ?
「あっ!あの日本語できる人。」
俺がとっさにそう叫ぶと
「…………誰ですか?!」
疑いの目で見られた。
まぁ当たり前だよな。
「これ。」
「あっガホ!……まさか熱狂的なファンですか?!」
V1はそういうと犬を奪った。
「違いますよ。さっきg-dragonにあってこれ預かる様に言われたんです。」
「ジヨンヒョンが?………あ~今日の撮影の人ですか??」
「(撮影?)…まぁそんな感じです。」
「早く言って下さいよ~!僕疑っちゃったじゃないですか~。僕も行く所です!一緒にいきましょ!」
V1はそう言うと俺を連れて、その撮影所へ向かった。
撮影所に着くいて、歩いているとg-dragonがいた。
「おい。あ~ちゃんは?」
「!!……へぇ~?ここまでどうやってきたの?」
そう言って少し「つまらない」といった表情をした。
「あれ。」
俺はV1を指差した。
g-dragonはV1の方をキッと睨んだ。
「スンリ!!!」
「はい!!!ヒョン!!!」
まるでg-dragonの子分かのようにいじられてる。
「こっち。」
g-dragonは俺をある部屋に連れて行った。
あ~ちゃんがいた。
g-dragonの撮影が始まるようだ。
MV………。どうやら今度出す新曲のPVみたいだ。
成り行きで俺とあ~ちゃんと撮影する事になった。
g-dragonの名を借りるというプライドはすでになかった。
とにかくg-dragonと同じ位置に並びたかった。
でも、g-dragonはやっぱりプロだった。素人の俺らにも容赦はない。
それが彼の魅力の一つ。
だから彼の周りには人が溢れるのだろう。
撮影が始まると、いきなりg-dragonはあ~ちゃんをモデルから外したいと言い出した。
あ~ちゃんを見ると泣きそうな顔をしていた。
多分自分のせいだと思ってるのだろう。
あ~ちゃんはいつも泣きそうな顔をすると頭を撫でてあげる。
そうするとあ~ちゃんは一瞬でも笑顔になるからだ。
いつもの様に撫でたらg-dragonに止められた。
は??
やめろって?
あんたには関係ないじゃん!
俺はその気持ちを伝えた。
『気持ち伝えられないやつ』
悔しいけど、本当の事だ。
俺はあ~ちゃんに気持ち伝えないで、ぬるいお湯に足を入れたままの弱虫だ。
ああ、やっとわかった。
あ~ちゃんが笑顔になるから頭を撫でてやるんじゃない。
俺がそうして癒されてるんだ。
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