~望SIDE~
事務所に着くと、入口付近にはペンが沢山いた。
「入口にいっぱいいるって事は誰か事務所に来てるのかな♪」
あ~ちゃんが嬉しそうに話していた。
少しするとその事務所付近が騒がしくなった。
「誰か来た!」
あ~ちゃんもみんなの所に行こうと駆け寄ろうとした時、いきなり立ち止まった。
どうやら出て来たのはBIG BANGのg-dragonの様だ。
「あ~ちゃん?どーした……」
どうしたの?と声をかけようとして顔を覗いて俺は驚いた。
あ~ちゃんが好きな人を見る時と同じ顔をしていたから。
高校の時の先輩を見ていた時。
あれは、あ~ちゃんが初めて彼氏が出来た時。
ペンとしてなのか、1人の人としてなのかはまだ定かではないけど。
たれ目になったと思ったらいきなり悲しそうな顔をした。
今にも泣きそうな顔。
「あ~ちゃん。あいつの事…」
俺は一瞬その言葉を口にしていいのか悩んだ。
「望くん?」
俺が話しを進めないから、あ~ちゃんも不思議に思ったみたいで、いつの間にか俺のほうを見ていた。
「あ~ちゃん。あいつの事好きなの?」
「えっ?」
あ~ちゃんは昔から嘘をつけない子だ。
「あいつ。BIG BANGのg-dragon。」
「…っまっさか~ジヨンはアイドルだよ!」
彼女は高校の時より強くなっていた。
相変わらず嘘をつくのは下手だけど、俺は彼女の嘘に付き合ってあげることにした。
「…だよな!ごめん変な事言って。」
彼女は恋してる。
芸能人のg-dragonではなく、
1人の男クォンジヨンに。
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俺はヒョンの電話の意味を考えていた。
「ワン!」
滅多に吠えないガホが吠えた。
ガホを見ると反対車線の方に向かって吠えていた。
俺はそっちの方を見てみた。
「あ…いり?」
韓国にいるはずない愛梨がいた。
確かにあれは愛梨だ。
やっぱりヒョンが言ってたのは愛梨の事だったんだ。
「あい……」
俺は愛梨の名前を呼ぼうとした。
でも隣には見た事ない男も一緒にいた。
愛梨は楽しそうにそいつの隣で笑っていた。
そこから、俺はどうやって反対車線に行ったか覚えてない。
勝手に体が動いていた。
「何してるの?」
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「何してるの?」
後ろから声が聞こえたから振り向いた。
そこにはさっきガホの散歩していたと思っていたジヨンがいた。
「ジヨン!?久しぶ……「愛梨ちゃん。本当に男なら誰でもいいの?」
「えっ?」
一瞬ジヨンに何を言われてるかわからなかった。
ジヨンはなんかイライラしている様子だった。
「愛梨ってウブそうにみえてはそーゆー風に男のひととっかえひっかえしてるの?」
「そんなことしてない!」
「…ふ~ん……。じゃ彼だれ?」
「望くんは…「彼氏だよ?」
「へっ?」
望くんがいきなりそんな事言うもんだから気が抜けた返事をしてしまった。
「彼氏?あいりの?」
「そっあ~ちゃんは俺の女。」
「おれは愛梨にきいてるの。ほんとにそいつ愛梨の男なの?」
ジヨンの顔が見れなかった。
ジヨンはあたしと話すといつもイライラしている様子だから。
これ以上嫌われたくなかった。
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