Media Neutralではなく
Media Neutralを謳う広告代理店はたくさんあり…そうであんまりない。
というか日本以外にそんな言葉あるの?って感じ。
実際検索してみると、Media Neutral って俺スペルミス?ってくらい少ない。
ちなみに日本語の「メディアニュートラル 」だとこんな感じ。
10倍くらい違う。
別にこれはマクラにしようと思ったネタではなかったはずだけど、
やっぱりメディアに対してニュートラルであることは日本では語ることで
差別化になるような事柄なんだな、というのを再実感したりして。
日本の外資はよく「うちはメディアニュートラルですから、クライアント第一です」と、言う(らしい)。
それを見てドメの代理店が「まぁ媒体買わせてもらえない外資がまたキレイゴトを」と、言う(らしい)。
えーっと。
今日は何を書きたかったかというと。
それってもっとさかのぼれないのかな?ということ。
「メディアニュートラル」というのは僕の理解では「(コミッションがでかい)TVに固執しません」
というのが裏の意味なんだけど、それを進めれば「コミッション目当てに必要もなく媒体枠売りません」だし、
さらに突き詰めれば「必要なければ広告やろうよって言いません」だし、
「必要であれば広告じゃなくてPRを提案します」にもなり得るのではないかな、と思うのです。
それを勝手にVehicle Neutralであると呼んでみるのです。
クライアントも、勿論我々も生活者とコミュニケーションすることが目的であってそれ以外にないのなら、
そしてここまで広告やPRの手法が研究され尽くしているのなら(PRについてはされつくしているかは疑問)
その上位概念というか上流というか、「どのような方法でコミュニケーションを試みるか」についても
もっと踏み込んで考えてもいいのでは?と。
勿論問題はあります。
現実的な組織の問題として例えば大きな会社の宣伝部と広告部は分かれている事が多いし、
クライアント側にそれを乗り越える気概がある人間がいないとそこから先には進めない…
ってなんか代理店として果たすべき責務を投げ捨ててるような表現だけど、でも実際その部分だけは
使われてる立場からはなんともいえないんですよね。
実際僕が担当させてもらってるクライアントでも、広告代理店経由でクライアントの広報部の担当者に
マーケティングの情報が行ったりしてたりして。正直お前内線あるんだから使えよと思うけど、
それもクライアントの会社の評価システムが他の部署に口出してもなんもいいことないように
設計されてるからなんだろうな、と思うのです。
代理店にもっと身近な話でいえば、マネタライズの問題もあるでしょう。
同じお財布をクライアントが持っていたとして、理屈の上ではどの選択肢を選んでも
代理店の儲けが同じでないと、お客さんの「こいつ自分が儲けようとしてるのでは?」
という疑念は払拭されない可能性もある。
そしてそこから自由になるためには「そもそもVehicleを提供しない」というところに行き着きます。
じゃ何を提供するのか?といえばアイディアなんだろうな、と思うのです。
Vehicleを提供せず、アカウントプランニングに徹することで真にクライアントのためといえる
サービスが提供できるんじゃないかなぁ…ということなんですが、やっぱりここでも
プランナーは明確(=お金で価値を計算できる)なアウトプットを出しにくい上に
今までの日本の代理店はメディアのコミッション貰ってるからそこら辺はただでいいです、
みたいな商売してたらしいし、問題はたくさんあります。
でもアウトプットが明確じゃないのなんてコミュニケーション産業全体の問題なんだから
別に今に始まったことじゃないし、どうにかなる…のか?
ま、そんなことを考えているのです。
僕はもともとアカウントプランナーになりたかった人間です。
日々PRをやっていてあまりこちらに頭をやらなくなっていた自分に
ふと気がついたので、こんなことを書いてみました。
フリーでアカウントプランニングなんて無理だし(同じような生き方をしてるクリエイティブほにゃららの
人々がほぼみんながみんな大手からの独立であること、
そして今の大手にはアカウントプランニング機能なんてないことを思い出してもらえれば。)
別にどうなりたい、って話じゃないんですが。
今でも時々「広告業界に行きたいの?」って言われるんですが、
多分アカウントプランナーになりたい、というのは広告業界に行きたいのとは違うと思います。
今の日本では「広告業界に行きたい=マス広告作りたい」でしかないだろうし…
さて、ぼくはどこにいきたいのでしょうか。
あ、PR嫌になったとかではありませんよ。
今でも「Vehicleとして一番面白いのはPRだ」と思ってます。
僕が得意といわれているWeb周りなんて概念レベルで言えば手先の手先の川下で、
広告で言えば印刷の色味をどう忠実にあわせるの?というのと同じです(あくまで概念レベルの
話ですから、それが尊い仕事かどうかはまったく別ですから)し、
広告の営業なんて単なる調整役じゃん?って思ってます。
PRは面白いんです。
きっと。