東京の端っこ在住。
22才の船員兼通信制大学生長女を筆頭に、専門学校生、高校生(2025年現在)3人の娘を育てるアラフィフ女子。
特筆すべき点もないありふれた日常を、独断と偏見でぶった斬る???娘たち曰く「見た目はオバさん、心はオジさん。世の中の常識が通用しない、サバイバル系不死身の過激派」らしいです。お暇なときにちらりと覗きに来ていただければ幸いです。
こんにちは。
清々しいほどに、いつも大好きな韓流アイドル・テギョン君を追っている侍ままんです。
クルーズ船で働く長女からちょくちょく連絡が来ます。
「函館なう。海鮮丼うまし」
みたいな(笑)
すげえ楽しそうよ
今月頭に乗船してから2週間余り。
函館、静岡、舞鶴、別府から再び釧路へ。
今夏デビューし立て、大注目の新造船ですから、全国各地行く先々で歓迎イベントが行われているようで、度々ネットニュースでも取り上げられています。
しばらくは日本一周挨拶回りをする予定ですので、まさに全国ツアー中といったところでしょうか。
あんた日本一周旅行して遊んでるだけやん
しかも他人様のお金で
我が家の中では「あいつは本当に仕事をしているのか」誰もが疑っております
つーかさ
世の中にこんな【おいしい仕事】があるなんて、誰も教えてくれなかったじゃん
どんなに良い大学を出ても、こういう仕事があるって噂すら聞いたことがないんですけど、どういうことなんですか
大学に来る求人といえば【残業100時間、真面目に働いてくれる優秀な人材求む】という、地獄への招待状にも似た求人ばかりだった気がします
今思えば、誰もそんな強制労働がしたいがために、頑張って勉強して社会の上位ポジションを死守して来たわけじゃないんですよね。
本当は「充実した人間らしい生活を守る」ために、涙を飲んである程度の努力はしておいた方がいいだろうと、そういう思いで頑張って来たはずなのに、結局現代は中途半端にちょっと頑張ったくらいじゃ全然報われない時代になっちゃってる気がします。
つまり現代は【頑張り損の時代】
とも言える。
そこへ行くとうちの長女は、いまのところ結構な勝ち組だと思っています。
というのも、高校時代は都立高校でも強豪と言われた吹奏楽部に所属しており、部活に全てのエネルギーを注いでいました。
部員は200人くらいいて、1軍、2軍、3軍で構成されおり、各パートではコンクールに出場するための熾烈な争いが繰り広げられておりました。
そんな中「楽器は何でもいいです」というスタンスで入部した長女は‘もちろん’パーカッションに配属されて、他の子たちが1軍争いをする中、さしたる才能もないくせに3年間1軍に君臨し続け、3度のコンクールを経験しました。
3年の時にはパートリーダーも任され、運営会議などにも出席して、巨大組織の運営も目の当たりにしたようです。
そこで学んだことは【嵐は外側から傍観するが良し】ということだったそうです。
つまりわざわざ波風の激しいところに身を突っ込んでいくことは、一見すると勇敢そうに見えるけれども、決して賢いことではない。闘っている本人は満足かも知れないが、一歩引いてその姿を見てみると痛々しい以外の何物でもない、とそういうことを悟ったというのです。
そういう経緯があって、いざ受験をするとなった時、両親が提案した国立大学受験を全否定しました。
「私にはそんな針の穴を通すような努力は出来ません。死に物狂いで受験をして、死に物狂いで会社に勤めて、死に物狂いで奨学金を返す人生も絶対に嫌なんです。」
意味も分からず大学にお金を払うくらいなら、とりあえずそのお金は取っておいて下さい。
こうして長女はフリーターになりました。
学校紹介のパンフレットに載っている数字が正しければ、あの年の卒業生で、進学先が「その他」に分類されたのは、うちの長女ともう1人卒業後にアイドルになった男子の2人だけだったと思います。(学年1位の男子がなぜかアイドルになってて、それもかなりのサプライズでした)
そこからの長女の経歴については過去ブログを読んで頂くのが良いと思うのですが、とにかくフリーターとはいえ、道なき道を独自に開拓して行ったという印象です。
毎度毎度「あんた、その仕事どこから見つけてきたの」と思うような、普通の求人では見たことのないような不思議な仕事を探して来るのです。
彼女の強みはとにかく【人脈】
この一言に尽きます。
彼女の知り合いは、外国人から海外生活経験者から、有名YouTuber、ホームレス経験者、宮本武蔵の末裔まで(笑)、普通なら会おうと思ったって会えない人ばかりです。
YouTuberにしたって、1番最初に勤めたバイト先に「見たことある人がいる」と思って聞いてみたら「そうです」っていう、そんな感じで知り合っているのです。
まさに天命
そしてそれらの人から、とにかく色んな話を聞く、そして出来ることなら仕事を紹介してもらう、そういうふうにして現在に至っております。
【普通の道を普通に生きる】
もうそんな時代ではないのかも知れません。
長女を見ていて思うのは、我々は【職業】にこだわり過ぎているのかも知れません。
やり甲斐のある仕事、みんなが羨む仕事、給料が良い仕事。
それよりも、もっと大きく【生き方】そのものを考えた時に、自分がしたい生き方をするためには、仕事内容なんか何でも良くてお金さえもらえれば良いよ、それよりもやりたいことが出来ているのか、そっちの方がよっぽど大事なんじゃないのそういう考え方もあるのだと教えられた気がします。
旅行に行くために、一生懸命働いて、ようやく取れた有給を使って3泊4日の旅行を楽しむ。
そもそも旅行がしたいんだったら、クルーズ船の上で仕事を見つければ良いじゃん旅行のついでに仕事が出来るという、逆転の発想です。
今後家族を持った時、子どもを持とうと思った時、歳をとった時、色々問題は出て来ると思いますが、そんなことは今から考えても仕方のないことです。大切なのは「今やりたいことをやる」
どうせ安定した生活なんて夢物語に過ぎないのです。
若者よ
新しい時代を自由に構築すべし
我が子を見てそんな気がしています。
出来る人たちも苦労してるんですよ。
だったら、もう我々なんかテキトーで良くねって割りと本気で思ってます(笑)