東京の端っこ在住。
20才のフリーター長女を筆頭に、高2、中2(2023年現在)3人の娘を育てるアラフォー女子。
娘たち曰く「見た目はオバさん、心はオジさん。世の中の常識が通用しない、サバイバル系不死身の過激派」らしいです。
特筆すべき点もないありふれた日常を、独断と偏見でぶった斬る???
お暇なときにちらりと覗き見下さいませ。
こんにちは侍ままんです。
東京都の公立中学・高校では、ここ数年、生徒の髪型を巡って、様々な議論がなされてきました。中でも記憶に新しいのが、男子の「ツーブロック禁止」論。
参考までにこんな記事も。
https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20220311a.html
それでうちの娘が通う中学校でも、区の指導の元、ツーブロックはやはり禁止だったようです。
それがこの春から、いくらか校則が緩くなって、どうやら髪型は男女ともに「ほぼ自由」になるらしい、という噂が流れたという。
それが本当なのか、ただの噂に過ぎないのか、真相を楽しみに始業式に出掛けていった我が家の三女さん。
その日、爆笑しながら帰ってきました。
「お母さんヤバい
新しい校則がヤバすぎる」
三女さん曰く、ヤバすぎる校則がコチラ。
他の生徒が見て
恐怖を感じる、
奇抜な髪型は不可とする。
どんな髪型よっっっ



むしろそんな髪型、
この世にありますか



恐怖を感じる髪型って



私がこの世に生まれ落ちて40数年経ちますが、他人の髪型を見て恐怖を感じたことなんて、ただの一度だってないからね。

いや、分かるよ。
要するにツーブロックを禁止にしたいんでしょう?それでツーブロックといえば、ちょっとやんちゃな半グレ的な人が好んでやる髪型だっていうんで、そういう人に見えるからダメって言いたいんでしょう?
いや、これはね考え方自体が古すぎるんです。
今の子たちは、他人を見た目で判断しません。それは我々が思っている以上に、そうなんです。
東大生が全員黒縁メガネで、母親が買ってきた服しか着てないような時代は、終わったんです。彼らは全然普通の、ただ頭がめちゃくちゃに良い若者です。特別視されるような人ではない。
同じく、特攻服に身を包んだ輩も今となっては存在しません。我々が中学生だったころに存在した「制服の改造屋」なんてのは、きっと絶滅してしまったに違いない。
要するに現代には、昔みたいに分かりやすい不良は存在しないのです。
昔は良かったよね。
不良は明らかに不良の格好をしていましたから。誰に頼まれたわけでもなく、自ら進んで不良らしい格好をしていた。
だから大人も分かりやすかったよね。
「はい、キミ不良ね。
」

何でしょうね、あの現象。
生き物の生存戦略として、他より目立つっていうのは、普通は危険なんですよ。
それなのにあえて危険をおかす。
それはきっと、目立つことによって大人や社会の注意を引こうとしていたんですね。つまりは
アラートです。

彼らなりに、悪い大人じゃなくて、本当は良い大人に見つけてもらいたいという、愛情の渇望から来る行為だった気がしてなりません。
実に切ない話です。

ちょっと話が逸れましたが、
要するに、今の子はそもそも「不良」ってものを知らないんです。
よって
奇抜な髪型を見る
不良
恐怖



とはならないのよ。
だって不良を知らないんだもん。
そもそも、ツーブロックが奇抜なのかっていう意見もあるでしょうしねえ。

普通のサラリーマンがみんなやってる髪型を、奇抜というのはいかがなものか。
というわけで、奇抜な髪型から恐怖を連想するのは、不良全盛期を生きていた我々の世代のみ。
つまりは、今の学校管理職世代だけなんですって。だから、髪型から恐怖を連想する生徒がいるかもしれない、なんていう考え自体が、杞憂に過ぎないと思うんだけどなあ。

ですから、今の子たちに
「恐怖を与える髪型を禁ず

」



とか、いくら目くじらを立てたところで
なんのこっちゃ









ってことなのね。
うちの子なんか
「全っっっ然

意味不明なんだけど


」




といって、爆笑しております。
むしろ現代の問題点は
心に闇を抱えた子たちが、可視化されてこないことだと思います。
不良のステルス化
普通の顔をして、普通の生活に溶け込む子どもたち。それだけ現代は「普通」からはみ出す、そっちの行為に恐怖を与えているのかもしれません。
本来ならば
「問題を抱えてる人は、
挙手してください
」

そっちの方が分かりやすい。
でもそれを阻む何かが存在している。
自己申告がなされるまで、問題が誰にも気付かれない危険性があるのです。
だからさ、昔の不良の方が何百倍も分かりやすかったんだと思うよ。
そんな時代にあって、先生方はどうにか子どもたちを守れないものかと、試行錯誤しているってことは良く分かっております。
恐怖を感じる髪型〜
のくだりにしても、相当文言を選んだ結果であろうことも、重々承知しております。

つまりは、
価値観が凝り固まった我々大人にとって、刻々と変化していく時代に、柔軟に対応していくということが、どれほど難しいかってことだと思います。
さて、皆さまの学校の校則は
どんな感じでございましょうか?
