こんにちは侍ままんです。



トルコの地震には只々驚くばかりです。

日を追うごとに、亡くなった方の数は倍増して、今日のニュースではついに2万人を超えたと伝えていました。



しかしながら、建物が煙を上げて崩れていくあの光景。とてもこの世のものとは思えません。まるでCGで作られた映画を見ているようです。


人々が逃げ惑うその傍らで、次々と崩れ落ちていくビル。

どうしてあんなことになるんだろう???



私も、自分で東日本大震災を経験するまでは、大地震が来たら、日本の家屋もトルコのように崩れ落ちるものだと思っていました。

ところが、東日本大震災のあの日、私が見たのは凄まじい揺れにもビクともしない、頑丈な日本の住宅の姿でした。



私が見た光景の中で、唯一崩壊したものは、大谷石作りの塀。

大谷石は栃木県特有の石材で、多孔質のため軽くて加工しやすく見た目も美しいので、栃木では家を囲む塀としてよく使われています。

うちの近所にも大谷石を積んだ塀はたくさんありましたが、大地震で軒並み崩れ落ちました。


大谷石の塀には鉄筋が入っていません。石を積み上げて、隙間を接着しただけ。

そのため地面が揺れるたび、まるで積み木のようにバタバタと倒れていったのです。


あの日、私は最初の地鳴りを聞いたときから「これはヤバい驚き」と思い、当時1才だった末っ子を床から拾い上げて、すぐさま玄関から庭に出ました。

そのため地震直後から、外で起こった出来事のすべてを見ていましたが、うちの近所で倒れたのは大谷石のみ。


その他の塀などは、多少欠けたり歪んだりというのはあったのかもしれませんが、大谷石のように崩れ落ちるという風にはなりませんでした。それはとにかく「鉄筋」が入っていたかどうかという違いです。



今回トルコ地震の映像を見ても、瓦礫の山の中に鉄筋らしきものは見当たりません。



鉄筋が入っているか、いないか。

地震に備えているか、いないかで、こうも結果が変わるのです。



それは取りも直さず、日本の耐震技術が非常に優れていることをあらわしています。

設定された耐震基準に対して、誰もが手を抜くことなく、真面目に仕事を遂行している結果なのです。


日本人てスゴイと思うのよ。


現在、この20年間で賃金が全く上昇していない「賃上げだ!賃上げだ!!!」って騒いでおりますが、賃金が上がってないからと言って、仕事の質も平行線ということはないんです。

賃金は上がってないのに、なぜか真面目に働いてるんですよ、我々は。


スゴくないですか???


賃金が上がらないんだったら、働かないってならないんです。賃金は上がってないのに、なぜか仕事の質は上がっているんです。仕事の質が上がっているのに、賃金が上がってないんです。


おかしくないですか?!!凝視



賃金が上がらなかった、この20年の間に、耐震技術が確実に上がっていることは誰もが知っていることです。



フランスでは、賃金が見合わないと労働者はとにかく働かない!!という強行姿勢を取るのだと言います。



日本人は何があっても絶対にちゃんと働くじゃない?手を抜くとかサボるとかもしない。


日本の技術は、そういう「絶対にちゃんとやる」という個人個人の意志の上に成り立っている。これはスゴイことだと思うんです。


W杯サッカーでも話題になりましたが、日本の良さはそういう「真面目さ」なんだと思います。手を抜かない、ごまかさない、サボらない、お天道様にウソはつかない。


これだけ天災の多い国で、これだけの平和を保って暮らしていけているのは、人々の基本的な道徳心があってこそだと思うのです。



そろそろ日本という国家は、国民のその「真面目さ」に、お金を払わなければならないでしょう。


ところが権力と金を持っている人ほど、ズルしたり、サボったり、ウソをついたりしますね。記憶力もないみたいです。



今世界中で平和危機が叫ばれておりますが、

日本においても「国家」と「国民」のあり方を、根本的に見直す必要がありますよね。

不満が溜まれば、平和は危うくなります。


「はたらけど はたらけど猶(なお) わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る」


結局根本は変わっていない。

1億総中流社会など、幻だったのではないでしょうか。



他国の災害を目にして、日本人はもっと「国民」として、不平不満の声を上げても良いんじゃないかと思いました。