東海道新幹線「N700系」、2009年春から車内で無線LANによるインターネット接続が可能 | 渋谷で働く編集者がお届けするITニュースblog

東海道新幹線「N700系」、2009年春から車内で無線LANによるインターネット接続が可能

JR東海は、2009年春から東海道新幹線の車内でインターネット接続サービスを提供することを発表されました。

JR東海
東海道新幹線の新しいサービスについて
~N700系 インターネット環境の充実などについて~
http://jr-central.co.jp/co.nsf/news/nws2006628-1890


現在、乗務員と指令員等との連絡手段や、車内の公衆電話、文字ニュースサービスなどの情報伝送に使用している「列車無線」を、アナログ方式からデジタル方式に変更します。
これに伴い、東海道新幹線(東京~新大阪間)で高速走行中にインターネットに接続できる車内環境を実現するほか、乗務員(車上)と指令員や駅員(地上)間の情報伝送ネットワークの充実を図ります。

これにより、お客様の多様なニ-ズに対応した「さらに快適な車内空間」を提供するとともに、「さらなる安全安定輸送」に努めていきます。

1.N700系では、高速走行中の一部区間において接続が難しかった「インターネットサービス」は、安定した接続環境となります。(別紙1参照)
○車内に「無線LAN」のアクセスポイントを設置。これらの各ポイントをつなぎ、列車内で「無線LAN」のネットワークを構築。
○デジタル化する列車無線を利用して、列車からLCXケーブルに情報伝送し、地上側に新設するインターネット接続装置を介してISP(インターネットサービスプロバイダ)に接続。

2.情報通信機能を拡充して、お客さまへの案内を迅速化します。(別紙2参照)
○車内にPHSアンテナを設置(300系・700系・N700系全編成に)。
・乗務員相互間は専用PHS端末で、どこからでも確実に通話が可能。
・乗務員室のみならず車内どこからでも車内放送が可能に。
・乗務員、指令員、駅員の3者同時通話も可能となり、緊急時における情報の共有化が迅速に。

3.デジタル化する列車無線を使用して、乗務員と指令員の間の情報伝達機能を拡充し、さらに安全で安定した輸送を実現します。(別紙3参照)
○指令員から乗務員への情報伝達は口頭で行っているが、指令情報や運行状況については、乗務員室の表示装置(モニタ)へ画像で伝達する機能を追加。
○車両機器や列車の揺れの状態について、走行中の列車から指令員へ情報を伝送しているが、情報を増加・充実することで、更に的確な状況把握が可能に。

4.概算経費
約350億円

5.開始時期
平成21年春(予定)

※詳細は別紙 「新幹線の新しいサービス」 (shinkansen_ns.pdf(317kb) /PDFファイル) をご覧下さい。


東海道新幹線車内で無線LANによるインターネット接続が可能についての詳細はこちら

JR東海 Central Japan Railway Company