最期の数週間、あの子の口からはヨダレが垂れっ放しでした。

それが、ものすごく臭くて…

目からは、血の滲んだ目やにが出て片目を塞ぎ、さらに吐血まで…



死の直前まで、トイレで用をたそうとするほど、キレイ好きだったあの子。

それなのに全身から、凄まじい悪臭を漂わせていました。



仕方がないとはいえ、リビングに一緒にいるのは辛いほどの臭い。

何度も水拭きを繰り返していますが、その臭いが消えません。



あんなに不快に感じた悪臭。

でも…その臭いがする間は、あの子が側にいてくれるように感じています。