ふと思い出す失った星々の姿 -4ページ目

ふと思い出す失った星々の姿

日常生活中になぜかふと思い出したこと。白日夢というものかもしれない…。
悪夢は現実に…儚は幻に…。
いろんなことがめぐりゆく日々…そんな心の闇の部分。
光の筋が見えればいいのだけれど…今は枯れた瞳…光は見えない…。


お盆も中日。
きっといろんな思い出の人が還り、ひと時の触れ合いを楽しみつつ
懐かしさに花咲かせている休日。
そんな世間はよそに僕は出勤。
通常の平日と何ら変わらない様子ではあるけれど、それはそれ。
雨が出勤前に降ってきて、バイクでの出勤をやめて、久しぶりに車で出勤をした。

ここしばらく見なかった一つの夢をみた。
最果ての灯台…雪、吹雪。
浜からの風はとても強く吹き付けて…
そんな高台の上で
見たこともない女性が一人。
長い髪を風になびかせて…
海を見下ろし佇んでいる…
僕に気付きそっと差し出すその手…
悲しそうなその瞳…
知らないはずのキミは誰…?
ここしばらく見なかった夢なのに…
久しぶりに出てきたキミ…。
ここ数年は見なかったのに…
そんな目覚め。

仕事は至って平凡。抜けもなくいつも通り。
仕事を終えて、家に帰る。
一日夢に振り回されつつ…そんなことを考えつつ…。

ご飯を食べたら君からの電話。
この話はなぜかできなかったな…。
君と離れた後で見始めた夢だから…どうも口が動かない。

今日も一日が終わる。
明日もまた仕事。
平凡だけど、今はそんな繰り返しで十分だろう。
何も起きてほしくはない…もう十分だろう。



お盆休みが終わり。
明日からまた日常が始まる。
これから先どうなるかなんてわからない。
二つの流れが合流するのか、また離れていくのか…。

久しぶりの街は新鮮で、休みの間ぶらぶらと歩いた。
いるべき人だった人がそばにいて、
それはそれで落ち着いたけれど、
ただ…本当にいるべき人なのか…
いや。そう。
今は、いるべき人であること。
そういうことだ。

駅前の花屋…ふと思い出す。
昔駅で待ち合わせをしたときに、バラを1輪買った。
何も考えずに店をのぞくとポニーテイルのかわいい店員。
「贈り物ですか~?」
スーツで花屋にはいる時はたいていそういうものなのだろう。
飛び切りの営業スマイルについやられ、
「バラを1輪」と。

待ち合わせ場所で君を待ち、そっと後ろ手にバラを持つ。
小走りで駆け寄ってくる君にそっと差し出すと君は少し戸惑いつつも飛び切りの笑顔。
でも…ちゃんとわかっていた。
「駅前の花屋さんで捕まったでしょ~?」
ほっぺをつねられて…そのまま引き寄せられ…
「…ありがとう。」
そっとキスされる。

そんなことがふと頭によぎる。
「どうしたの?」
少し笑ったからか興味を持ち聞いてくる。
「いや、まぁ…。」
そう言いそっと手を取り街を歩く…。
「ね、私もポニーにできるんだよ。」
花屋に気付いた君はいたずらそうにそう笑いかけてくる。

少しずつ繋がりが見えてくる…そんな1日。

来週の休みは少し遠くに出掛けてみようと思った。

そっちへ引っ越すべきか…こっちへ連れてくるべきか…
今はまだうっすらと考えるにとどめておくけれど…
今はまだ…少しでも繋がりを戻しつつ…
知ってる過去の共有点だけ…探しつつ…。




5年と7年との違い。
そんなもの特に関係もなく、
たとえ1秒でも時間を空けてしまうこと
それですべては終われると思う。

どれだけ仲たがいをしていても、
どれだけ頭に来ていても…

1秒でも相手から離れたら…
ヒビが広がるように…
崩壊しか起こり得ない。

崩壊しない関係って、どれだけ仲たがいをしていても、
必ず心に相手がいること。これがすべてだと思う。
別の人を抱いていても見知らぬ誰かを追いかけていても…
そんな過ちの途中でさえ「絶対」に心にいる人
そんな人とこそ常に一緒にいたいと思う。

7年の時を越えてふとめぐり合う関係がある
そばで寄り添っていた時間よりはるかに長いその月日
お互いが完全に別の場所で別の自分でいた時間
そんな時間を埋めるすべなんて持ち合わせていなくて
それでも感じることは変わっていないもの、変わったもの…

心から消えてすでに久しく…
幸せになっていてほしいと祈る心も儚い思いで
現実なんて残酷なもの。

タバコが嫌いだったはずだけど煙を気にもしなくなっていること
セミロングで長いといっていた髪型は背中まで届くロングになっていること
素敵な笑顔だったのに寂しい笑顔になっていること…

想像も出来ない時を越えただけに…
会話なんて成立しない…触れるぬくもりなんて懐かしさはなく
思い出す変わらぬ香水かすかな記憶が時を少しだけ埋める

もう一つの心残りだったことも
7年の間親らしいことなんてしないから
想いだけは誰にも負けないけれど
とても名乗り出ることなどできず
離れた場所からそっと見つめるだけ
目を閉じて…心でそっと見つめるだけ

お盆休みに入ると逢ってしまいそうでだから早めに行ってそっと見つめてきたよ。
どこにいたのかさえ7年もの間わからないままでもう親なんて言うことも出来ないよね。
7年もの間離れていた両親なんて最低だよね。

何もしてあげられなくてごめん。

でも、居場所がわかっただけで空いていた穴に一つ詰めることも出来たよ。
来年もこの日にきっとまた見に来るよ。
誰にも思いだけは負けないけれど…
親なんて絶対に名乗り出たりはしないからこれで許してほしい。

会話にならない会話の中で聞きだした言葉
時間の隙間は大きいけれど
それでも埋めることなんてするよりもこれからを作ってみたいと思う

二人で作っていくのが難しいならば
せめて君は別の誰かと作り始められるといい
そうすることができるようにせめてしてあげたい

できることなんてないかもしれないけれど…
恨みを持つのなら僕だけに…憎しみを持つのなら僕だけに…
僕をどう思っても構わない
ただ僕が惚れた君に…誰の目にも魅力的な君に…
戻して見せる…

これをするために…7年の時間、僕はもがき続けたのだろう。
流されるままに流れるままにただその日を暮し…
時間だけ使いながら…

終わったことだけど…終わっていないことを終わらせるための旅
そして始まりの扉を探し出し…たとえ君だけでもそこに連れていく旅…。

遥かなる理想を逃がし…突きつけられる現実なんて…
こんなものかもしれないね。
でも…不思議な解放感。
不安より期待が高まり…
きっとそこに…その場所を見つけられたからかな…?