日本語入力をパソコンで!旧漢字も旧かなも難しい固有名詞も! -2ページ目

ATOKの生き残り戦略

前回、Google日本語入力の登場によってATOKの存在価値がおびやかされている、と云う話を書いた。私がATOKも使っている理由は、広辞苑が呼び出せるから、だけである。

それでは、ATOKはこれから廃れ死にするのか?多分そうはならない。ATOKは一太郎や花子などと共に生き残るのである。私は一太郎など使わないが

ジャストシステムは、最近になって面白い事を始めた。まず登場したのが警察用Officeである。一太郎も花子も警察の業務に特化している。何でも警察用花子は、ブタ箱の地図なんかが描けるらしい。

次に登場したのが官公庁用Officeである。様々な行政用の定型フォーマットがつくらしい。役人が使い易いOfficeというわけだ。

もともと一太郎は、官公庁と学校で根強い人気があった。ジャストシステムはその強みを活かして生き残る戦略をたてた。一太郎が生き残るなら、ATOKだけが消え去る、と云う事はない

ただし、私にはATOKは更に遠くなった。官公庁の表記は常用漢字が中心だからだ。私の属する弱小新聞社は、使う漢字を制限などしていない。正漢字(旧漢字)も変換してくれないと困るのだ。もちろん正仮名遣(旧かな)も使うし。

ジャストシステムが生き残るのは、日本にとっては良い事なのだろう。個人的には嫌いな会社だが、ここが潰れるとワープロ・ソフトはマイクロソフトとグーグルが独占する事になる。

ジャストシステムとATOKは、私と関係のない分野、世界で生き残る。そして新しい広辞苑が出た時点で、私とジャストシステムの関係は終焉する。万歳!