昨日の 教師の日。

 

残念な教師の話をしましたが、

教師=残念 ではありません。

 

 

今の私に

大きな発見と影響をくれたのも

教師でした。

 

 

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娘の小学校の担任の先生。

その先生は、超ベテラン。

 

 

その年に

定年退職をされる予定で

 

娘は最後に受け持つ生徒でした。

 

 

 

大柄で、優しさときびしさを

持ち合わせた おじいさん先生。

 

 

子どもたち、一人一人の

いいところを よく

見ていてくれる先生でした。

 

当時、娘は小学4年生。

 

 

読書と水泳と関ジャニ∞で

構成されている女子でした。

 

 

 

ベビースイミングからの流れで

隣の市のスイミングスクールに

通っていたので、

 

 

学校とは違うコミュニティで

泳ぎを楽しんでいました。

 

 

 

 

週に7コマ。

土曜日は宿題とお弁当を持って

午前も午後も、泳ぐ生活。

 

 

 

その上、読書は欠かせない。

毎日30分は本を読みたい。

 

 

 

学校から帰ってきたら

宿題を済ませて、

スイミングで泳いで、

 

帰りの車の中で

晩ごはんのお弁当を食べて。

 

 

家に着いたら

お風呂、本、寝る。

(20:30就寝 閉店ガラガラ。)

 

 

 

そんな生活でした。

 

 

 

 

5月の家庭訪問の時、

そのベテラン先生に

衝撃的なことを言われます。

 

 

「娘さん、

宿題しなくていいです照れ

 

 

 

えーっ!? 

なんでですか??

 

 

 

理由は

 

 

お友だちと仲良くするため。

 

 

 

 

その先生が言うには、

娘は時間的に忙しすぎるらしい。

 

 

 

今のタイムスケジュールでは

“何もしないで休む時間”

がないから

 

 

今まで宿題をやっていた時間は

 

のんびりと何もしない、

好きに過ごす時間にしましょう。

 

 

 

今はまだ

いいかもしれないけど

 

 

小学4年生くらいになると、

(特に女子は)

人間関係がややこしくなります。

 

 

 

その時に、

心とカラダに余裕がないと

優しくできなくなってしまう。

 

 

余裕を持つために

休憩時間を作りましょう。

 

 

 

ただ、娘さんの性格から、

 

やらなきゃいけない宿題を

やらないということは

 

本人のポリシーに反する。

 

 

 

だから、宿題を

 “やらなきゃいけない事”

から、外しましょう。

 

 

その代わり、

しっかり授業聞いてね!照れ

 

 

と。

 

 

 

 

 

さらに、

「娘さんには牛乳、

配るのやめました。」

 

事後報告ですみません、とも。

 

 

 

娘ね、

牛乳飲むの、苦手なんです。

 

 

 

3年生までの先生は、

「一口は必ず飲みましょう!」

という方針でした。

 

 

牛乳嫌いを、

なんとか飲めるように

苦手の克服をしよう!

っていう

オーソドックスな方針です。

 

 

 

 

ただ、

このベテラン先生だけは

違いました。

 

 

毎日、

「今日も飲めませんでした」と

牛乳を捨てに行くのは、

 

 

毎日、

自分のできないこと、

欠点に目を向けること。

 

 

 

しかも、それを

クラスメイトの前で。

 

 

 

そんなことを毎日していると、

確実に

自己肯定感を下げる

ことになる。

 

 

だから、やめました。

 

 

カルシウムはご家庭で摂って

くださいね照れ

 

 

 

と。

 

 

 

この先生は、

娘の自己肯定感の低さを

見抜いていました。

 

 

母親である私は

気がつけなかったのに

 

 

 

 

おかげさまで、娘は

 

宿題をやらないからといって

成績が下がることは

ありませんでした。

 

 

お友だちに意地悪をしたり

トラブルを起こしたりすることも

ありませんでした。

 

 

逆に、優しすぎて

板挟みにあうことは

ありましたけどね。

 

 

 

 

そして私は、

 

娘の自己肯定感の低さに

気づかされて、

 

原因を知ろうと

育児書を読み漁りました。

 

 

 

どこを読んでも

“怒られ過ぎが原因”と

書いてある。

 

 

 

そこから、

親子関係の修復のために

コーチングを学び

 

セルフコーチングをして

 

強みの心理学を学び

 

 

コミュニケーションを

深く学ぶようになりました。

 

 

 

 

だからこそ、思うんです。

 

人に優しくできない人って

心とカラダに

余裕がないんだろうって

 

 


なにか

間違ったことをしてしまった人が

いたとして、


その人を精神論だけで

責めてばかりではダメで、

 

その

背景や環境を変えなければ

また同じことが起こるだろうって。

 

 

 

そして、

その余裕のなさは、

本人だけではなかなか

気がつけないものなのです。

 

 


心とカラダに余裕がない職場は

人間関係のいい職場には

なかなかなりにくいのです。