私は若かりしころ、
「諦める」という言葉を
非常にネガティブな意味でとらえていました。
「自分をあきらめる」
・・・なんかねー、
自分のことを最後まで相手できるのは
結局自分だけなのに
その自分が
「自分をあきらめる」なんて悲し過ぎる。
と思っていました。
認識が変わったのは
吃音教室に通っていたときに
「諦める、っていうのは『明らかにする』っていうことなんやで」
という話を聞いてからです。
その時の「諦める」は、
自分が吃音である、ということを認めて(明らかにして、諦めて)
吃音を治す、ということだけにとらわれず(執着せず)、
吃音を持ちながら(吃音と付き合いながら)
人間らしく生きていこうじゃないか。
というような趣旨だったと思います。
「吃音さえ無ければ」
「吃音が治れば、自分が生きたいように生きられる」と
まだなんとなく思っていた当時の私は、
その話を聞いた時、とても気が楽になったのを覚えています。
それ以来、私にとって
「諦める」という言葉は、好感の持てる言葉となりました。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
なぜこんな話を書いたかというと
昨年、ある方とお話した時に
吃音のことではありませんが、
算命学を学んだり、いろんなセッションを受けて、
自分はこういう性質を持っているんだ、ということが
だんだん分かってきて
自分はこういう人間なんだ、と諦めがついてきたので
生きるのが大分楽になってきた、
という話をした時に
「それは諦めたのではなくて、受け入れた、ということですよね?」
と割と強い口調で言われたのが印象に残っているからなんです。
だからと言って
腹が立った訳でもなく、ショックを受けた訳でもなく
「あ、なるほど。受け入れた、ってことかぁ」と
その時は思ったぐらいなんですが、
「諦める」って必ずしもネガティブな言葉ではなく
むしろポジティブな言葉です!
と言いたくてこの記事を書いてみました。
ちなみに意味を調べてみましたら
「諦める」
デジタル大辞泉・・・もう希望や見込みがないと思ってやめる。断念する。
大辞林・・・・・・・・・・望んでいたことの実現が不可能であることを認めて、望みを捨てる。断念する。思い切る。
となっていました。
もう少し調べてみたら、
こんな面白い記事がありましたので、そちらのリンクを掲載して
終わりたいと思います。
最後までお付き合い下さって、ありがとうございました。