インプットとアウトプットとは、インプット(入力)は人から聞いた事や本に書いてあった事などの様々な媒体から情報を頭に取り込むことである。
そして、アウトプット(出力)は頭に取り込んだ情報を外部へ発言や文章というツールを使って発信することである。
ここで大事なのは、人というのはインプットした情報でも自由にアウトプットできないということである。
例をあげると、誰もが経験した事であるが、「参考書を読む」というインプットを行う。しかし、「問題集を解く」というアウトプットを行った時、インプットしたはずの情報を全て使い問題集を解けるだろうか?
答えはNoである。なぜならインプットを行っただけでは記憶に定着していないからである。
これは、私たちの脳が得た情報を取り込む(学習する)よりも、その情報を何度も使ってみる(想起する)ことで、長期間安定して情報を保存することができるからである。
ということは、より深く情報をいつでも使える記憶として定着させておくにはインプットよりもアウトプットの方が大切ということである。
しかし、良質なアウトプットを行うには必ず良質なインプットが必要である。
言い換えれば、いかに効率的に良質な情報を整理してインプットすることが勝負の分かれ目となってくる。
当たり前のことながら、アウトプットの量や質はインプットした情報の100%を超えることはできないからである。
箱に入れた数個のボールは、中から取る出せる数は入れた数より減らすことはできるが増やすことはできないのと同じである。
では、先ほど述べたように効率的で良質なインプットとはどうすればいいだろうか。
それは「アウトプットを前提としたインプット」である。
読んだ、聞いた事の中でこれは使えそうと思う情報をアウトプットを行う時をイメージして頭の中に「仮置き」しておくのである。
これは、本を読んでいる最中に良い情報に出合った時、後でアウトプットを行うためにラインマーカーを引くことでもよい。
このようにアウトプットを行うであろうと思う情報だけを「アウトプットを前提としたインプット」でイメージし少し強くインプットすることによって効率的かつ良質なインプットを行うことができる。
もちろん、良質なインプットを行うことによって良質なアウトプットにも繋がる。
インプットとアウトプットは記憶にしっかりと定着させる効率的な方法論だとわかった。
僕がオススメする具体的なインプットとアウトプットの方法は
1、本を読む(もちろんアウトプットを前提としてインプットする)
2、文章として人に説明してもわかるようにまとめる
3、まとめた文章を見ずに人に説明する。
これを行うことによって2回もアウトプットを行っており良質なインプットと良質なアウトプットが実現したわけである。
さらに、これは論理的思考の成長にも繋がるわけである。
なぜなら本を読むことで、1の論理的な文章の見本をインプットしていることになる。
次に2の文章をわかりやすく他の人が見ても理解できるようにまとめることによってこれも論理的に説明することの練習になる。
最後に3の人に説明することによって2と同様に論理的に説明することの練習にもなる。
ここで記憶に深く定着させるためのインプットとアウトプットの練習が論理的思考の訓練とリンクしていることがわかった。
以上より、インプットとアウトプットの方法を改良してさらなる論理的思考の訓練になるように改良を加えた。
パターン1
1、本を読む(インプット)
2、文章でまとめる(アウトプット)
3、人に説明する(アウトプット2回目)
4、説明した内容について人から批判をもらう
パターン2
1、自分にお題を投げかける
2、お題について様々な資料から情報を集める(インプット)
3、集めた情報でお題を文章でまとめ説明する(アウトプット)
4、人に説明する(アウトプット2回目)
5、説明した内容について人から批判をもらう
まず、さきほどの方法と論理的思考訓練を考慮した今回の方法では「説明した内容について人から批判をもらう」という項目が追加された。
これは自分を作り上げたものに対して気付きもしなかった間違いや改良点を指摘されることによって自分の間違いに気付き、それを踏まえた上で新たに改良を加えることで論理的思考のフィードバックになるからである。
なぜなら、人は自分なりの作り上げたものに対して「自分の限界」と考えているからである。
欠点がわかれば改良するはずであるし、欠点がわからなければそれは自分のその時点の完璧な状態と同義であるからである。
そして自分の完璧な状態の穴を第3者から指摘されることによって初めて自分の欠点が存在することに気付き、その後穴を埋める作業に取り掛かれるからである。
次の方法の改良点はパターンが2つあるということである。
パターン1は最初の方法と同じように本を読むことから始めるが、パターン2は自分にお題を投げかけた後、1冊の本からでなく複数の本から情報を集めるという違いがある。
これは、パターン1は1冊の本を純粋に楽しみたい場合、対してパターン2は問題が問われた時に使うレポートを作成するときなどに利用する。
ちなみにパターン2を1冊の本に応用することができるがこれは本を全て読まないので効率があがる長所がある反面、本を純粋に楽しめないという短所も持つ。
これが僕が考える最高の記憶定着方法の論理的思考訓練である。
もうおわかりだろうが、このブログは「集めた情報を文章にまとめる」というインプットの一貫であり、批評をされるということは論理的思考訓練になるからである。