リチャード氏の謎鑑定シリーズ 第5冊。


今回登場する宝石は、シトリン、サードニクス(瑪瑙)、ジルコン、ペリドット、アンダリュサイト。


アンダリュサイトは見たことも聞いたこともない石でした。ステンドグラスのようだと正義君が言っていましたが、どんな石なのかあとで調べてみよう。


今回は、謎鑑定らしい謎解きがありました。サードニクスのカメオの話。まさに謎鑑定でした。


本作では、リチャードと師匠の出会い、今まで知らなかったリチャードの過去などが語られる、リチャードファンブックのような本です。

そして、ロイヤルミルクティーを好きになったきっかけも知ることができます。


相続問題がほぼ解決した後のリチャードの変化、だいぶ正義感に心を許しているのが微笑ましいです。それについて、鈍感な正義君(苦笑)。鈍感だからこそ、この微妙な関係が面白いし、今後の2人の関係の展開が楽しみです。


師匠であるシャウル氏がリチャードについて、「去年の暮れからの変貌には目を見張るばかりです。ここ数年の中でも間違いなく、あれは今が1番輝いていますよ。魔力を感じるほどです。」というほどなのに。

読み手である私でも、リチャードの変化がわかるほどなのに。

頑張れ、正義君!


それにしても、シャウル氏の

「美とは『ある』ものではないのです。『見つける』ものなのですよ。美しい宝石を、より美しく育ててゆくのは、血の通った人間の眼差しなのです」という言葉、印象的ですね。

あるものではなく、見つけるもの。その考え方、素敵だと思います。