「安かろう悪かろう」
「安物買いの銭失い」
安さの弊害を言いあらわす言葉は昔からあるので、今さら私が何を言うでもありませんが、最近あまりにもこの手の話題が多いですね。
今日も、こんなニュースを目にしました。
LCC実態…弱かった「採用競争力」 パイロット不足で欠航相次ぐ
(SankeiBiz)
安さを求めると、どうしてもそのしわ寄せが「人件費」に向きがちです。
だから人員が削られたり低賃金での長時間労働になってしまったりして、結果的に働く人のパフォーマンスが低下し、サービスに影響がでてしまいます。
そんな状態が長くもつはずはありません。これはLCCだけに言えることではなく、某牛丼店もですし、某居酒屋チェーンもです。
企業が良いサービスを出来るだけ安く提供することを追求するのは大切なことですが、それを支えているはずの「人」を酷使したり使い潰したりしては本末転倒です。
そして、それは企業だけの責任ではなく、消費者の責任でもあると思います。
値段だけしか見ていないお客さんがそのサービスや商品に集中することで、企業側には「これで正しいのだ」という大義名分ができてしまいます。
しかし先ほども言いましたが、「人」を削った安さが長くもつはずはありません。
長くもったとしても、それは商品やサービスの質の低下に表れてきます。
その結果、その企業が潰れてしまったとしても、消費者は「潰れちゃったね」とすぐに忘れてしまい、別のサービスや商品に向かうだけです。
いま(というか、今までも、これからも)消費者に求められるのは、「自分が何かを買う」という消費という行動には、必ず「自分が誰かにお金を渡す」という行動がセットになっているということをきちんと実感することだと思います。当たり前のことですが、忘れがちなことでもあると思います。
あなたは本当にその人にお金を渡すのですか?あなたは「人」を削っている企業に利益を与えるのですか?と。
それは悪政を行っている政治家に票を入れるのと同じ行為です。
最近はクレジットカードや電子マネーのおかげで、「自分が誰かにお金を渡している」という実感が得にくくなっている気がします。
便利なのは良いことですが、ひとつ便利になると、人は考えることをひとつ忘れてしまいがちです。
お金を渡して、物やサービスを受け取ってうれしい。
物やサービスを提供して、お金を受け取ってうれしい。
そんな当たり前で健全な世の中でありますように。
そう願わずにいられません。
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