今日、図書館で予約していたJ.L.ボルヘスの「伝奇集」が届いた。

ずいぶん、前に予約したことは覚えているが何故この本を借りようと思ったのか思い出せないのが問題であった。

以前読んだ本に引用か何かあったのかと悶々としながら読んでいたら、中の短編の一つ「バベルの図書館」で

『その書棚は二十数個の記号のあらゆる可能な組み合わせ―その数は極めて厖大ではあるが無限ではない―を、換言すれば、あらゆる言語で表現可能なもののいっさいをふくんでいると推論した』

との記述を見つけた。


この表現、どこかで見たことある!

おそらく、この表現が気になって借りたのだろうと思う。

なんとなく居心地の悪い思いは残るものの少し落ち着いた次第である。