中国人夫の生い立ち① | 井上朋子オフィシャルブログ「井上朋子のHappy Life in 中国」Powered by Ameba

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ウチの夫は1973年生まれ。

その頃中国は

文化大革命の真っ只中。


自分の意思を尊重されるなどとは

無縁の時代でした。



夫の両親は京劇役者。

特に義母は代々続く京劇家系の生まれです。




義母は産後2ヶ月で

舞台に復帰しなければなりませんでした。

自分の意思など関係ありません。

国からの命令です。



生後2ヶ月の夫の世話は

義父の母と乳母。



そして夫は

3歳から全寮制の幼稚園に入ります。

3歳から寮生活なんて…

息子をみてると信じられない。

想像しただけで泣けてくるえーん



おウチに帰りたくて

ママに会いたくて

何度も寮を抜け出していたそうです🥲

切なすぎる…



そんな境遇で育ったせいか

息子が生まれてから今まで

私が普通にお世話をしていると



"ちひろくんは幸せだね"

"ママが食べさせてくれて幸せだね"

"ママがお手伝いしてくれて幸せだね"



など当たり前のことしているだけでも

しみじみと息子を見ながら

"幸せだね"

と言います。



最初は

当たり前のことしているだけだけど。


なんて思っていた訳ですが

義母はそんな当たり前のことすら

ままならない状況に

置かれていたということですよね。




夫はこういった状況を

今は頭では理解しているものの

やっぱり幼少期の心の傷というのは

理性ではどうにもできるものではないらしく

どうしても義母に対して

強く当たってしまうようです。



ただ義母は

夫に3歳から寮生活をさせていたことを

事あるごとに誇らしげに話します。



普通だったら


仕方ない状況だった

本当はそばにいたかった

自分でお世話したかった


という気持ちがあるはずだと思うのですが

どうやら義母は違うようです。

そんな気持ちは微塵も見えないのです。



あの幼稚園には普通じゃ入れない

感謝して欲しい

なのに逃げ出すなんて


と笑っていたりするんです。



その度に見せる夫の複雑そうな表情ショック


せっかく頭で理解しようとしている

夫の心をグリグリえぐるような物言い。




会えば怒鳴り合いの義母と夫。

問題の根本はここにあるような気がします🤔








息子3歳。

こんなこんなに…

こんなときに

寮生活なんて考えられない笑い泣き笑い泣き笑い泣き



夫の叔母著


義母は定年で引退し

義母の妹である叔母は

現在中国戯曲学院の名誉教授です。