映画『罪の声』を鑑賞。


僕が4歳の時に大阪で起きた未解決事件『グリコ・森永事件』を題材にした映画。




胸をえぐられるような痺れる映画。




もちろん映画なのでフィクションなんですが、どこまでがフィクションで、どこまでがリアルなのかと思わされるくらい心が苦しくなる。





事件の真相を探る主人公2人、『小栗旬さん』と『星野源さん』の演技は、もちろんなのですが、事件の関係者の役を演じられてるキャストさんが、めちゃくちゃリアル。





自分とは関係ない!!





だけど、関係してしまっている。





そんな狭間で揺れ動く心情が、この物語の芯にあるべき事。





時効を迎えた事件の真実を調べる事に何の意味があるのか!?





真実を知った時、不幸な未来しか存在しないのではないか!?





ならばこのまま、真実を追求せずに、ソッと蓋をしている方が幸せな日々を暮らせるはず。




だが、真実を知る責任と義務がある。




物事には光があって闇がある。




ただ、その光と闇は見る側の方向によって、見え方は全く別物に変わる。





この映画を見終わった時、見て良かったって思う人もいれば、こんなに心が苦しくなるなら見なければ良かったっと思う人もいるかも知れない。




ただ、僕は見て良かった!!





『声』を録ってしまったから『声』を取り上げられてしまい、その『声』を取り返すために『声』をあげる人々がいる。





タイトル通り様々な声が重なりあって、このミステリー作品が作り上げられている。




事件も、動機も、そして愛も・・・





本当に、『罪の声』は、2時間の映画では足りないくらい内容の濃いものだったな。




いつか、もっとゆっくりのんびりと濃密なストーリーを堪能するためにも、連続ドラマでも見てみたいもんだなぁ。