飯野知彦（いいの ともひこ/1953年5月6日～2009年11月20日）は、日本の歌手。デューク・エイセスのトップ・テナー。
1953年5月6日、飯野知彦が生まれる。群馬県前橋市出身。
東京芸術大学卒業。
1990年12月、デューク・エイセスの谷口安正が脳出血で倒れ急逝。以前より縁があった飯野が後任の打診を受け、イタリア・ミラノ留学を中断し帰国。
1991年、飯野がデューク・エイセスに加入。愛称「トモさん」。トップ・テナーを担当。立ち位置は一番左。この時点でのラインナップは、吉田一彦（よしだ かずひこ/1936年1月25日-2020年2月9日/トップ・テナー→セカンド・テナー/左から2番目)、槇野義孝（まきの よしたか/1936年2月24日-/ベース/一番右）、谷道夫（たに みちお/1934年11月8日-/ベース→バリトン/右から2番目）。
同年、“ふりふり寝たふり/野風増'91”。
1992年、アルバム『にほんのうた 第一集～第四集』を発売。
同年、アルバム『新世界』を発売。
1994年、“あなたが歌えば/はるなつあきふゆ”。
1995年、アルバム『DUKE BOX '95 40周年記念アルバム』を発売。
1996年、アルバム『マジック・サンドイッチ1 〜いいうたみつけた〜』を発売。
同年、アルバム『ワンダフル・タイム OLD AMERICAN FAVORITE SONGS』、『ワンダフル・タイム デューク・エイセス狂想曲』を発売。
9月19日、アルバム『DUKE Meets CONCORD JAZZ ALL STARS』（1996年9月19日、TOCT-9615）
1997年、アルバム『マジック・サンドイッチ2 〜あこがれをだいて〜』を発売。
同年、アルバム『コーラス図鑑1』を発売。
同年、アルバム『オリジナル・パレード』を発売。
1998年の映像で、こんなのがあった。
1999年、“踊れボンボン”。
同年、アルバム『新世界』を発売。
2000年、アルバム『デューク・エイセス・45』を発売。
2001年、“不景気なんか吹っ飛ばせ”。
2003年、“きょうも茶ッピーエンド”。NHK『みんなのうた』
2004年、アルバム『デューク・エイセス ベスト30』を発売。
2005年、アルバム『デューク・エイセス 50』を発売。
2008年、アルバム『おさななじみ デュークの歌うヒット歌謡集』を発売。
同年、胃がんが発覚したが、治療を受け、一旦回復する。
2009年1月、がんの転移が発覚。通院治療を行いながら活動した。
5月21日に大阪厚生年金会館で行われた『BS日本・こころの歌』（BS日テレ）の公開収録に出演。これが最後のテレビ出演となった。
6月15日、自宅で倒れて入院。以来約1か月の間、意識不明の状態に陥っていた。早期の復帰が困難とみられることから、事務所および家族が話し合い、55周年目前にグループを一旦離脱というかたちになった。
意識回復後はリハビリに取り組むなど復帰を目指したが、願いは叶わなかった。
2009年11月20日胃がんのため死去、享年56。後任は大須賀ひでき。
なお、デューク・エイセス（Duke Aces）は、1955年に結成された、男性4人の重唱団（コーラス・グループ）。黒人霊歌や「にほんのうた」シリーズなどをレパートリーとしている他、ジャズコーラスグループとしても活動。また、同じメンバー構成のコーラスグループである、ボニージャックスやダークダックスとは共同でショーを開催。デューク・エイセスという名前の由来は、選りすぐられた公爵という意味。また、「デュークエイセス」の表記も見られる。
主な代表曲は、1960年『ララミー牧場』主題歌“ララミー牧場”、1961年“ジングルベル/聖しこの夜”、1963年『鉄人28号』主題歌“鉄人28号”、1965年「にほんのうた」シリーズ “女ひとり（京都)”、1966年「にほんのうた」シリーズ “いい湯だな（群馬)”、1970年『遠くへ行きたい』主題歌“遠くへ行きたい”、「かに道楽」CMソング（作詞：伊野上のぼる/作曲：キダ・タロー）など多数。
※映像は飯野が参加していない時期の音源もある。
2017年5月に、デューク・エイセスは年内をもって解散することを発表。
12月13日、NHK『ごごナマ』に出演。これが最後のテレビ生出演となる。
12月21日に東京・メルパルクホール(メルパルク東京)でのラストコンサートを行い解散。62年の活動に幕を降ろした。そのうち飯野の在籍期間は約18年であった。
(参照)
Wikipedia「デューク・エイセス」
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