マシン・ガン・ケリー(Machine Gun Kelly/略称:MGK/本名:Colson Baker/1990年4月22日~) は、アメリカ合衆国のラッパー、歌手、俳優。

 

 

 

1990年4月22日 、コルソン・ベイカーは、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストンでキリスト教宣教師の両親のもとに生まれた。ベイカーと彼の家族は世界中を転々とし、彼は生後4年間エジプトに住んでいた。

彼は他にドイツや、米国各地、シカゴ、デンバー、クリーブランドにも居住した。

 

9歳の時、母親が家を出て、彼と父親はベイカーの叔母と一緒にデンバーに転居した。ベイカーの父親はうつ病と失業に苦しんだ。

ベイカーは学校の制服は2着しかなく、近所の子ども達からのいじめに耐えたと言う。

6年生の時、デンバーのハミルトン中学校に通っていた時、民族的に多様な生徒がいる学校だったこともあり、ラップを聴き始める。

子どもの頃に彼をヒップホップのジャンルに引き込んだ最初の3人のラッパーは、リュダクリス、エミネム、DMXで、ベイカーはアルバム『The Great Depression』(2001年)に収録されているDMXの“We Right Here”を聴いてこのジャンルに興味を持つようになった。

 

ベイカーはクリーブランドに住んでいた間、シェーカーハイツ高校に通っていた。

 

 

2009年3月、ベイカーは追い出されそうになったが、ハーレムのアポロ シアターに足を運び、連続優勝を果たし、アポロ シアターで優勝した初のラッパーとなった。彼は「Rage Cage」と呼ぶ自宅スタジオで音楽を録音し、MTV2 の Sucker Free Freestyle に出演してシングル“Chip off the Block”の多くの詩をフリースタイルで披露したことで、注目を浴び始めた。

 

 

2010年2月、彼は2枚目のミックス テープ「100 Words and Running」をリリースし、ミックス テープのインタールードとして始まったキャッチフレーズ「Lace Up」を、後に彼の音楽でよく使われるフレーズにまで昇華した。人気が高まったにもかかわらず、ベイカーは家賃を払うためにチポトレで働き、高校卒業後は父親に追い出された。ベイカーはすぐに自身が父親にもなった。
5月、彼はシングル“Alice in Wonderland”で全国デビューを果たした。このシングルは iTunes でリリースされ、曲に合わせてMVも作成された。リリースは Block Starz Music から行われた。このシングルにより、ベイカーは 2010 年の Underground Music Awards で「Best Midwest Artist」を受賞し、“Alice in Wonderland”のクリップは同年の Ohio Hip-Hop Awards で最優秀ミュージック ビデオ賞を受賞した。

 

11月、2作目ミックス・テープ『Lace Up』をリリース。同ミックス・テープには地元のテーマ曲“Cleveland”が収録されており、同曲はクリーブランド・キャバリアーズのホーム・ゲームで演奏され、クリーブランドの Z107.9でも放送された。同ミックス・テープは2010年に3か月かけて制作され、クリエイティブな活動が活発に行われていた。同ミックス・テープのリリース後、2011年に雑誌『XXL』 で特集された。その後、彼は Juicy J のトラック“Inhale”に客演した。このトラックのMVには、テレビ シリーズ「Jackass」の Steve-O も出演しています。


2011年3月、ベイカーはテキサス州オースティンで行われたSXSWショーに初参加し、ショーでショーン・コムズからアプローチを受けた。コムズはベイカーに、インタースコープ・レコードの傘下にあったバッド・ボーイ・レコードとのレコーディング契約を持ちかけた。2015年にバッド・ボーイがディストリビューターとしてエピック・レコードに移った後も、ベイカーはバッド・ボーイとの合弁事業でインタースコープと契約を結んだ。契約前は、XVの曲“Finally Home”でフィーチャーされていた。

8月、老舗メジャー・レーベルのバッド・ボーイ・レコードと契約。

9月27日、Waka Flocka Flameをフィーチャーしたシングル"Wild Boy"をリリース、米音楽誌『ビルボード』(Billboard)の総合シングル・チャート「Billboard Hot 100」(以下「全米」)98位・同誌「R&B、Hiphop songs」チャート(以下「R&B」)49位をマークし、RIAA後にRIAA 3×プラチナ認定を受けた。

 


2012年3月20日、初の公式音源となるミニ・アルバム『Half Naked & Almost Famous』をリリース。米音楽誌『ビルボード』の総合アルバムチャート「Billboard 200」(以下「全米」)にて初登場46位を記録した。
10月9日、デビュー・アルバム『Lace Up』を発売、全米初登場4位、同誌「R&B、Hiphop」アルバム・チャート(以下「R&B」)2位を記録RIAAゴールドを獲得した。ここからのシングルは、Ester Deanをフィーチャーした"Invincible"がR&B60位・RIAAゴールド、Young Jeezyをフィーチャーした"Hold On (Shut Up)"がR&B86位を記録した。

 

 


2015年10月16日、2ndアルバム『General Admission』をリリース、全米4位・R&B1位・全英120位・RIAAゴールドを記録する。ここからは、"Till I Die"がR&B32位・RIAAプラチナ、Victoria Monétをフィーチャーした"A Little More"がR&B35位・RIAAゴールドを獲得した。

 

 

 

 

2016年10月14日、カミラ・カベロ(Camila Cabello)をフィーチャーしたシングル“Bad Things”をリード・シングルとして先行リリースすると、自己最高の全米4位をマーク・また全英16位を記録したのをはじめヨーロッパでもヒットする。

 


2017年5月12日、3rdアルバム『Bloom』をリリース、全米8位・R&B3位・全英37位をマーク、RIAAプラチナ認定を獲得した。ここからは、“Bad Things”の他、Hailee Steinfeldをフィーチャーした"At My Best"が全米60位・RIAAプラチナ、QuavoとTy Dolla Signをフィーチャーした"Trap Paris"は主要チャートに入らなかったもののRIAAゴールドを獲得した。

 

 

 

同年、X Ambassadors と Bebe Rexhaと共演したシングル"Home"をリリース、全米90位・R&B35位・全英99位をマーク、RIAAプラチナ認定を獲得した。

 

 

2018年9月21日、EP『Binge』をリリース、全米24位・R&B16位・『ビルボード』誌「Top Rap Albums」チャート(以下「ラップ」)14位をマーク、ここから"Rap Devil"が全米13位・R&B10位・全英15位・RIAAプラチナを獲得した。

 

 

2019年7月5日、4thアルバム『Hotel Diablo』をリリース、全米5位・R&B4位・全英43位をマーク、RIAAゴールド認定を受ける。ここからは、Yungblud と Travis Barkerと共演した"I Think I'm Okay"が『ビルボード』誌「Hot Rock & Alternative Songs」(以下「ロック」)3位をマークしRIAA 2×プラチナを獲得、また主要チャートにランク・インしなかったものの、"El Diablo"と、Naomi Wildをフィーチャーした "Glass House"がRIAAゴールド認定を受けた。

 

 

 

 

同年、モトリー・クルーの伝記映画『ザ・ダート』(The Dirt)にドラマー「トミー・リー」役を「コルソン・ベイカー」名義で主演を飾り、映画のサウンドトラックの一曲“The Dirt (Est. 1981)”にマシン・ガン・ケリー名で参加している。


2020年9月25日、それまでのヒップホップ・サウンドから一転してメロコア、ポップ・パンクに転向した5thアルバム『チケッツ・トゥ・マイ・ダウンフォール』(Tickets to My Downfall)をリリース、自身初の全米1位に輝き、RIAAプラチナ認定を獲得、さらに全英3位をはじめ各国アルバム・チャートでトップ10入りする世界的ヒットになった。ここからは、"Bloody Valentine"が全米50位・ロック3位・全英51位・RIAA 2× プラチナ、"Concert for Aliens"がロック17位・RIAAゴールド、Blackbearをフィーチャーした"My Ex's Best Friend"が全米20位・ロック2位・全英30位・RIAA 3× プラチナを獲得した。

 

 

 

 

 

2021年、Corpse Husbandをフィーチャーしたシングル"DayWalker"をリリース、全米88位・ロック8位・全英53位をマークした。

 

 

2022年3月25日、6thアルバム『Mainstream Sellout』をリリース、2作連続全米1位に加え、全英2位をはじめ各国でトップ5に入るヒットになり、RIAAゴールドを獲得。ここからは、"Papercuts"が全米79位・ロック9位・全英74位、Willowと共演した "Emo Girl"が全米77位・R&B9位・RIAAゴールド、Lil Wayneと共演した"Ay!"が全米82位・ロック8位・全英80位、Bring Me the Horizonと共演した"Maybe"が全米68位・ロック6位・全米39位を記録、また、欧州盤・日本盤に収録された"Why Are You Here"がロック4位をマークした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「マシン・ガン・ケリー」「Machine Gun Kelly (musician)」

https://www.machinegunkelly.com/

 

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