ダニエル・リカーリ(Danielle Licari/1942年11月11日~)は、フランス共和国の歌手。

 

 

 

1942年11月11日、ダニエル・リカーリは、フランス共和国のブローニュ=シュル=メール生まれ。父親はオーケストラの楽団員と伝えられている。

 

 

12歳でフランス国営放送のコーラス・グループに加入。

 

 

18歳でレ・バランティーヌという女性歌手トリオの一員としてリズム・アンド・ブルーズを歌っていた。

 

 

1964年、仏・西独合作によるミュージカル映画『シェルブールの雨傘』 (Les parapluies de cherbourg/英題:The Umbrellas of Cherbourg)で、主役の「ジュヌヴィエーヴ・エムリ」を演じるカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve/ 1943年10月22日-)の歌の吹き替えを担当して知名度を上げる。メロディは映画全般で使われているが、エムリが歌唱する“Devant le Garage”は曲全体が映画内で披露された。この映画はカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを獲得した、カトリーヌ・ドヌーヴの出世作でもある。

 

 

1965年、アルバム『La Geographie en Chansons』をBarclayからFrance & Canadaにてリリース。
同年、アルバム『Lecon de Choses en Chansons』をBarclayからFrance & Canadaにてリリース。

1965~1967年、彼女はジャッキー・カスタンとナディーン・ドゥーカンとともにヴォーカル・トリオ「レ・フィズ」(Les Fizz)で歌った。ジャッキーとナディーンの2人は元ジン・シンガーズ(Djinns Singers)のメンバーである。バンドはジャック・ダンジャン(Jacques Denjean)のオーケストラの支援を受けてEPを3枚リリースした。

 

 

1966年、アルバム『Vivre la Nuit』をPhillipsからFrance and Japanにてリリース。
 

 

1967年、アルバム『Jesus: La Vie de Jesus en 12 Chansons with the Francois Rauber Orchestra』をPhillipsからFranceにてリリース。


1968年、彼女はフランシス・レイ作曲の“Treize jours en France”を録音した。 彼女はまた、同じ作曲家によって彼女に捧げられた“Love Story”の2番目のバージョンを録音した。

 

 


1969年、サン・プルー作曲の“ふたりの天使”(Concerto pour une Voix)を録音した。当初はダニエル・リカーリの曲としてリリースされた訳では無く、名前の扱いは小さかったが、スキャットがリスナーに強い印象を与えた。このため、リカーリがクローズ・アップされるに至り、リカーリ名義で再録音、リリースされて、自身最大のヒット曲となった。この再録音のものが現在一般的に聞かれている音源である。日本では、テレビ番組で耽美的なシーンや状況(例えば叶姉妹の出演シーンなど)のBGMとして使用される事が多い。

 

同年、ヒット曲と同名のアルバム『Concerto Pour Une Voix』をBarclayから自身初めて世界市場にむけて発売、アルバムは1500万枚以上売れた。

同年、アルバム『Sanctus: Musique Sacree Pour Piano, Orgue et Voix』をPhillipsからFrance, Canada, Mexicoにてリリース。
 

 

1970年、アルバム『On Est Bien La-La』をBarclayからFranceにてリリース。

同年、シングル"Adagio Romantique"をリリース。

 

 

1971年、ポール・モーリア・グランド・オーケストラの演奏による同年のヒット曲"エーゲ海の真珠"(Penelope) で、初回録音版のスキャットをダニエル・リカーリが担当している。

 

同年、"Prelude Pour Un Amour: Melodie Pour un Autoumne"をリリース。

 

 

1972年、彼女はフランスを代表してユーロビジョンコンテストに出場するために、“Au cœur d'une chanson”という楽曲で参加した。フランスの委員会はリカーリではなく、代わりにベティ・マーズと彼女の曲“Come-Comedie”を選出した。

 

同年、東京で開催された「ワールド・ポピュラー・ソング・フェスティバル」にフランス代表として出場。 彼女のシングル曲“Une Vie”はファイナリストに選ばれた。

 


1973年、彼女はフランスのシャンソンの傑作とみなされているアルバム、シンガー・ソングライターのレオ・フェレ(Léo Ferré)によるシンフォニックでダークで壮大な『Il n'y a plus rien』(もう何もない)にヴォーカリストとして参加した。

同年、アルバム『Screen Themes Golden Prize』をBarclayからFrance, Canada and Japanにてリリース。

 

 

1974年、アルバム『Danielle Licari Live in Japan (with Obi)』をBarclayから日本限定でリリース。

 

同(一部1975)念、アルバム『Danielle Licari』をBarclayからFrance, Canada, Japan, Mexicoにてリリース。

 

1975年、アルバム『Le Marche Persan』をBarclayからFrance, Canada, Japan, Mexicoにてリリース。

同年、シングル"Histoire D'O (Geschichte der O)"をリリース。

 

同年、シングル“La Canzone di Orlando”、"Concerto Pour Une Voix"、"Les Parapluies de Cherbourg"、"Rhapsodie Pour Deux Voix"をリリース。

 

 

 

 

 

1976年、アルバム『Rhapsodie Pour Deux Voix』をBarclayからFrance, Canada, Japan, Mexicoにリリース。
 

 

1977年、アルバム『Saggitarius』をBarclayからFrance, Canada, Mexicoにてリリース。

同年、シングル"Adagio de Albinoni / Concerto No 1 En Si Bemol De Tchaikowski"をリリース。

 

 

1978年、アルバム『Rappel』をBarclayからFrance, Canada, Mexicoにてリリース。
7月、彼女はケベック交響楽団およびサン・ドミニク教会の合唱団と共演した。選ばれた作品は、ケベック市市制370周年記念行事の一環として、ケベック市の創設者の妻ヘレン・ブールに敬意を表した「エレーヌ協奏曲」と呼ばれる音楽劇だった。 この作品はクロード・レヴェイレによって作曲された。

 

 

1979年、アルバム『Concerto Pour Elle』をHeloiseからFrance and Canadaでリリース。

同年、シングル"Concerto pour Elle"を(再)リリース。

 

 

1980年、アルバム『Elisabeth Serenade』をAmo RecordsからFrance, Japanにてリリース。
同年、アルバム『Danielle Licari Chante Ennio Morricone:Mal de Toi』をLe Petit MenestralからFranceにてリリース。
 

 

1981年、アルバム『Heidi』をAdesからFranceにてリリース。

同年、シングル"Les Chansons de Pierrot"をリリース。


1982年、彼女は『眠れる森の美女』のフランス語吹き替えでオーロラ姫の声を演じた。

同年、アルバム『Concerto Pour Deux Voix』をVictorからBrazil, France, Canadaにてリリース。

 

 

1983年、シングル"Le Chant des étoiles"をリリース。

 

 

1984年、アルバム『Lonely Shepherd』をDisques StarからFrance and Canadaにてリリース。
同年、アルバム『Romance』をStarからFrance and Canadaにてリリース。


1993年、アルバム『Sanctus: Musique Sacree Pour Piano,Orgue et Voix (re-release)』をPolyGram ProjectsからFrance and Canadaにてリリース。
 

 

1995年、アルバム『Danielle Licari chante les plus grands』をDisques QualityからCanadaにてリリース。


1997年、ワイクリフ・ジーン(Wyclef Jean)は、“Apocalypse”で“Concerto Pour Une Voix”をサンプリングした。

 

 

1999年1月21日、コンピレーション・アルバム『二人の天使』(Concerto pour une Voix)をRCA Victorから日本限定でリリース。

 

 

2009年3月25日、コンピレーション・アルバム『<COLEZO!>ダニエル・リカーリ』をリリース。

 

 

2017年9月27日、コンピレーション・アルバム『ベスト・オブ・ダニエル・リカーリ』をリリース。

 


彼女はキャリアを通じてアルバムを2,000万枚以上販売した。彼女の曲は世界中のイージーリスニング CD コンピレーションに収録されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「ダニエル・リカーリ」「Danielle Licari」

 

 

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