ドリー・パートン(Dolly Parton/出生名:Dolly Rebecca Parton/1946年1月19日~)は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター、俳優、作家、事業経営者、人道支援家。カントリー・ミュージックの第一人者として知られている。

 

 

 

1946年1月19日、ドリー・レベッカ・パートンが、アメリカ合衆国 テネシー州ピットマン・センター(Pittman Center, Tennessee)で生まれる。

 

子どもの頃、キャス・ウォーカーのラジオ番組の子役としてデビュー。

 

7歳の頃から作曲を始める。

 

1959年、13歳で数曲のシングルをレコーディングした。

同年、"Puppy Love"をリリース。

 

 

1964年、18歳の時にテネシー州ナッシュビルに転居し、作曲家として最初の商業的成功を収めた。この頃の曲はビル・フィリップスやキティ・ウェルズなど多くのアーティストにカヴァーされている。

 

 

1966年、"Dumb Blonde"が米音楽誌『ビルボード』(Billboard)のカントリー・ソング・チャート(以下「カントリー」)24位、"Something Fishy"がカントリー17位と立て続けてチャート入りを果たす。

 

 

 

1967年、カントリー音楽のシンガーソングライターであるポーター・ワゴナー(Porter Wagoner/1927年8月12日-2007年10月28日)による週1度の番組に出演してパートンは名声を上げた。

そのワゴナーとデュオ「Porter & Dolly」を組み、最初のデュエット・シングルとしてトム・パクストンの“The Last Thing on My Mind ”をリリースし、カントリー7位とトップ10にチャート・イン。二人は1974年にコンビを解消するまで、多くの曲をカントリー・チャートのトップ10に送り込み、いくつかのアルバムをヒットさせた。

 

 

1970年、パートンはソロでも活躍し始め、"Mule Skinner Blues (Blue Yodel No. 8)"がカントリー3位をマークした。

 


1971年4月12日、ソロ・アルバム『Joshua』をRCA Victorからリリース、『ビルボード』誌の総合アルバム・チャート「Billboard 200」(以下「全米」)198位・同誌「カントリー・アルバム」チャート(以下「カントリー」)16位。タイトル・トラック"Joshua"が自身初のカントリー1位をマークした。

 

10月4日、アルバム『Coat of Many Colors」をリリース、カントリー7位。ここから、タイトル・トラック“Coat of Many Colors”がカントリー4位に入った。

 

 

1972年、ソロ・アルバム『Touch Your Woman』をリリース、カントリー19位。ここからタイトル・トラック"Touch Your Woman"がカントリー6位をマーク。

 


1973年、"ジョリーン"(Jolene)が『ビルボード』誌のポップ・チャート「Billboard Hot 100」(以下「全米」)60位・「アダルト・コンテンポラリー」(以下「AC」)44位・カントリー1位を記録した。

 

 

1974年2月4日、アルバム『Jolene』をリリース、カントリー6位を記録した。

 

7月、ワゴナーとのデュエット・シングル"Please Don't Stop Loving Me"をリリース、デュオとしては初めてカントリー1位を獲得した。

 

同年、ポーター・ワゴナーとのパートナー・シップを解消。

同年、ワゴナーとのデュエット解消について書いた楽曲"オールウェイズ・ラヴ・ユー"(I Will Always Love You)をソロでリリース、AC20位・カントリー1位になった。

 

同年、"Love Is Like a Butterfly"がAC38位・カントリー1位。

 

 

1975年、"The Bargain Store"がAC35位・カントリー1位、"The Seeker"がカントリー2位に達した。

 

 

同年、リンダ・ロンシュタットがアルバム『Prisoner in Disguise 』で“オールウェイズ・ラヴ・ユー”をカヴァー。

 

 

1976年、"All I Can Do"がカントリー3位。

 

同年、オリヴィア・ニュートン=ジョン(Olivia Newton-John)が“ジョリーン”をカヴァー、彼女の初期の代表曲となった。

 

 

1977年、ポップの主流路線のシングル“Here You Come Again ”で全米3位・カントリー1位と、ポップとカントリー双方のチャートでヒットした。

 

10月3日、アルバム『Here You Come Again』をリリース、全米20位・カントリー1位。

 

 

1978年、"Two Doors Down"が全米19位・AC12位、"It's All Wrong, But It's All Right"がカントリー1位、"Heartbreaker"が全米37位・AC12位・カントリー1位、"Baby I'm Burnin'"が全米25位・AC11位・カントリー48位、"I Really Got the Feeling"がカントリー1位。

 

 

 

 

 

7月17日、アルバム『Heartbreaker』をリリース、全米27位・カントリー1位。

 

 

1979年、"You're the Only One"が全米59位・AC14位・カントリー1位、"Sweet Summer Lovin'"が全米77位・AC41位・カントリー7位。

 

 

5月28日、アルバム『Great Balls of Fire』をリリース、全米40位・カントリー4位。

 

 

1980年、秘書役としてジェーン・フォンダ、リリー・トムリンとともにパートンも主演したコメディ映画『9時から5時まで』にテーマ曲“9 to 5 ”を提供、全米1位・カントリー1位・全英47位とパートンにとって最大のヒットとなる。また、パートンは本映画の演技で俳優としても評価され、ゴールデングローブ賞主演女優賞ミュージカル・コメディ部門および新人女優賞にノミネートされた。

 

11月17日、アルバム『9 to 5 and Odd Jobs』をリリース、全米11位・カントリー1位をマークした。

 

同年、この他に、"Starting Over Again"が全米36位・AC35位・カントリー1位、 "Old Flames Can't Hold a Candle to You"がカントリー1位をマーク。

 

 

 

1981年、"But You Know I Love You"が全米41位・AC14位・カントリー1位、"The House of the Rising Sun"が全米77位・AC30位・カントリー14位。

 

 

 

1982年、"I Will Always Love You"のセルフ・カヴァーが全米53位・AC17位・カントリー1位をマークした他、ウィリー・ネルソン(Willie Nelson)とのデュエット・シングル“Everything's Beautiful (In Its Own Way)"が全米102位・AC19位・カントリー7位に入った。

 

 

1983年、ケニー・ロジャース(Kenny Rogers)とのデュエット"Islands in the Stream"が全米1位・カントリー1位を記録する大ヒットになった。

 

同年、"Save the Last Dance for Me"が全米45位・AC12位・カントリー3位。

 

 

1984年、"Downtown"が全米80位・AC20位・カントリー36位、"Tennessee Homesick Blues"がカントリー1位。

 

 

10月29日、、ケニー・ロジャースとアルバム『Once Upon a Christmas』をリリース、全米31位・カントリー12位、RIAAダブル・プラチナを獲得した。ここからは、彼tのデュエット"The Greatest Gift of All"が全米81位・AC40位・カントリー53位をマークした。

 

 

1985年、"Don't Call It Love"がAC12位・カントリー3位、ケニー・ロジャースとのデュエット"Real Love"が全米91位・AC13位・カントリー1位、"Think About Love"がカントリー1位。

 

 

 

 

1987年3月2日、、エミルー・ハリス(Emmylou Harris)とリンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)と共同で、アルバム『Trio』を制作・発表し、全米6位・カントリー1位をマークした。ここからは、"To Know Him Is to Love Him" がカントリー1位、 "Telling Me Lies"がAC35位・カントリー3位、"Those Memories of You"がカントリー5位、"Wildflowers"が翌年カントリー6位になった。

 

 

 

 

1989年、"Why'd You Come in Here Lookin' Like That"がカントリー1位、"Yellow Roses"がカントリー1位。

 

 

5月30日、アルバム『White Limozeen』をリリース、カントリー3位。

 

 

1991年、Ricky Van Sheltonとのデュエット"Rockin' Years"がカントリー1位、 "Silver and Gold"がカントリー15位。

 

3月7日、アルバム『Eagle When She Flies』を発表、全米24位・カントリー1位、RIAAプラチナ。

 

 

1992年、ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)が"オールウェイズ・ラヴ・ユー"をカヴァー、ヒューストン自身が主演を務めるアメリカ映画『ボディ・ガード』(The Bodyguard)の主題歌に起用され、全米1位・全英1位をはじめ各国のヒット・チャートで1位を占める世界的大ヒットとなった。

 

 

1993年2月23日、アルバム『Slow Dancing with the Moon』をリリース、全米16位・カントリー4位、RIAAプラチナを獲得。

 

 

1995年、Vince Gillを特別ゲストに迎えた"I Will Always Love You"のセルフ・カヴァーがカントリー15位をマークした。

 

 

1990年後期、クラシック・カントリー/ブルーグラスに回帰し、そのレコードは多くの称賛を得た。

音楽以外にもテネシー州スモーキー・マウンテン近辺のピジョン・フォージの遊園地ドリーウッドを経営し、また子供の識字力向上にも積極的で「イマジネーション・ライブラリー」などを主催する他、ディキシー・スタンピードやパイレーツ・ヴォヤージュ・ディナー・ショーなどの経営も行なっている。


1999年、カントリー・ミュージックの殿堂に殿堂入りした。
 

 

2001年1月23日、アルバム『Little Sparrow』をリリース、全米97位・「ブルーグラス・アルバム」チャート(以下「ブルーグラス」)12位・カントリー12位・全英30位・英カントリー1位。

 

 

2002年7月9日、アルバム『Halos & Horns」をリリース、全米58位・ブルーグラス2位・カントリー4位・全英37位・英カントリ―1位。ここから、"If"が全英73位、 "Hello God"がカントリー60位を記録した。

 

 

 

2004年、ホワイト・ストライプス(White Stripes)が“ジョリーン”をカヴァー、全英16位に入った。

 

 

2005年10月11日、アルバム『Those Were the Days」をリリース、全米48位・カントリー9位・全英35位・英カントリー1位。

同年、トランスジェンダーをテーマにしたアメリカ映画『トランスアメリカ』(Transamerica)のテーマ曲“Travelin' Thru”を作曲、同曲でアカデミー歌曲賞に2回目のノミネートを受けた。“Travelin' Thru”は同年、フェニックス映画批評家協会賞オリジナル楽曲賞を受賞した。またこの曲はゴールデングローブ賞 主題歌賞、放送映画批評家協会賞楽曲賞にもノミネートされた。

 

 

2008年2月28日、アルバム『Backwoods Barbie」をリリース、全米17位・カントリー2位・全英35位・カントリー1位。ここから、"Better Get to Livin'"がカントリー48位、"Jesus & Gravity"がカントリー56位。

 

 

 

2011年6月28日、アルバム『Better Day」をリリース、全米51位・カントリー11位・全英9位・英カントリ―1位、BPIシルバーを獲得した。ここから、"Together You and I"が全英67位を記録した。

 

同年、「作曲家の殿堂」に殿堂入りした。

 

 

2014年1月31日、アルバム『Blue Smoke』をリリース、全米6位・カントリー2位・全英2位・英カントリ―4位、BPIプラチナを獲得した。

 

 

 

2016年8月19日、アルバム『Pure & Simple」をリリース、全米11位・カントリー1位・全英2位・英カントリ―1位、BPIシルバーを獲得。

 

 

 

2018年、Siaと共演した"Here I Am"がカントリー37位に入った。

 

 

2019年、Zach Williamsと共演した"There Was Jesus"がクリスマス・ソング・チャートで2位をマーク、RIAAプラチナを獲得した。

 

同年、"Faith" (with Galantis featuring Mr Probz) が米ダンス・チャート13位をマークした。

 

 

2023年11月17日、アルバム『Rockstar』をリリース、キャリア・ハイの全米3位を記録し、カントリー1位・全英5位に到達。ここからは"World on Fire"がヒットした。

 

 

 

 

ドリー・パートンはカントリー史上最も称賛されている女性歌手である。これまで3,000曲以上を作曲、“オールウェイズ・ラヴ・ユー”、“ジョリーン”、“Coat of Many Colors”、“9 to 5”、“My Tennessee Mountain Home”が最もよく知られている。

また、アカデミー賞、グラミー賞、トニー賞、エミー賞の4つのノミネートまたは受賞された希少な人物の1人となっている。アメリカレコード協会(RIAA)より25枚がゴールド、プラチナ、マルチ・プラチナ認定を受け、『ビルボード』誌のカントリー・チャートで25曲が第1位を獲得し、女性歌手の記録を作った。アルバム41枚がカントリー・チャートでトップ10にランクインし、男女問わずさらなる記録を作った。

40年以上の間にシングル110曲がチャート入りした。世界中でシングル、アルバム、ベスト盤、デジタル・ダウンロードを総合すると1億を売り上げた。グラミー賞を8回受賞し、アカデミー賞には1980年の『9時から5時まで』と2005年の『トランスアメリカ』で主題歌賞にソングライターとして2回ノミネートされ、CMAアワード10回、ACMアワード7回、アメリカン・ミュージック・アワード3回受賞し、中でもCMAアワードでは最高賞エンターテイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞した7名の女性歌手のうちの1人となっている。グラミー賞では46回ノミネートされ、ブルース・スプリングスティーンと並んで第10位の記録である。

また、俳優として『9時から5時まで』、『The Best Little Whorehouse in Texas 』、『クラブ・ラインストーン/今夜は最高!』、『A Smoky Mountain Christmas 』、『マグノリアの花たち』、『Wild Texas Wind 』、『ノミオとジュリエット』、『Straight Talk 』、『Unlikely Angel 』、『Blue Valley Songbird 』『Joyful Noise 』に出演した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「ドリー・パートン」「Dolly Parton」

 

 

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