梶浦 由記(かじうら ゆき/1965年8月6日~)は、日本の作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー。

 

 

 

1965年8月6日、梶浦由記は東京都内で生れる。

小学校3年から中学2年までを西ドイツ(現:ドイツ)で過ごす。

 

1981年、東京都立国立高等学校(東京都国立市)へ進学。

高校時代からは帰国子女として東京都内で暮らしている。

この時代、アマチュアのガールズバンド「15 SAND」(いちごさんど)にキーボーディストとして加入。このバンドは西岡由紀子と石川智晶の姉が中心となって結成されたもので、その縁で智晶も誘われてヴォーカルとして加入した。

 

1984年4月、津田塾大学学芸学部英文学科(東京都小平市)へ進学。

大学進学後も15 SANDの活動は続いたが、メンバーの就職活動のためバンドは一時活動を休止。

1988年3月、津田塾大学を卒業。

4月、日本電信電話(現:NTT)に入社、技術者として働き始める。
就職した後、アマチュア・ガールズバンドが復活し、活動を続ける。

その後、プロデビューの話もあったが、方向性の違いから断念。

 

1992年7月、15 SANDの3人、石川智晶(いしかわ ちあき/1969年3月29日-/Vo)、西岡由紀子(にしおか ゆきこ/B)そして梶浦(Key)はグループを「See-Saw」と改名、活動を継続する。これがファンハウスの目にとまり、デビューに至る。

 

 

1993年7月25日、シングル“Swimmer”でSee-SawとしてBMGファンハウスからメジャーデビュー。

 

9月26日、2ndシングル“キライになりたい”を発売、C/W“永遠”が、TBS系列テレビドラマ『泣きたい夜もある』挿入歌に起用される。

 

 

 

1994年、第4回NHK新人歌謡コンテストに出場、最終決戦まで進み、優秀賞を獲得。出場者の中には、グランプリを獲得し受賞者特典の『NHK紅白歌合戦』出場権を得て出場した演歌歌手の田川寿美と、第6回でグランプリになった門倉有希がいる。

3月24日、See-Sawは3rdシングル“Chao Tokyo”を発売。フジテレビ系列のバラエティ番組『上岡龍太郎にはダマされないぞ!』EDテーマ。

 

4月、西岡が作家活動に専念するため脱退。石川と梶浦のデュオとなる。

 

 

1995年1月14日に公開されたドラマ映画『東京兄妹』で音楽(森康哲と共同)を手掛けたことが作詞家・作曲家としての本格的な始まりとなった。

2月1日、See-Sawは6thシングル“また会えるから”を発売。映画『ルビーフルーツ』主題歌。

 

その後、See-Sawは活動を休止。

これがきっかけで(あるいはこの時期を境に)、梶浦は作詞・作曲を中心としたソロ活動を本格的に始めることとなる。

 

 

1997年、アニメ版『EAT-MAN』(SFファンタジー漫画原作)の音楽を担当。

 

 

1998年のアドベンチャーゲーム『ダブルキャスト』の音楽を担当。

これらの仕事を皮切りに、アニメやゲームの音楽を中心に手掛けるようになる。

 

2001年、テレビアニメ『ノワール』の楽曲“Indio”のヴォーカルに石川智晶を迎えたことをきっかけにSee-Sawの活動を再開。同時に、レコード会社をビクターエンタテインメント(当時)に移籍した。

 

 

2002年5月22日、See-Sawの復活&移籍第一弾として7thシングル “Obsession”(作詞・作曲・編曲:梶浦由記)を発売、表題曲はテレビアニメ『.hack//sign』OPテーマに、カップリング曲“優しい夜明け”(クレジット同じ)は同EDに起用され、アニメに後押しされる形で注目を集める。オリコン45位。

 

 

7月24日、See-Sawの8thシングル“edge”を発売。

 

10月23日に発売したSee-Sawの9thシングル“あんなに一緒だったのに”(作詞:石川千亜紀/作・編曲:梶浦由記)の表題曲がテレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』のEDテーマになり、オリコン5位の大ヒット。

 

 

2003年5月、自身が楽曲のプロデュースとキーボード・コーラスを担当し、ヴォーカルにYUUKAこと南里侑香(なんり ゆうか/1984年3月13日-)を起用したソロ・プロジェクト「FictionJunction featuring YUUKA」として、Flying Dogと契約。南里は梶浦が劇伴制作で接点のあった南青山少女歌劇団のメンバーであった。なお、「FictionJunction」は、梶浦自身が「Fiction」(創作)し、楽曲ごとにヴォーカリストらと「Junction」(交差・接合)して新たなものを送り出すというコンセプトから命名されたという。

8月6日、「梶原由紀」名義で1stアルバム『FICTION』を発売。

 

 

2004年1月15日、サウンドトラック・ベスト『機動戦士ガンダムSEED COMPLETE BEST』が発売。

5月8日、ユニット名を「FictionJunction YUUKA」と改めて1stシングル“瞳の欠片”(作詞・作曲・編曲:梶浦由記)をリリース、テレビアニメ『MADLAX』OP主題歌。オリコン22位。

 

9月22日、FictionJunction YUUKAの3rdシングル“暁の車”(作詞・作曲・編曲:梶浦由記)を発売、同日付けのオリコン・デイリー・チャート1位を記録、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』挿入歌、『機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディションII 遥かなる暁』主題歌。オリコン10位。これ以降も「機動戦士ガンダム」シリーズ関連の楽曲を中心に数々のヒット曲を生み出した。

 

 

2005年、梶浦が音楽を担当したNHKのテレビアニメーション『ツバサ・クロニクル』の挿入歌の制作にあたり、新たにKAORIとKEIKOをヴォーカリストに起用、それぞれ「FictionJunction KAORI」と「FictionJunction KEIKO」として楽曲を発表する。

7月21日、梶浦が音楽を担当したテレビアニメ『エレメンタルジェレイド』の挿入歌の制作にあたり、新たにASUKAを起用、「FictionJunction ASUKA」名義でシングル“Everlasting Song”を発売、オリコン27位。

 

8月3日、See-Sawは11thシングル“君は僕に似ている”(作詞:石川千亜紀/作・編曲:梶浦由記)をリリース。歴代最高のオリコン週間チャート4位を記録したが、その後、デュオは再び活動休止状態になる。

 

9月22日、FictionJunction YUUKAの4thシングル“焔の扉”(作詞・作曲・編曲:梶浦由記)をリリース、TBS系アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』挿入歌。オリコン5位。

 

11月23日、FictionJunction YUUKAの1stアルバム『Destination』をリリース、オリコン9位。

 

 

2006年、OVA『北斗の拳~ユリア伝~』の挿入歌の制作にあたり、WAKANAをヴォーカリストに起用、「FictionJunction WAKANA」として楽曲が発表された。

5月3日、サウンドトラック・ベスト『機動戦士ガンダムSEED DESTINY COMPLETE BEST』を発売。

 

5月10日、FictionJunction YUUKAの5thシングル“Silly-Go-Round”を発売、テレビ東京系アニメ『.hack//Roots』OPテーマ。オリコン12位。

 

11月22日、FictionJunction YUUKAの6thシングル“荒野流転”を発売、Webアニメ『幕末機関説 いろはにほへと』OP主題歌。オリコン13位。

 

 

2007年4月18日、FictionJunction YUUKAの7thシングル“romanesque”(作詞・作曲・編曲:梶浦由記)を発売、テレビアニメ『エル・カザド』EDテーマソング。オリコン24位。

 

7月4日、FictionJunction YUUKAの2ndアルバム『circus』を発売、オリコン10位。



2008年1月、自身がプロデュースする女性ヴォーカルユニット「Kalafina」がSME Recordsと契約。

1月23日、劇場版『空の境界』第一~第三章の主題歌を収録したKalafinaの1stシングル “oblivious”を発売、初登場にしてオリコン週間チャート最高8位を記録。劇場公開時点ではユニット名はまだ未公表であった。梶浦にとって『機動戦士ガンダム』関連以外で初めてオリコンチャートにトップ10入りした作品となった。

 

4月29日に開催されたライヴ「Revo&梶浦由記Presents Dream Port 2008」にてメンバーに、FictionJunctionのKeikoとWakanaが参加していることを公表し、ユニット名は「Kalafina」であることを公表した。ユニット名についてはWakanaとKeikoがラジオ番組に出演した際「ユニット名の由来は秘密」と語ったりしていたが、名付け親の梶浦が「『Kalafina』は造語なんですよ。意味も由来も何もありません。」「意味は無いけど、ただちょっと東欧っぽい響きがいいな〜と思って付けたことは確かだけどね。」とツイートしている。

7月30日、Kalafinaの2ndシングル “sprinter/ARIA”を発売。“sprinter”は劇場版アニメ『空の境界 第五章 矛盾螺旋』ED主題歌、“ARAI”は劇場版アニメ『空の境界 第四章 伽藍の洞』ED主題歌。オリコン10位。

 

 

12月24日、Kalafinaの3rdシングル“fairytale”を発売、劇場版アニメ『空の境界 第六章 忘却録音』ED主題歌。オリコン9位。

 


2009年2月25日、「FictionJunction」名義の1stアルバム『Everlasting Songs』を発売、オリコン27位。

3月4日、Kalafinaの1stアルバム『Seventh Heaven』をリリース、オリコン8位。同時発売で、4thシングル“Lacrimosa”をリリース、テレビアニメ『黒執事』EDテーマ(第14話〜第24話)。オリコン14位。

 

4月1日から放送されているNHKの歴史情報番組『歴史秘話ヒストリア』のOPテーマ“Historia:opening theme”、BGM曲を担当。

4月29日、FictionJunction名義に統一して初めてのシングル“Parallel Hearts”を発売、オリコン20位。

 

7月1日、Kalafinaの5thシングル“storia”を発売、オリコン15位。

 

10月28日、Kalafinaの6thシングル“progressive”を発売、オリコン14位。

 

同年、新たにソロプロジェクト「FictionJunction」を立ち上げ、活動を開始。「FictionJunction YUUKA」とは異なり、ヴォーカルは固定されていない。同時に、梶浦本人と関連ヴォーカリストのファンクラブ「FictionJunction CLUB」を設立。

 

 

2010年1月20日、Kalafinaの7thシングル“光の旋律”を発売、テレビアニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』OPテーマ。オリコン7位。

 

1月27日、FictionJunction名義でシングル“時の向こう 幻の空”を発売、TBSテレビアニメ『おおかみかくし』OPテーマ曲として梶浦が書き下ろした。オリコン19位。

 

3月17日、Kalafinaの2ndアルバム『Red Moon』を発売、オリコン5位。

9月15日、Kalafinaの8thシングル“輝く空の静寂には”を発売、テレビアニメ『黒執事II』挿入歌、同第8話・第12話EDテーマ。オリコン14位。

 

 

2011年1月、NHK『歴史秘話ヒストリア』EDテーマ“symphonia TV ver.”(歌唱:Kalafina)を担当。

 

2月16日、Kalafinaの9thシングル“Magia”を発売、テレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』EDテーマ。オリコン7位。

 

3月30日、梶原由紀名義の2ndアルバム『FICTION II』を発売。

8月3日、FictionJunction名義でシングル“stone cold”を発売、テレビアニメ『セイクリッドセブン』OPテーマ。オリコン16位。

 

9月21日、Kalafinaの3rdアルバム『After Eden』を発売、オリコン3位。
10月、アニメイベント『マチ★アソビ』にて月刊ニュータイプ編集部と徳島県が企画する「Newtype×マチ★アソビ アニメアワード」において『魔法少女まどか☆マギカ』で劇伴部門を受賞。

 

 

2012年4月18日、Kalafinaの10thシングル“to the beginning”を発売、テレビアニメ『Fate/Zero 2ndシーズン』OPテーマ、Remix IIEDテーマ。オリコン11位。

 

5月2日、春奈るなの1枚目シングル“空は高く風は歌う”(編曲:森空青)が発売、梶浦が作詞作曲提供し、テレビアニメ『Fate/Zero 2ndシーズン』EDテーマに起用された。オリコン13位。

 

7月8日~12月23日、テレビアニメ『ソードアート・オンライン』の音楽を担当。これ以降、同シリーズを通じて音楽を担当した。

7月18日、Kalafinaの11thシングル“moonfesta〜ムーンフェスタ〜”を発売、NHK『みんなのうた』2012年6-7月放送曲。オリコン11位。

 

8月29日、FictionJunction名義で“Distance”を発売、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED HDリマスター』EDテーマ。オリコン27位。

 

10月24日、Kalafinaの12thシングル“ひかりふる”を発売、アニプレックス配給映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語』主題歌。本楽曲は劇伴 “Sagitta luminis”(救済のテーマ)に日本語詞をつけたもの。カップリングの“未来”は『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語』挿入歌で、劇伴 “Credens justitiam(巴マミのテーマ)”に日本語の歌詞をつけたもの。 “Magia[quattro]”は『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語』EDテーマおよび『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語』挿入歌。オリコン4位。

 

 

10月、アニメイベント『マチ★アソビ』にて「Newtype×マチ★アソビ アニメアワード」において『Fate/Zero』でサウンド賞を受賞した。

 

 

2013年1月、NHK『歴史秘話ヒストリア』OPテーマ“storia”およびEDテーマ“夢の大地”(いずれも歌唱:Kalafina)を担当。OPテーマ“storia”は番組終了の2021年3月まで起用された。

 

 

3月20日、Kalafinaの4thアルバム『Consolation』を発売、オリコン3位。

10月2日、Kalafinaの13thシングル“アレルヤ”を発売、アニメーション映画『空の境界 未来福音』主題歌。カップリングの“dolce”は、『空の境界 未来福音 Extra chorus』 主題歌。オリコン10位。

 

 

11月6日、Kalafinaの14thシングル“君の銀の庭”を発売、アニメーション映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』EDテーマ。オリコン4位。

 

 

2014年1月22日、FictionJunctionの2ndアルバム『elemental』を発売、オリコン12位。

4月に放送開始された上半期のNHK連続テレビ小説『花子とアン』の劇伴を担当。

7月5日~12月20日、テレビアニメ『ソードアート・オンラインII』の音楽を担当。

8月6日、Kalafinaの15thシングル“heavenly blue”を発売、テレビアニメ『アルドノア・ゼロ』OPテーマ。オリコン15位。

 

11月19日、Kalafinaの16thシングル“believe”を発売、テレビアニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』EDテーマ。オリコン10位。

 

 

2015年2月28日・3月1日、Kalafina初の日本武道館公演(2days)を開催。

4月、NHK『歴史秘話ヒストリア』EDテーマ“far on the water”(歌唱:Kalafina)を担当。

 

5月13日、Kalafinaの17thシングル“ring your bell”を発売、テレビアニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』第2クールEDテーマ。オリコン8位。

 

8月12日、Kalafinaの18thシングル“One Light”を発売、テレビアニメ『アルスラーン戦記』(第1期)2代目EDテーマ。オリコン10位。

 

9月16日、Kalafinaの5thアルバム『far on the water』を発売、オリコン2位。

 


2016年1月27日、サウンドトラック・アルバム『ソードアート・オンライン ミュージックコレクション』が発売。テレビアニメ『ソードアート・オンライン』(1期・2期)の梶浦による劇伴音楽集をCD4枚に収録。

 

4月、NHK『歴史秘話ヒストリア』EDテーマ““into the world”(歌唱:Kalafina)を担当。番組終了の2021年3月まで起用された。

8月10日、Kalafinaの19thシングル“blaze”を発売、TVアニメ『アルスラーン戦記 風塵乱舞』EDテーマ。オリコン10位。



2017年2月18日公開の映画『劇場版 ソードアート・オンライン-オーディナル・スケール-』の音楽を担当。

4月5日、Kalafinaの20thシングル“into the world/メルヒェン”を、移籍したレコードレーベル「SACRA MUSIC」から第一弾として発売。“into the world”はNHK『歴史秘話ヒストリア』で2016年4月から2021年3月までEDテーマに、“メルヒェン”はOVA『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』EDテーマに、それぞれ起用された。オリコン9位。

 

 

8月9日、21thシングル“百火撩乱”を発売、テレビアニメ『活撃 刀剣乱舞』EDテーマ。オリコン9位。これがKalafinaとしての最後のシングルとなった。

 

12月22日、所属事務所のスペースクラフトプロデュースを翌2018年2月に退社し、Kalafinaの活動休止が検討されていることが報道された。


2018年1月23日、Kalafinaの10周年記念ライヴ「Kalafina 10th Anniversary LIVE 2018」を開催。これが、スペースクラフト時代の最後の仕事となる。

2月20日にスペースクラフトを退社し、同時にKalafinaのプロデュースからも離れる意向であることを翌21日に自身のTwitterで報告。Kalafina自体は今後も同事務所に残留して活動を継続することとなった。

4月1日、KalafinaメンバーのKeikoが事務所を退社。

5月31日、梶浦と関連ヴォーカリストの公式ファンクラブ「FictionJunction CLUB」も、この日をもって運営終了となった。

6月30日に行われた「Yuki Kajiura Live Vol.14 25th 〜Anniversary Special〜」のMCで、個人事務所「FictionJunction Music」の設立を発表。社名は、自身のソロプロジェクト「FictionJunction」に由来する。

10月1日には、新たなファンクラブ「FictionJunction Station」が発足した。

10月7日~2019年3月31日、テレビアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション』の音楽を担当。

10月20日をもって、KalafinaメンバーのHikaruもスペースクラフトプロデュースを退社、ユニットを脱退している。

10月24日、『Kalafina All Time Best 2008-2018』が、完全生産限定盤の6CDと、通常盤3CDの2タイプで発売、オリコン6位。

 

 

2019年3月13日、Wakanaだけは事務所に残っていたが、結局Kalafinaは「活動を再開する事は困難」として正式に解散した。

4月6日~9月28日、テレビアニメ『鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編』の音楽を椎名豪と共同で担当。毎話数ごとに映像に合わせて音楽を作るフィルムスコアリングの手法を採用し、梶浦はメインテーマとなる“the Main theme of 〈Kimetsu no Yaiba〉”とフィルムスコアリングで制作された“brace up and run!”、“survive and get the blade,boy”、汎用的な戦闘曲“to destroy the evil”、歌のみの音楽“voices from the past”の5曲の劇伴、エンディング主題歌“from the edge”の作詞・作曲・編曲・プロデュースを担当。梶浦の担当シーンは物語序盤の悲劇的な展開がほとんどであり、そのシーンに合わせて少し低く、悲しげに聞こえる民謡的なフレーズを取り入れている。また、梶浦パートではソロヴォーカルのいくつかを音楽ユニットSee-Sawで一緒に活動していた石川智晶が務めている。これ以降も同シリーズの音楽を椎名とともに担当した。

 

6月30日、「FictionJunction feat.LiSA」名義で配信シングル“from the edge (TV Ver.)”をSACRA MUSICからリリース。9月1日にはフルサイズ版で配信シングル“from the edge”をリリース。テレビアニメ『鬼滅の刃』EDテーマ。オリコン週間デジタルシングル2位・Billboard Japan Hot Animation2位・Billboard Japan Download Songs2位。

 

10月13日~12月29日(第1クール)および2020年7月12日~9月20日(第2クール)放送のテレビアニメ『ソードアート・オンラインアリシゼーション War of Underworld』の音楽を担当。


2020年6月10日、レーベルの壁を越えた、3人時代を含めたSee-Sawの楽曲を網羅するCD3枚組ベスト・アルバム『See-Saw-Scene See-Saw Complete BEST』がFlyingDogから発売。

 

10月14日、LiSAのシングル“炎”(作詞:梶浦由記・LiSA/作・編曲:梶浦由記)が発売、映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』主題歌、オリコンチャートでは、CDシングル・DLシングル・ストリーミング・合算シングルすべてで3週連続1位、DLシングルでは13週連続1位を記録した。

 

12月30日に行われた第62回日本レコード大賞において、作詞・作曲を手掛けた『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』主題歌“炎”(歌:LiSA)が日本レコード大賞を受賞。

 

 

2021年3月19日に授賞式が行われた第44回日本アカデミー賞にて、『劇場版『鬼滅の刃』無限列車編』により、最優秀音楽賞を椎名豪と共同で受賞。

7月28日、サウンドトラック・ベスト『「魔法少女まどか☆マギカ」 Ultimate Best』が発売。

 

9月23日、この日公開された劇場版アニメ『プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章』EDテーマ“fairy game”をFictionJunction名義で担当。

10月30日公開の映画『劇場版 ソードアート・オンライン-プログレッシブ-星なき夜のアリア(第1作)』および2022年10月22日公開の『劇場版 ソードアート・オンライン-プログレッシブ-冥き夕闇のスケルツォ(第2作)』にて音楽を担当。

12月、翌2022年のアルバムリリースと同アルバムに参加するヴォーカリストの選考オーディションを開催することを発表。

 

 

2022年7月、オーディション合格者のritoとLINO LEIAが2023年リリースのアルバムに参加することが発表された。

10月28日、「FictionJunction feat.藍井エイル & ASCA & ReoNa」名義で配信シングル“蒼穹のファンファーレ”をリリース、アニメ『ソードアート・オンライン』10周年テーマソング。オリコン17位。

 

12月14日、『「鬼滅の刃」無限列車編 オリジナルサウンドトラック』が発売。

 

 

2023年4月19日、FictionJunctionの3rdアルバム『PARADE』を発売、KAORI、KEIKO、YURIKO KAIDAと2018年よりYuki Kajiura LIVEに参加しているJoelle、そしてeverlasting song以来18年ぶりに参加した結城アイラ(ASUKA)のレギュラーメンバーはもちろん、LiSA、Aimer、藍井エイル、ASCA、ReoNaらヴォーカリストが参加、さらにはヴォーカルオーディションで梶浦由記に見出されたrito、LINO LEIAも含めた総勢12名のヴォーカリストたちが彩る。オリコン7位。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「梶浦由記」「See-Saw」「FictionJunction YUUKA」「FictionJunction」「Kalafina」

 

 

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