シャルロット・チャーチ(Charlotte Church/本名:Charlotte Maria Church/出生名:Charlotte Maria Reed/1986年2月21日~)は、英国ウェールズ出身の歌手。
1986年2月21日、シャルロット・マリア・リードは、英国ウェールズの首府カーディフのランダフ(Llandaff, Cardiff,)に生まれた。
3歳半の時、幼い頃から音楽が好きで、カーナーヴォンの海辺のリゾートでいとこと『ゴーストバスターズ』の音楽を歌ったという。
9歳の時にクラブ歌手の叔母の助言で本格的に歌を習い始めた。
10歳の時、『Richard and Judy』というテレビ番組を見ていたシャルロットは番組で才能のある子どもを募集しているのを知ると自ら電話をかけ、プロデューサーに乞われるままアンドルー・ロイド・ウェバーの「レクイエム」の1曲“ピエ・イエズ”(Pie Jesu)を歌い、番組に招待された。彼女の歌は大きな評判となり、その数ヵ月後には『Big, Big Talent Show』という番組に叔母に付き添う形で出演し、ここでも司会者に乞われて“ピエ・イエズ”を歌うとショーを独り占めした。
その後も数々のテレビ番組に招かれ、カーディフのアームズ・パークやロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートへの出演や、シャーリー・バッシーのアントウェルペンでのコンサートへのオープニング・アクトとしての出演がこれに続いた。
1998年、シャルロットはカーディフの興行主、ジョナサン・シャリットの仲介によりソニーBMGと契約。ソニーBMG・UKの会長であるポール・バーガーは、自らのオフィスで聴いた彼女の歌声に圧倒され、その場で契約を決断したという。
11月9日、『Voice of an Angel』でアルバム・デビュー。宗教曲や民謡などを収録した本アルバムは、全英4位にチャートイン、全世界で1000万枚を売る大ヒットを記録。シャルロットを音楽シーンの最前線に押し出すこととなった。
1999年11月15日、自身の名を冠したアルバム『Charlotte Church』をリリース、ここでシャルロットは宗教曲や民謡の他に著名なオペラ『アリア』も披露した。また、第1曲の“Just Wave Hello”は彼女が初めてポップス・センスを採り入れた楽曲で、シングルカットされて全英31位をマークした。
2000年10月14日、『Voice of an Angel (My Life So Far)』 というタイトルの自伝を出版した。
10月17日、クリスマス・アルバム『Dream a Dream』をリリース。フォーレの「パヴァーヌ」を翻案したタイトル曲ではカントリー・ミュージックの少年歌手ビリー・ギルマン(Billy Gilman/1988年5月24日-)と共演した。
2001年10月9日にはよりポップス色を強めたアルバム『Enchantment』を発表、全英24位・全米15位。
同年、映画『ビューティフル・マインド』の主題歌“All Love Can Be”を歌った。
2002年11月25日、『Prelude』と題するベスト・アルバムを発表、全英85位・全米76位にチャートインした。
シャルロットのクラシックの枠外での活動はディスク・ジョッキーのダレン・テイトが「ユルゲン・フリース」(Jurgen Vries)名義で発表したシングル“The Opera Song”にフィーチャーされたのが最初である。なお、この時に彼女の名前はCharlotte Maria Churchのイニシャル「CMC」としてクレジットされている。本シングルは全英3位を記録した。
2003年公開の『アイル・ビー・ゼア』のオリビア役で映画デビューする。
2005年2月11日、最初のポップス・アルバム『Tissues and Issues』を発表、全英5位をマークした。“Crazy Chick”が全英2位、"Call My Name"が全英10位、"Even God Can't Change the Past"が全英17位、"Moodswings"が全英14位と、シングル・カットされた4曲はイギリスでヒットを記録した。しかし英国外でのセールスは不調に終わり、北米販売も見送られた。
2006年9月1日から2007年4月6日まで、チャンネル4の『The Charlotte Church show』の司会を務める。同番組は2006 Loaded Magazine の「LAFTA」アワードで賞を受賞。 2008年に、ローズドール特別賞最優秀エンターテイナー賞にノミネートされた。
この頃から、歌手以外での活動が目立つようになる。
11月、ソニーBMGはシャルロットとの契約打ち切りを公表した。
2007年3月、自身のブログにてスタッフがシャルロットの妊娠を発表。
同年9月20日に女児を出産した。相手は同じウェールズのラグビー選手、ギャヴィン・ヘンソン。
同年後半、『Keep Smile』というタイトルの2番目の自伝を出版した。
2008年6月には第二子を妊娠したことが判明した。
2010年5月、ギャヴィン・ヘンソンと破局。
11月1日、アルバム『Back to Scratch』をリリース。
2012年5月26日、新曲3曲( "The Rise", "How Not to be Surprised When You're a Ghost", and "Say It's True")をベサン・エルフィンのBBC Radioで発表。
9月4日、1枚目のEP『ONE』を発表。
12月19日、2枚目のEPからのリードシングル "Glitterbombed" を、オンラインの音楽雑誌『The Line of Best Fit』で発表。
2013年3月4日、2枚目のEP『TWO』を発表。
同年の「Victorious festival in 2013」に出演した。
3月12日、EP『ONE』と『TWO』が米国で併せて発売された。このプロモーションのため、北アメリカを約10年ぶりに訪れ、ニューヨーク、ロスアンジェルス、トロント、「South by Southwest Festival」で公演を催行。この北米公演では、衣装デザインをZoe Howerskaが担当した。
7月15日、3枚目のEPからのリードシングル "I Can Dream" をSoundcloudを通して発表した。
同年8月19日、3枚目のEP『THREE』を発表。
2014年3月10日、4枚目のEP『FOUR』を発表。
3月15日、EP『FOUR』からのリカットシングル"Little Movements"のミュージックビデオをYouTubeに公開した。
2017年10月4日、元ジェームス・アンド・マリア・チャーチのジョナサン・パウエルと結婚した。
2019年、彼女は「Awen Project」を設立した。これは、人里離れた環境で自然にアクセスできるように、最大20人の子どもの最初の生徒ロールの野心を持って、人生学習と教育の慈善団体である。
2020年8月、パウエルとの間に、フリーダ・シモンという娘をもうけた。
(参照)
Wikipedia「シャルロット・チャーチ」「Charlotte Church」
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