ジャック・イングラム(Jack Ingram/出生名:Jack Owen Ingram/1970年11月15日~)は、アメリカ合衆国のカントリー・ミュージック・アーティスト。

 

 

 

1970年11月15日、ジャック・オーウェン・イングラムは、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン(Houston, Texas)で生まれた。

 

彼はダラスの南メソジスト大学で心理学を学びながら曲を書き、演奏を始め、そこで「アルファ・タウ・オメガ」(Alpha Tau Omega)のメンバーとして活動した。

 

ジャック・イングラムは、テキサス州フォートワースのTCUキャンパス近くにあった友人のジョン・クレイ・ウルフが経営していた個人経営のバーで歌いながら音楽キャリアをスタートさせた。

 

1990年代初頭、イングラムはマーク・チェスナットや他のアーティストの前座としてテキサス州をツアーした。

 

 

1995年9月30日、イングラムはセルフタイトルの1stアルバム『Jack Ingram』をRhythmicレーベルから発売。

11月21日、ワーナーブラザーズ・レコードは最終的に彼と契約し、ライヴ・アルバム『Live at Adair's』をリリース。後には彼の最初の2枚のインディーズアルバムを再発行した。

12月12日、アルバム『Lonesomequestions』をリリース。

 


1997年、『オースティン・シティ・リミッツ』の第22シーズンに初出場した。

同年、彼はライジング・タイド・レコード(Rising Tide Records)からアルバム『リヴィン・オア・ダイイン』(Livin' or Dyin')を発表、ここから、"That's Not Me"がカナダのチャートにランク・インした。また、“フラッター”(Flutter)が米音楽誌『ビルボード』(Billboard)の「ビルボード・ホット・カントリー・ソング・チャート」(以下「カントリー」)に51位で初めてチャート・インした。

 

 

1999年9月21日、エピック・レコードの一部門であるラッキー・ドッグ(Lucky Dog Records)からアルバム『ヘイ・ユー』(Hey You)をリリース、ここからカットしたシングル“ハウ・メニー・デイズ” (How Many Days)がカントリー64位となった。

 

 

2000年、彼はチャーリー・ロビソンとブルース・ロビソンとコラボレーションしてライブアルバム『アンリーシュド・ライブ』を制作した。


2002年6月4日、Lucky Dogからの2枚目のアルバム『Electric』は、シングルがチャート入りしなかったにもかかわらず、『ビルボード』誌の「トップ・カントリー・アルバム」チャートにに入った最初のアルバムでもあった。本アルバムは1年後、ラッキー・ドッグを脱退する前に、『Electric: Extra Volts』というタイトルのEPによって補完された。

 

 

 

2003年10月14日、ライヴ・アルバム『Live at Billy Bob's Texas』をSmith Music Groupからリリース。

 

 

2004年、コロムビア・レコードと契約。

3月9日、アルバム『ヤングマン』(Young Man)をリリースしたが、チャート入りは果たせず、シングル・カットもなかった。

11月14日、ライヴ・アルバム『Live at Gruene Hall: Happy Happy』をリリース。

 

 

2005年3月22日、ライヴ・アルバム『Acoustic Motel』をリリースした。

同年、イングラムはインディーズ系レコード・レーベルのビッグ・マシン・レコード(Big Machine Records)と契約。

 

 

2006年1月10日、ライヴを中心としたアルバム『Live: Wherever You Are』をリリースした。そのレコードレーベルからリリースした最初のシングル“Wherever You Are”は、イングラムにとって初の全米トップ40入りを果たし、後にカントリー・チャートで最初にして唯一のナンバーワンを獲得。また、ビッグ・マシーン・レーベルにとっても初のナンバーワン・シングルとなった。アルバムからは他に、唯一のスタジオ録音の“Love You”もシングルとしてリリースされ、カントリー12位を記録した。本曲はトレント・サマー&ザ・ニュー・ロウ・モブ(フロントマンのトレント・サマーが共作)も2005年のアルバム『ホースシュー&ハンド・グレネード』に収録した。

4月3日、イングラムはバンド「ヒンダー」(Hinder)の曲“リップス・オブ・アン・エンジェル”(Lips of an Angel)のカヴァーを次のアルバムからのリード・シングルとして先行発売。イングラムのヴァージョンは全米77位・カントリー16位を記録した。

 

 

 

 


2007年3月27日、ビッグ・マシーンからの2枚目アルバム『ディス・イズ・イット』(This sIt)を発表。全米34位・カントリー4位に到達、いずれも自己高位を記録した。
アルバム『ディス・イズ・イット』からはラドニー・フォスターと共作した“メジャー・オブ・ア・マン”(Measure of a Man)がカントリー18位、“メイビー・シール・ゲット・ロンリー”(Maybe She'll Get Lonely)がカントリー24位にチャート入りした。

 

 

 

同年、CMT Music Awardsの「Wide Open Country Video of the Year」を受賞。

 


2008年、アーガイル教育財団のブラック・ダイヤモンド・アフェアに出演した。
5月19日、イングラムはトップ新人男性ヴォーカリストに贈られるアカデミー・オブ・カントリー・ミュージック(Academy of Country Music)の「Top New Male Vocalist」を受賞した。

同年、CMT Music Awardsから「Wide Open Country Video of the Year」にノミネートされたが、2年連続受賞はならなかった。

9月20・21日、イングラムは、カウントダウン番組『ボブ・キングズレーのカントリー・トップ40』でラジオ司会者のボブ・キングズレーのために演奏した。

10月13日、次のアルバムからの先行シングル"ザッツ・ア・マン"(That's a Man)をリリース、全米104位・カントリー18位。

 


2009年3月30日、先行シングル第二弾"ベアフット・アンド・クレイジー"(Barefoot and Crazy)をリリース、チャートでは全米64位・カントリー10位と2度目のトップ10入りを果たした。

 

8月25日、イングラムはアルバム『ビッグ・ドリームス&ハイ・ホープス』(Big Dreams & High Hopes)をリリース、全米61位・カントリー21位に入った。本アルバムからのシングルは他に、パティ・グリフィン"(Patty Griffin)とのデュエット“シーイング・スターズ”(Seeing Stars)がカントリー54位、“フリー”(Free)がカントリー42位、そしてディアクス・ベントリー(Dierks Bentley)をゲスト・ヴォーカルに迎えた“バービー・ドール”(Barbie Doll)の再録音がカントリー56位と、いずれもトップ40入りを逃した。

 

 

 

 

8月26日、イングラムはこの日、215回インタビューを受け、1日に最も多くのラジオインタビューを受けたというギネス記録を樹立した。

 

 

2011年末、イングラムはビッグ・マシンと友好的に契約を解消した。

イングラムは副業として、KRYS-FM コーパス クリスティや、WSIX-FM ナッシュビル、WMIL-FM ミルウォーキー、KWJJ-FM オレゴン州ポートランド、そしてKSCSダラスといった多くのカントリー系放送局で音声イメージングを行っている。

 

 

2013年2月3日、H-E-B はジャック イングラムをフィーチャーした「テキサス ミス」スーパーボウル コマーシャルを初公開した。

同年、ジャックは俳優のマシュー・マコノヒーとテキサス大学オースティン校のフットボールコーチ、マック・ブラウンと協力して、大好きな子どもたちの慈善団体のための募金活動を立ち上げた。「マック、ジャック&マコノヒー」(Mack, Jack & McConaughey)と名付けられたこのプロジェクトは、4月11・12日にかけてムーディ・シアターで行われたオースティンのACLライブで開催され、ガラ、ゴルフトーナメント、ファッションショー、そして2夜の音楽が披露された。マック、ジャック&マコノヒーは2014年に再度開催された。

 

 

2016年8月26日、アルバム『Midnight Motel』をRounder Recordsからリリース、カントリー24位をマークした。

 

 

2017年4月3日、ミランダ・ランバートのシングル“Tin Man”がラジオで初オンエア。この曲は、ランバート、イングラム、ジョン・ランドールによって書かれ、ランバートの6枚目のスタジオ・アルバム『The Weight of These Wings』(2016年)からの3枚目のシングルとしてリリースされた。本曲は2017年、CMA Awardsの「Single of the Year」と「Song of the Year」にノミネートされ、2018年にグラミー賞の「Best Country Solo Performance」にもノミネートされて、Best Country Song ACM Awardsにて「Song of the Year」を受賞した。

 

 

2019年4月26日、アルバム『Ridin' High...Again』をBeat Up Ford Recordsからリリース。

 

 

2021年5月7日、アルバム『The Marfa Tapes (with Miranda Lambert and Jon Randall)』をRCA Nashvilleからリリース、ランバート、ランドール、そしてイングラムの作曲者3人による“Tin Man”のアコースティック・ヴァージョンのセルフ・カヴァーが収録された。全米51位・カントリー7位。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「Jack Ingram」

 

 

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