原田 直之(はらだ なおゆき/1942年10月14日~)は、日本の民謡歌手。

 

 

 

1942年10月14日、原田直之は、福島県双葉郡浪江町に生まれ育つ。

福島県立双葉高等学校卒業。

1960年、『第14回NHKのど自慢』全国コンクール「民謡の部」において福島県代表となる。

 

1961年、仙台に赴き、宮城県民謡の“大漁唄い込み”で知られる民謡歌手の我妻桃也(わがつま とうや/1917年-2009年3月1日)の門を叩き、師事。内弟子として修業を始め、民謡歌手への第一歩を歩み出す。

 

1963年、上京し、池袋の料亭「白雲閣」芸能部に所属する。

 

1964年、“長持唄”でポリドールからレコードデビュー。

 

以降、木田林松栄(初代)、藤本王秀丈(初代)の薫陶を受け、益々芸を磨く。

また、歌謡曲は、作曲家の白石十四男、八洲秀章(やしまひであき/1915年6月2日-1985年12月30日)に師事。

日本を代表する民謡歌手への道を歩み始める。 

 

 

1965年、キング・レコードでも吹き込みを始める。

 

 

1966年、「民謡原田会」を結成。「民謡で明るい家庭と社会づくり」をモットーに、民謡の輪を広げる普及や、後進の指導などに長きにわたり取り組む。

 

 

1968年、キングレ・コード専属になる。


1978年、NHK総合テレビ夜の指定席『民謡をあなたに』に出演。以後10年間レギュラー出演し、広く親しまれる。

同年、ポリドールレコード特別賞(民謡普及のため)受賞。

12月31日、『第29回NHK紅白歌合戦』にゲストとして出演。

 

 

1979年、ポリドールレコードゴールデンテープヒット賞、キングレコード特別賞(原田直之民謡全曲集)受賞。
 


1980年1月、ポリドールレコード“お立ち酒”ヒット賞受賞。特別賞受賞。

 

同年、日劇でのオン・ステージを行う。

同年、ロスアンゼルス公演を実施、トム・ブラットレー市長(当時)より「市の鍵」を贈られる。
同年、民音公演(~1982年)「原田直之民謡のこころを謳う」を実施、好評を博す。

同年、日本コロムビアに移籍。



1981年1月ポリドールレコードミュージカル新分野の活躍にて特別賞受賞。

同年、第2回松尾芸能賞・歌謡芸能部門で、「歌謡芸能賞優秀賞」受賞。

12月~1982年1月期、NHK『みんなのうた』にて、原田が歌う“こきりこの歌”(作詞・曲:不明[富山県民謡]/編曲:三枝成章)が放送される。同年、「第2回松尾芸能賞」歌謡芸能部門で「歌謡芸能賞優秀賞」を受賞。

 

 

1982年、ボックス・セット『民謡生活20周年記念 民謡140曲』(レコード10枚組・カセット10組)発売。

1982~1985年、「原田直之民謡の世界」全国縦断(150ヵ所余り)コンサートをスタート、各地で好評を博す。

 

 

1983年、日系市民連盟ホノルル支部主催による「原田直之オン・ステージ」(パシフックビーチホテル)

 

 

1985年、コロムビアレコードに移籍、数々の民謡歌謡曲等を吹き込み益々芸の幅を広げ活躍中。

 


1986年、民音公演「日中友好特別公演」全国7ヶ所公演。

同年、「じゃがいもの会」主催のチャリティーショーに第2回目より出演。以降、その趣旨に賛同し、継続して参加している。

 

 

1987年、アルバム『原田直之日本民謡第一集』を発売。昭和62年 コロムビアゴールデンアルバム賞受賞。

 

 

1989年、佐藤千恵美とデュエットしたシングル“全国ご町内音頭”(作詞:矢島義郎/作曲:安藤実親)が50万枚を売り上げるヒットとなる。日本コロムビアゴールデン・デスク賞~ブラチナ賞受賞。

 


民謡活動の傍ら、ミュージカルにも挑戦する。


1992年6月21日、アルバム『民謡名曲アルバム全曲集』発売。

 

8月、「全国ご町内音頭」横浜アリーナにてファンの集いを行う。

 

 

1993年5月、スロバキアと平和的に分離(ビロード離婚)したばかりのチェコ共和国の首都プラハにて公演。

 

 

1995年4月、「じゃがいもの会」代表として、同年1月17日に起きた阪神・淡路大震災により被災した人々や避難所を慰問。
同年、「じゃがいもの会」難民救済に対するザンビア大使館招待の夕べ外務大臣より受賞。
11月、民謡原田会30周年記念式典・公演を開催(中野サンプラザホール)。

 

 

1996年、「難民を助ける会」より、じゃがいもの会メンバーとしてカンボジアヘ「じゃがいもの会スクール開校」のためテープカット及びコンサートを行う。
同年、日本コロムビア創立85周年記念・民謡生活35周年記念として、民謡50曲入りアルバムが発売。
 

 

1997年4月、原田会合唱団「ヤン衆音頭・会津磐梯山・秋田元すり唄」CDコロムビアより発売。
5月、『題名のない音楽会』に“日向木挽唄”で出演。
5月、日赤創立120周年記念大会で天皇・皇后両陛下前にて唄う(明治神宮会館)。
 

 

1998年7月、富士国際音楽祭(河口湖町)にて原田直之オン・ステージ。

10月、NHKテレビ『昼どき日本列島』に5日間生出演。
5月、サイパン フレームツリーフエスティバル「原田直之コンサート」開催。
 

 

1999年2月、「ミャンマージャパンフエスティバル」(ヤンゴン国立劇場)にて「原田直之コンサート」を開催。
 

 

2000年2月、マウイ日本文化デー(マウイ文化センター)にて「原田直之民謡の夕べ」を開催。
10月、民謡原田会35周年記念「心に響く我が故郷の民謡」川口市民会館にて開催。
 

 

2003年5月、第十六回練馬「照姫まつり」豊島泰経役にてパレード。

7月23日、『民謡いちばん 原田直之』を発売。

 

9月25日、シングル“希望船”を発売。カップリングは“達者で母さん”。

 

 

2004年11月25日、シングル“酒田の女(ひと)”発売。

 

 

2005年4月、民音公演「アジア平和芸能フェステバル」の日本代表として13ヶ所公演を実施。
5月、社団法人日本歌手協会理事長に就任する。
6月、ハワイ原田会15周年記念(ハワイ島~ヒロ)にて開催。
 

 

2006年2月、民謡原田会創立40周年記念パーティを椿山荘にて行う。
5月、浪江町町制50周年記念「原田直之オン・ステージ」開催。
9月、第八回絵だよりの四季くらし展「原田直之の日々と絵だより、千点」鳥取市内にて開催。
 

 

2007年9月、故郷である浪江町に「民謡歌手原田直之生誕の碑」が建立される。

同年、1985年から23年間に及んでチャリティー・ショーを開催してきたじゃがいもの会が、その活動にひと区切りをつける。

 

 

2008年6月、ハワイ福島県人移住110周年記念公演「原田直之民謡ショー」ハワイ島ヒロにて開催。
同年、日本民謡協会より民謡名人位を授かる。

 

 

2010年2月、帝国ホテルにおいて「民謡名人位受賞」祝賀会を行う。
5月、社団法人日本歌手協会副会長に就任。
7月、法人改正にともない一般社団法人日本歌手協会理事に就任する。


2011年2月、(一財)日本郷土民謡協会より「民謡栄誉賞」受賞。

3月11日、故郷の浪江町が東北地方太平洋沖地震並びに福島第一原子力発電所事故に見舞われる。

 

 

2012年、日本放送協会(NHK)による「花は咲くプロジェクト」に参加。東北復興に尽力している。

11月15日、1982年のボックスセットLP10枚組をCD化に伴い再編、CDボックス・セット『原田直之民謡大全集』を発売。東北を中心に、Disc-1「北海道・青森・岩手 編」、Disc-2「秋田・山形 編」、Disc-3「宮城 編」、Disc-4「福島・北関東 編」、Disc-5「甲信越・北陸・南関東・中部 編」、Disc-6「近畿・山陽・山陰・四国・九州 編」と、全国の民謡を網羅した全140曲をCD6枚に収録。

※下記画像の歌は、原田歌唱の上記収録曲だが、収録バージョンとは異なる。

 

 

 

 

2013年11月3日、浪江町名誉町民の称号を授与される。
11月22日、福島県外在住功労者知事表彰受賞。


2014年4月23日、アルバム『原田直之のうたごえ~』発売。熟年夫婦に贈る歌“ある夫婦のうた”を収録。

 

 

5月13日 春の叙勲にて「旭日双光章」受章。

 

 

2017年6月21日、オムニバス・アルバム『おんどでおどろう! ~みんなでお祭り・盆踊り~』が発売、原田の歌う“東京音頭”(作詞:西條八十/作曲:中山晋平)の他、初代ドラえもん担当声優の大山のぶ代による“ドラえもん音頭”、小山茉美の“アラレちゃん音頭”など幅広い世代が楽しめる「盆踊り」歌を収録。

 

10月、(一財)日本郷土民謡協会より「民謡名人位」受賞。

 

 

2019年1月23日、スプリットシングル“総おどり 我が人生讃歌/雨/真赤な太陽”を発売。原田歌唱の”我が人生讃歌”を収録。

 

 

2021年4月、NHK総合テレビ『NHK公共メディア通信伝統と革新にっぽんのおと』が随時放送中。

7月、アルバム『原田直之のうたごえ~第二弾』発売。

7月28日、アルバム『新・民謡いちばん』を発売。1.江差追分 (北海道)、2.新相馬節 (福島県)、3.八木節 (群馬県)、4.黒田節 (福岡県)、5.最上川舟唄 (山形県)、6.長持唄 (秋田県)、7.津軽あいや節 (青森県)、8.ある夫婦のうたを収録。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「原田直之」

 

 

 

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