神田 沙也加(かんだ さやか/旧芸名:SAYAKA/1986年10月1日~2021年12月18日)は、日本の女優、歌手、声優、YouTuber。

 

 

 

1986年10月1日、東京都千代田区で生まれ育つ。父は俳優の神田正輝、母は歌手の松田聖子。父方の祖母は女優の旭輝子。

 

1992年12月2日、母:松田聖子の21thアルバム『Sweet Memories'93』に収録の“Twinkle Star, Shining Star”(作詞:Seiko Matsuda/作曲:Seiko Matsuda・Ryo Ogura/編曲:Ryo Ogura)に、当時6歳の神田が母:聖子と「松田聖子 with Sayaka」名義でデュエットした。

 

 

1999年8月、ロサンゼルスの日本人学校に通っていた頃、両親のことは明かさずにオーディションを受け、デビッド・グリーンスパン監督の短編映画『ビーン・ケーキ(おはぎ)』にヒロインの小学生役で出演。同映画は2001年に第54回カンヌ国際映画祭で短編パルムドール(短編部門の最高賞)を受賞した。
12月18日、「ALICE」のペンネームで母:松田聖子の32ndアルバム『永遠の少女』および翌年発売のシングル“20th Party”収録曲“恋はいつでも95点”(作詞:ALICE/作曲:羽場仁志/編曲:井上鑑)で初作詞。ALICEが神田であるという事実は本人の歌手デビュー後に公表された。ペンネームは母のヒット曲“時間の国のアリス”から取ったという。
その後、日本において「SAYAKA」名義で芸能活動を開始する旨が明らかにされる。


2001年5月、江崎グリコ「アイスの実」でCM初出演。オリジナルCMソング(作詞:SAYAKA/作曲:杉真理)の作詞と歌唱も担当。

 


2002年5月9日、自身で作詞を手掛けたシングル“ever since”(作詞:SAYAKA/作曲:奥田俊作/編曲:松岡モトキ)で、ソニー・ミュージックエンタテインメントから歌手デビュー。フジテレビ系ドラマ『ビッグマネー!〜浮世の沙汰は株しだい〜』主題歌。オリコン5位。

 

6月11日、さいたまスーパーアリーナで行われた母:松田聖子のコンサートに歌手SAYAKAとしてゲスト出演し、デビュー曲“ever since”を披露した。



2003年8月20日、2ndシングル“garden”(作詞・曲:SAYAKA/編曲:tasuku)を発売、本作で初めてシングル表題曲を作詞作曲した。オリコン13位。

 

9月、映画『ドラゴンヘッド』(主演:妻夫木聡)でヒロインを演じ、本格的に女優デビュー。

10月、TBSテレビドラマ『ヤンキー母校に帰る』に生徒役で出演。


2004年7月、約20倍のオーディションに勝ち残り、宮本亜門演出のミュージカル『INTO THE WOODS』で赤ずきん役を演じる。これが神田の初舞台であった。本人は当初、舞台経験のない自分が重要な役に抜擢されたことに懐疑的で、「親が有名人だから選ばれたのか」と宮本を問い詰めたという。そこで宮本から貰った「ちゃんとあなたを見て選んだんだから、あなたはあなたのままで自信を持ってそこに立っていいんだよ」という言葉に救われ、舞台の仕事を中心に活動する今があると後のインタビューで明かしている。NHK総合テレビで稽古の様子などを追ったドキュメント番組『宮本亜門 17歳と跳ねる』が放送された。

9月、『水戸黄門』の第33部最終回スペシャルに華原朋美、MEGUMIと助っ人出演。時代劇・水芸に初挑戦し、人気芸人少女役を演じた。

9月29日、3rdシングル“水色”(作詞:SAYAKA/作曲:北野正人/編曲:tasuku)を発売、金冠堂「金柑のど飴」CMソング。この楽曲のリリースを契機に、音楽活動も積極的に行うようになった。

 


2005年1月19日、4thシングル“上弦の月”(作詞:SAYAKA/作曲:北野正人/編曲:tasuku)を発売、オリコン32位。

 

2月23日、1stアルバム『Doll』を発売、オリコン47位。

 

5月21日、所属するファンティックの代表でもある祖母(松田聖子の母)名義のFAXにてマスコミ各社宛てに「高校卒業をひと区切りとし、この機会にゆっくりと時間をとっていろいろなことを勉強し、将来のことを考えたいという本人の意思により、SAYAKAとしての活動を停止させていただくことになりました」という声明文を送信。その後約1年半の間芸能活動を休止し、その間は海外へ行って様々な作品を観たり、「将来自分が子どもを育てる時に賃金の尊さを教えたい」と考え、懐石料理店の仲居とダイニングバーのウエイトレスという2つのアルバイトを経験したりした。

 

 

2006年4月26日、松田聖子の66thシングル“bless you”において、「上原純」のペンネームで表題曲“bless you”(編曲:小倉良)を作詞作曲提供。上原純が神田であるという事実は長らく伏せられていたが、2011年6月に自身のTwitterで公表する。上原純の名は、当時好きだった漫画『グッドモーニング・コール』(原作:高須賀由枝)の登場人物「上原久志」と「阿部順」の名前を合わせる形で付けた。オリコン29位。

5月24日、松田聖子が「PawPaw」名義で発売した67thシングル“WE ARE.”(編曲:UpaUpa)で再び表題曲“WE ARE.”の作詞作曲を行う。同曲はアニメ専門チャンネル「アニマックス」で放送された日韓共同製作アニメ『タマ&フレンズ 探せ!魔法のプニプニストーン』のテーマに起用された。
12月に「神田沙也加」として芸能活動を再開することが『婦人公論』(2006年9月号)掲載の本人の手記その他で告知される。

12月5~28日、大地真央主演舞台『紫式部ものがたり』(日生劇場)で芸能界復帰。

 

 

2007年2月25日、テレビドラマ『たった一度の雪 〜SAPPORO・1972年〜』(北海道放送制作・TBS系全国放送)に出演した。


2011年4月20日、デビュー10周年を迎えるのを記念して約6年ぶりとなる2ndアルバム『LIBERTY』をリリース。オリコン78位。

 

 

6月30日、SAYAKA KANDA 1st.LIVE ALIVE 2011「Sweet Liberty」という初のワンマンライヴを赤坂BLITZにて開催。

12月31日、母:松田聖子との共演により『第62回NHK紅白歌合戦』に初出場、母とのデュエットで“上を向いて歩こう”(作詞:永六輔/作曲:中村八大)のカヴァーを披露した。


2012年7月、テレビアニメ『貧乏神が!』(テレビ東京ほか)の「艶光路撫子」役で声優デビュー。1年以上前から女優業や歌手業と並行して声優の専門学校に通い基礎を学んだ上で、満を持しての声優デビューだったという。

7月5~10日、17~22日、ミュージカル『ひめゆり』が初演、「キミ」役でミュージカル初主演を務めた。

8月11日~21日、ミュージカル『赤毛のアン』が初演、「アン・シャーリー」役で主演した。

11月4日、新たに組んだバンド「Silent Lily」として、自身が作詞したシングル“少女シンドローム”を発売。

 


2014年3月14日、前年11月27日にアメリカで公開されたディズニー製作のミュージカル・アニメーション映画『アナと雪の女王』が日本で封切り、神田は「王女・アナ」役を演じたクリステン・ベル(Kristen Bell)の日本語吹替えを好演、大ヒットに貢献し、歌唱・声・演技、あらゆる面で評価され一躍注目を浴びる。特に、エルザ役の吹き替えを担当した松たか子とのデュエット“生まれてはじめて”を筆頭に、子役の稲葉菜月、諸星すみれと歌った“雪だるまつくろう”、津田英佑とのデュエット“とびら開けて”といった挿入歌の歌唱は、歌手としての神田沙也加に焦点が当たる契機となった。大スターとして名を馳せていた母の存在から、何かと「松田聖子の娘」として取り上げられることが多かった神田が、このヒットにより独立した才能をもつ芸能人、アーティストとして認められたのである。

 

4月23日、ギタリストであるBillyとの新ユニット「TRUSTRICK」結成を発表し、6月25日にデビューアルバム『Eternity』をリリースすることを発表。

5月3日、『アナと雪の女王』のサウンドトラックが発売。神田が歌唱した“生まれてはじめて”、“雪だるまつくろう”、“とびら開けて”を収録。

6月25日、TRUSTRICKの1stアルバム『Eternity』を発売。

 

 

10月29日~11月3日、舞台『ダンガンロンパ THE STAGE〜希望の学園と絶望の高校生〜』が初演、「江ノ島盾子」役で出演した。その後シリーズ化され、再演も含めて2018年まで公演が行われ、神田も同じ役で出演した。

12月31日、『第65回NHK紅白歌合戦』に3年ぶり2度目の出場を果たし、英語版でエルサを演じたイディナ・メンゼルとのデュエットで“生まれて初めて”を披露した。


2015年、小室哲哉、tofubeatsと、音楽ユニット「TK feat. TK」を結成。デビュー曲“♯RUN”(ハッシュラン/作詞・曲:小室哲哉)は、日本中央競馬会(JRA)の競馬サイト「umabi.jp」(10月12日に開設)のテーマソングとなり、10月26日に同サイトで公開された。この曲は、ネット配信ドラマ『走れ!サユリちゃん』(2015年11月27日配信開始、日テレ無料TADA / Umabi)の主題歌にも採用された。

 

同年、第9回声優アワード主演女優賞受賞。

 


2016年11月26日から「TRUSTRICK TRICK TOUR 2016」をスタート、12月17日の中野サンプラザホールのファイナル公演をもって、TRUSTRICKの活動を休止。



2017年2月21日、アニメ映画『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- Original Soundtrack』に「ユナ」役でキャラクターヴォイスを務め、さらに劇中歌“Ubiquitous dB”、“longing”、“delete”、“Break Beat Bark!”、そして“smile for you”の歌唱も担当した。

 

3月21日~4月30日、主演「エル」役を務めたミュージカル『キューティ・ブロンド』が初演。全国で公演が行われた。

4月26日、自身のInstagramにて父:神田正輝と俳優:村田充との3ショット画像を公開し、村田と結婚することを表明。出会いは2016年夏の舞台『ダンガンロンパ THE STAGE〜希望の学園と絶望の高校生〜』での共演だった。
5月1日、株式会社ファンティックに併設された芸能事務所、株式会社ローブへ移籍。代表取締役は蒲池光久が兼任。
5月13日、自身のInstagramおよび公式ブログにて村田充と新婚旅行も兼ねハワイで挙式したことを発表。父の神田正輝も出席したことが報告された。
同5月13日、東京都内のレストランで、報道陣完全シャットアウトのもと結婚披露パーティーを開催。出席者は俳優、タレント仲間など関係者100人。主な出席者は、長谷川初範、大地真央・森田恭通夫妻、岡本玲、山崎静代、石田晴香、そして日本テレビ系列『笑神様は突然に…』のテレビ共演がきっかけで、元々大ファンだった「ふなっしー」も駆けつけ、短時間の滞在ながらも2人を祝福した。


2018年、長年の目標だったという第43回菊田一夫演劇賞をミュージカル『キューティ・ブロンド』におけるエル・ウッズ役の演技に対して評価を受けて受賞。

3月7日、神田がボーカロイドの楽曲をカヴァーする企画アルバム『MUSICALOID #38』(ミュージカロイドナンバーサヤ)を発売、神田自身が全曲を選曲し、レコーディングではヴォーカルディレクションも自ら行っている本作は、原曲をリスペクトしながらも、神田の世界観が存分に表現されている。此方乃(コチラノ)サヤ盤には“林檎売りの泡沫少女”(作詞・曲:ゆっけ)のMUSIC VIDEO (another version)やジャケ
ット撮影、レコーディング等のオフショット映像が収録されたDVDが同梱。また彼方乃(アチラノ)サヤ盤では、人気イラストレーターの花邑まいが「もし神田沙也加がボーカロイドキャラクターになったら」をテーマに描き下したジャケットになっている。オリコン29位。

 

 

 

9月16日~11月1日、「イライザ」役(「朝夏まなと」とのダブルキャスト)で主演のミュージカル『マイ・フェア・レディ』が初演を迎える。(2018年9月16-30日:東急シアターオーブ/10月6・7日:福岡 久留米シティプラザ ザ・グランドホール/10月10・11日:広島 上野学園ホール/10月19~21日:大阪 梅田芸術劇場メインホール/10月24・25日:愛知 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール/10月31日~11月1日:大分 iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ)。

 

10月6日~2019年3月30日、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』が放送、「テレサ」役で声の出演を務め、第1-5話・第16-18話のエンディング曲“月の鏡”(作詞・作曲・プロデュース:S.E.N.S. Project)の歌唱も担当した。

 


2019年4月5日、2016年から活動を休止していたTRUSTRICKの解散を発表。
6月、「Maison de FLEUR Petite Robe(メゾン ド フルール プチローブ)」(株式会社ストライプインターナショナル)内レーベル「Maison de FLEUR Petite Robe canone(メゾン ド フルール プチローブ カノン)」のコンダクター(プロデュース)を手掛けることを発表。8月から正式にブランドデビュー。

8月7日、ヴォーカロイド楽曲カヴァー企画アルバム第二弾『MUSICALOID #38 Act.2』を発売、オリコン37位。

 

 

12月4日、村田充と離婚していたことを双方のブログで報告。将来の子どものことについて双方で折り合いの付く答えが出ず、話し合いの末の円満離婚であるという。当初は仕事への影響を鑑みて2020年の年始に公表する予定だったが、週刊誌にリークされたことにより公表が早まった。


2020年9月22日、黒崎真音との音楽ユニット「ALICes」(アリセス)の結成を発表。

 

 

2021年1月10日~3月28日、アイドルをテーマにしたテレビアニメ『IDOLY PRIDE』が放送開始、ソロアイドル「長瀬麻奈」役の声優を務め、第1・4話の挿入歌“First Step”(作詞:PA-NON/作・編曲:田中秀和)等の歌唱も役名義で担当した。本作品はメディアミックス展開をしており、同年6月24日にはスマートフォン向けゲームアプリがリリース、引き続き神田も声の出演をした。

 

 

5月19日、ヴォーカロイド楽曲カヴァー企画アルバム第三弾『MUSICALOID #38 Act.3』を発売、オリコン29位。

 

 

8月5~28日、舞台『王家の紋章』(帝国劇場)にて、「ヒロイン・キャロル」役で出演。

12月18日、札幌市内の宿泊先ホテルの14階屋外スペースに倒れているところを発見され、意識不明の状態で市内の病院に搬送されたが、同日21時40分に死亡が確認された。35歳没。神田は朝夏まなととのダブル主演ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の正午公演に出演するために同ホテル最上階の22階スイートルームに滞在していたとされ、当日の11時頃になっても神田と連絡が取れなかったため、関係者から110番通報を受けた北海道札幌方面中央警察署がホテルを捜索したところ、約2時間後に14階屋外スペースで靴を履かず雪に埋もれ、体から血を流して倒れた状態で発見され、既に心肺停止状態だったという。北海道警は死因について高所から転落したことによる外傷性ショックと発表。所属事務所は転落の原因については故人の名誉と周囲への影響を踏まえて公表を控えるとした。

公演関係者によると、札幌公演に向かう前日に不調だった喉に関する診断が出て、死去前日の17日に参加した稽古でも喉の調子が悪かったことを気にして手術の可能性も示唆、「手術をして、もし歌えなくなったらどうしよう」と不安な思いを漏らしていたという。遺書は見つかっていないが、様々な思いなどがつづられた書き置きがホテル室内で見つかり、愛犬の死や恋などの悩みも書かれていたと伝えた。

所属事務所ローブは翌19日、公式ウェブサイトで、神田の死去を公表。神田の急死を受けて、東宝演劇部は「公演の継続は困難」との主催者の判断により19・20日に予定されていた『マイ・フェア・レディ』札幌公演の中止を発表し、残りの日程は朝夏が主演を務めるもう一方のチームが全ての公演を行うという形で再開がされた。

翌19日、神田の母親である松田聖子の所属事務所は「松田は、未だこの現実を受け止めることが出来ない状態です」と文書で説明し、グランドプリンスホテル新高輪で予定されていた当日のディナーショー公演を中止し、さらにその後に大阪で予定されていた4公演の中止も発表した。また、出場が決定していた第72回NHK紅白歌合戦についても、同月22日にNHKから歌唱曲目の発表が行われたが、事態を勘案し松田聖子のみ発表が見送られ、その後、同月25日に出場辞退が発表された。

同月20日に父の神田正輝、母の松田聖子も現地に到着し、翌21日に密葬が行われ、札幌市内の札幌市里塚斎場で荼毘に付された。火葬後に斎場で神田正輝、松田聖子がそろって報道陣の囲み取材に応じた。所属事務所も公式ウェブサイトで「本日、ご親族のご希望により、密葬という形で家族にて葬儀を執り行わせていただきました」とリリースを出している。

声優出演作だった『IDOLY PRIDE』や『ソードアート・オンライン』、『アナと雪の女王』のディズニー・ジャパンの公式Twitterは、追悼メッセージを投稿した。『IDOLY PRIDE』に関しては、演じた長瀬麻奈役について「神田沙也加さんが息を吹き込んだ誰にも演じることのできない存在だと考えております」と、生前に収録した音声をゲーム版で継続使用することが表明されている。また2022年4月にメーテル役で出演予定だった『銀河鉄道999 THE MUSICAL』の公式サイトでも追悼するコメントを発表するとともに関係各所で今後の対応を協議するとしており、その後花總まりが代演することが決まった。

この他『マイ・フェア・レディ』で共演していた寺脇康文と別所哲也をはじめ、神田をミュージカル女優として見いだした宮本亞門、『アナと雪の女王』のエルサ役として共演した松たか子、元夫の村田充、中学時代の同級生だった三森すずこ、親友の中島美嘉、音楽ユニットALICesのパートナー黒崎真音、TRUSTRICKでコンビを組んでいたBilly、同ユニットに参加したSUGIZO、神田が大ファンだったふなっしー、神田が「芸能界における母」とも慕っていた大地真央、声優専門学校生時代の恩師である速水奨、交際していたとする前山剛久、また自身のブランドである Maison de FLEUR Petite Robe canone など、早すぎる死に対し各界からの追悼のコメント等が出ている。神田には愛犬がいたが元夫の村田が引き取る意向を見せ、2022年の時点ではインスタグラムなどで愛犬の世話をしていることを明かしており、引き取ったことが判明している。

なお、厚生労働省は本件の報道に際し、メディア関係者に対して「著名人の自殺に関する報道にあたってのお願い」と称したリリースで、誘発的な自殺を防ぐ観点から「パパゲーノ効果」を意識するとともに『自殺報道ガイドライン』を遵守した報道を心掛けるよう要請。これを受けてメディア各社において、記事や報道の末尾に支援策や相談先について各相談窓口の利用を呼びかけている。しかしその一方で、一部週刊誌(『週刊文春』)などでのプライバシーをめぐる記事が掲載されたことや、遺族の会見における一部報道陣の対応への批判的意見もあり、弁護士らで構成する「芸能人の権利を守る 日本エンターテイナーライツ協会」が声明で「国民の多くの方々は、各報道機関や週刊誌等に対して、ご遺族や関係者を苦しめるほどの取材も報道も一切期待していません。また、そのような記事の配信も期待しておりません」「芸能人が亡くなられた場合の取材、報道及び配信に関して、遺族やご関係者に配慮した一定のルールを作ることを強く期待します」と報道に対して苦言を呈している。
 

 

2022年1月30日、四十九日法要が執り行われた。参列したのは両親と祖母ら近しい親族の10名であったという。

同年秋、神田の没後も営業を続けてきたファッション・ブランド「Maison de FLEUR Petite Robe canone」が、「秋楽章」のリリースをもって終了予定。

12月14日、アルバム『LIBERTY ~memorial~』をリリース予定。2011年発表のデビュー10周年記念アルバム『LIBERTY』の収録曲の中から、神田本人が歌詞を書き下ろしたJ-POP楽曲や、英語詞にも挑戦したミュージカルのカバー楽曲などのソロ歌唱楽曲7曲に加え、2002年のデビュー曲“ever since”を含むSAYAKA名義のシングル4曲を加えた全11曲を収録。さらに、DVDにはリード曲“流星”のMVを収録し、神田沙也加のキャリアについて歌を軸に網羅した追悼記念盤である。

 

 

同12月14日、神田のヒット企画「MUSICALOID」の集大成として『MUSICALOID #38 Curtain Call!』をリリース。一部リクエスト投票により決定した13曲に、未発表曲“アスノヨゾラ哨戒班”を加えた全14曲を収録している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「神田沙也加」

 

 

 

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