森山 直太朗(もりやま なおたろう/1976年4月23日~)は、
日本のシンガーソングライター、俳優。
東京都渋谷区出身。母親はシンガーソングライターの森山良子(1948年1月18日~)、父親はミュージシャンのジェームス滝(本名:相良直嗣/森山にとって再婚相手で、後に離婚)。名前の由来は「素直で太く朗らか」に育ってほしいとの願いから。かまやつひろし(本名:釜萢 弘/1939年1月12日~2017年3月1日)は従兄弟おじにあたる。
成城学園初等学校、成城学園中学校高等学校卒業。
少年時代より一貫してサッカーに情熱を傾ける日々を送る。
成城学園高等学校ではサッカー部に所属。部ではキャプテンを務め、プロを目指していた程サッカーに熱をあげていた。サッカー部で1年後輩の菅原径と出会う。菅原は万年補欠であり、サッカーに関することで分かりあったことはなかったが、仲が良かったという。当時、森山に歌手になる意思はなく、音楽への関心が強かったのは菅原の方で、通学電車の乗継駅が森山宅の最寄りだったこともありよく遊びに行くようになった。下北沢のスズナリや本多劇場など文化的なものを共有する間柄だった。菅原は後に「御徒町 凧」(おかちまち かいと)の名で森山と楽曲を共同制作するようになる。
成城大学入学後、本格的にギターを持ち、楽曲作りを開始。
大学在学中から、吉祥寺の井の頭公園などでギターを抱えて歌うようになる。
1999年、成城大学経済学部卒業。
2001年3月7日、1stアルバム『直太朗』を「直太朗」名義でインディーズレーベルからリリースしてデビュー。
11月10日、1stシングル“ワスレモノ”(作詞・曲:森山直太朗)をインディーズからリリース。
2002年10月2日、1stコア(ミニ)アルバム『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』を発売、オリコン18位。
11月27日、1stシングル“星屑のセレナーデ”(作詞:森山直太朗・御徒町凧/作曲:森山直太朗/編曲:中村タイチ)を「森山直太朗」名義でリリースしてメジャー・デビュー。オリコン187位。
2003年3月5日、2ndシングル“さくら(独唱)”(作詞:森山直太朗・御徒町凧/作曲:森山直太朗/編曲:中村タイチ)をリリース、オリコン1位。アルバム『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』収録曲をリアレンジしてシングル発売した。2006年現在、約120万枚を出荷、初回プレス枚数はわずか1200枚から考えると当初予想の1000倍を売り上げた、森山にとって最大のヒットシングル。
4月18日、『ミュージックステーション』に初登場して“さくら(独唱)”を披露したが、出演予定だったt.A.T.u.が直前に出演をキャンセルしたための代役だった。
6月18日、2ndコア(ミニ)アルバム『いくつもの川を越えて生まれた言葉たち』を発売、オリコン3位。
8月20日、3rdシングル“夏の終わり”(作詞:森山直太朗・御徒町凧/作曲:森山直太朗/編曲:中村タイチ)を発売、オリコン6位。
12月31日、『第54回NHK紅白歌合戦』に初出場、“さくら(独唱)”を独唱した。
2004年1月10日、4thシングル“太陽/声”(ともに作詞:森山直太朗・御徒町凧/作曲:森山直太朗/編曲:中村タイチ)を発売、オリコン5位。
3月17日、5thシングル“生きとし生ける物へ”(作詞:森山直太朗・御徒町凧/作曲:森山直太朗/編曲:中村タイチ)を発売、オリコン9位。
5月26日、1stフルアルバム『新たなる香辛料を求めて』を発売、オリコン1位。
11月より『ポンキッキーズ21』内のショートアニメ『シトラスタウン』で声優初挑戦、母の森山良子とも共演した。
2005年2月23日、7thシングル“時の行方〜序・春の空〜”(作詞・曲:森山直太朗・御徒町凧/編曲:渡辺善太郎)を発売、オリコン15位。
3月に開幕した愛知万博の開会式テーマソングの“マザーアース”(作詞:御徒町凧 / 作曲:森山直太朗 / 編曲:渡辺俊幸)を母:森山良子に提供。
4月1日より2007年9月27日まで『OH! MY RADIO』のナビゲーターを務める。
同年、デビュー当初からのコンサートでも垣間見せていたシアトリカルな要素を高めた劇場公演『森の人』を成功させる。
6月15日、8thシングル“小さな恋の夕間暮れ”(作詞・曲:森山直太朗・御徒町凧/編曲:渡辺善太郎)を発売、オリコン10位。初のベストアルバム『傑作撰 2001〜2005』を同時発売、オリコン3位。
11月16日、9thシングル“風花”(作詞・曲:森山直太朗・御徒町凧/編曲:渡辺善太郎)を発売、オリコン10位。
12月31日、『第56回NHK紅白歌合戦』に“風花”で2度目の出場を果たす。母:森山良子の“さとうきび畑”にて番組史上初親子共演を果たし話題となる。
平成18年度第73回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲“虹”を御徒町凧と共に作詞作曲(後にアルバムの初回限定版にセルフカヴァーを収録)。
2006年3月1日、10thシングル“君は五番目の季節”(作詞・曲:森山直太朗/編曲:田中義人)を発売、オリコン13位。
10月、異父姉で一時期直太朗のマネージャーを務めた森山奈歩が、小木博明(おぎやはぎ)と結婚する。
同年、楽曲の共作者でもある詩人、御徒町凧の作・演出による演劇舞台『なにげないもの』に役者として出演。音楽と演劇を融合させた独自の公演スタイルとなる。
2007年5月1日、ファンクラブ「直ちゃん倶楽部」を「N.C.R(直ちゃん倶楽部リターンズ)」に改名。
5月9日、13thシングル“未来〜風の強い午後に生まれたソネット〜”(作詞・曲:森山直太朗・御徒町凧)を発売、オリコン14位。
2008年1月30日、15thシングル“スノウドロップ”(作詞・曲:森山直太朗・御徒町凧/編曲:笹路正徳)を発売、オリコン13位。
3月5日、3rdアルバム『諸君!!』を発売、オリコン15位。
8月27日、16thシングル“生きてることが辛いなら”(作詞:御徒町凧/作曲:森山直太朗/編曲:笹路正徳)を発売、オリコン23位。
12月『第50回日本レコード大賞』にて“生きてることが辛いなら”が作詞賞を受賞。
2009年10月21日、17thシングル“涙”(作詞・曲:森山直太朗・御徒町凧/編曲:西海孝)を発売、オリコン12位。
2010年1月9日公開の映画『真幸くあらば』にテーマ曲“真幸くあらば”、エンディング曲“僕らは死んでゆくのだけれど”(作詞・曲:森山直太朗・御徒町凧)を楽曲提供、さらに音楽監督として参加し、映画全体の音楽を監修している。監督は御徒町凧。
6月9日、4thアルバム『あらゆるものの真ん中で』を発売、オリコン11位。
2012年、音楽と融合した演劇舞台『とある物語』に出演。
4月11日、5thアルバム『素敵なサムシング』を発売、オリコン11位。収録曲“そしてイニエスタ”は、当時スペイン代表でFCバルセロナに所属していたイニエスタ選手(現:ヴィッセル神戸所属)を歌った曲。2018年にイニエスタがヴィッセル神戸に入団することになり、この曲が話題となった。
2015年9月2日に、綾小路翔とユニット「綾小路翔と森山直太朗」でCDデビュー。
2015年10月から半年間の「活動小休止」。
10月2日、東京・渋谷区で追突事故を起こしていたことが判明。
2016年4月20日、活動再開を発表。
4月23日、『バナナマンのバナナムーンGOLD』でメディア出演を再開。
6月1日、9thアルバム『嗚呼』を発売、オリコン13位。
2017年に『あの城』を上演。音楽だけにとどまらない表現力には定評がある。
2018年5月17日、作曲家・ピアニストとして活動している平井真美子と結婚したことが明らかになった。
8月22日、10thアルバム『822』を発売、オリコン9位。
10月~2019年6月まで、元号をも跨ぐ全51公演のロングツアー、“森山直太朗コンサートツアー2018~19『人間の森』”を全国各地で開催。
2020年1月~NHK土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』、4月~NHK連続テレビ小説『エール』に出演し、その演技力が評価された。
2021年3月17日、カロリーメイトCM「見えないもの」篇の為に合唱バージョンで再レコーディングした“さくら(二〇二〇合唱)”、そしてバンドバージョンで再レコーディングした“最悪な春”(作詞:御徒町凧/作曲:森山直太朗/編曲:Michael Kaneko)を両A面で自身約5年半振りのシングルCD化。オリコン10位。
8月〜、テレビ東京ドラマプレミア23『うきわ -友達以上、不倫未満-』に出演。
9月29日、歴代名だたるアーティストがカヴァーしてきた名曲“遠くへ行きたい”(作詞:永六輔/作曲:中村八大)をを配信リリース。
10月27日、同年1月に全国公開され、森山も出演した映画『心の傷を癒すということ<<劇場版>>』の主題歌として書き下ろした“カク云ウボクモ”(作詞・曲:森山直太朗)を配信リリース。
11月24日、テレビ東京系ドラマ24『スナック キズツキ』エンディングテーマ“それは白くて柔らかい”(作詞:御徒町凧/作曲:森山直太朗)を配信リリース。
2022年3月16日、オリジナルアルバム『素晴らしい世界』をリリース。
10月、デビュー20周年を迎える。
(参照)
Wikipedia「森山直太朗」