ニック・カーター(Nick Carter/出生名:Nickolas Gene Carter/1980年1月28日~)は、

アメリカ合衆国の歌手。男性アイドルグループ「バックストリート・ボーイズ」のメンバー。

 

 

 

1980年1月28日、ニコラス・ジーン・カーターは、父のロバート・カーターと母のジェーン・カーター(旧姓:スポールディング)の下に、長男としてアメリカ合衆国ニューヨーク州ジェームズタウンで生れる。2番目の妹は歌手のレスリー・カーター(Leslie Carter/1986年6月6日~2012年1月31日)、そして弟は歌手のアーロン・カーター(Aaron Carter/1987年12月7日~)。アーロンの双子の姉エンジェル・カーターはモデルとして活動している。1つ下の妹であるボビー・カーターは芸能活動はしていない。

幼少時に家族でフロリダ州に移住している。

 

1993年4月20日、「バックストリート・ボーイズ」(Backstreet Boys/略称:BSB)をフロリダ州オーランドで結成。グループ名は結成当時オーランドで10代のたまり場でもあった人気のフリー・マーケット「バックストリート・マーケット」(Backstreet Market)から取ったもの。

ラインナップは、ニック(Nickことニコラス・ジーン・カーター[Nickolas Gene Carter]/1980年1月28日~)、 ハウィー・D(Howie D.ことハワード・ドゥエイン・ドロー[Howard Dwaine Dorough]/1973年8月22日~)、  A.J.(A.J.ことアレキサンダー・ジェームズ・マックリーン[Alexander James McLean]/1978年1月9日~) 、ブライアン(Brianことブライアン・トーマス・リトレル[Brian Thomas Littrell]/1975年2月20日~)、 ケヴィン(Kevinことケヴィン・スコット・リチャードソン[Kevin Scott Richardson]/1971年10月3日~)。ケヴィンとブライアンは従兄弟である。

リードヴォーカルは各自とっているが、ややニックとブライアンとA.J. が多い傾向にある。メンバーの出身地は様々だが、グループとしてはフロリダ州が本拠地。

5月8日、バックストリートボーイズはシーワールドオーランドで最初の公演を行った。


1994年2月、グループはJive Recordsとの契約に署名した。

 

1995年6月、グループはスウェーデンに飛び、レコーディングを実施した。

9月11日、“ゴーイン・オン”(We've Got It Goin'On)でデビュー。アメリカ国内では『ビルボード』誌「Hot 100」(以下「全米」)で69位と振るわなかったが、全英3位をはじめヨーロッパでは数カ国でチャート上位に入る人気となった。

 

12月4日、続くシングル"I'll Never Break Your Heart"をリリースすると、全英8位になったのを筆頭に、各国でトップ10に入るヒットとなったが、アメリカでは全米35位に止まった。

 

同年、イギリスの雑誌『スマッシュ・ヒッツ』が主催する「スマッシュ・ヒッツ・アウォーズ」で「最優秀新人ツアー・アクト」を受賞。

欧州での人気に対して米国内で売り上げが伸びなかったことから、プロモーションはヨーロッパ市場が中心となっていく。

 

 

1996年4月30日、"Get Down (You're the One for Me)"をリリース、全英14位ながら欧州数カ国でトップ10入りを果たした。

 

5月6日、1stアルバム『バックストリート・ボーイズ』 (Backstreet Boys)をヨーロッパ、アジアでリリース。オーストラリア、ドイツ、スイスで1位になった他、欧州各国でトップ10入り。

 

9月2日、欧州市場での人気を受けて、カナダでも1stアルバムを発売、チャート1位になった。

10月14日、1stアルバムからのリカットシングル“クイット・プレイング・ゲームス”(Quit Playing Games [With My Heart])をリリース。本国アメリカを含む全世界発売となったこともあり、全米2位・全英2位に達した。

 

11月21日、アルバム『バックストリート・ボーイズ』とシングル“ゲット・ダウン”で日本デビュー、アルバムはオリコン57位になった。

 

 

1997年2月24日、デビューアルバムからの最後のシングル"Anywhere for You"をリリース、全英4位になった。

 

6月30日、先行シングル“エヴリバディ”(Everybody [Backstreet's Back])をリリース、全米4位・全英3位。

 

8月11日、2ndアルバム『バックストリーツ・バック』(Backstreet's Back)をリリース。欧州主要国で軒並みNo.1を獲得、日本ではオリコン23位を記録した。

 

8月12日、ヨーロッパの人気をひっさげ本国に凱旋。満を持して本国アメリカでのデビューアルバム『Backstreet Boys』(日本やヨーロッパで発売された1st『バックストリート・ボーイズ』と2nd『バックストリーツ・バック』の二枚組)を発売し、全米4位に達した。

9月29日、シングル"君が僕を愛するかぎり"(As Long as You Love Me)をリリース、全英3位。

 

 

1998年1月13日、シングル"All I Have to Give"をリリース、全米5位・全英2位。

 

同年、セールスの勢いに乗ってアメリカツアーが行われようとしていた矢先にブライアンの持病であった心臓病が悪化、手術の先延ばしはもう出来ないとの見解から心臓手術を受ける。手術は無事に成功をした。

同年は、メンバーのハウィーの姉キャロライン、BSBサウンドをデビュー当時から一緒に作ってきた音楽プロデューサーのデニス・ポップが病気で他界しており、「天国と地獄を味わった時期」と『ローリング・ストーン』誌のインタビューに答えている。


1999年4月12日、先行シングル“アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ”(I Want It That Way)をリリース、全米6位・全英1位をはじめ、各国でチャートのトップに駆け上り、世界的ビッグヒットとなった。日本では同年4月28日に発売、洋楽作品ながらオリコンアルバムチャート6位に達し、ミリオンセラーを記録した。

 

4月28日、3rdアルバム『ミレニアム』(Millennium)をリリース、自身初の全米アルバムチャートNo.1に輝き、RIAAダイヤモンドディスク認定を受ける。全英では2位に止まったが、欧州でも多くの国でチャート1位を獲得した。

 

アルバムからのシングルは他に、"ラージャー・ザン・ライフ"(Larger Than Life)が全米25位・全英5位、“ショウ・ミー・ザ・ミーニング・オブ・ビーイング・ロンリー”(Show Me the Meaning of Being Lonely)が全米6位・全英3位、"The One"が全米30位・全英8位となった。

 

 

 

 

2000年11月21日、4thアルバム『ブラック・アンド・ブルー』(Black & Blue)を発売、全米1位・全英13位をはじめ、前作に次ぐセールスを記録。日本では同年11月15日に発売、オリコン3位に達し、連続ミリオンヒットとなり社会現象に発展し、日本ゴールドディスク大賞で「ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞。名実ともに史上最大のスーパーグループとなった。

 

アルバムからのシングルは、"Shape of My Heart"が全米9位・全英4位、"The Call"が全米52位・全英8位、"More Than That"が全米27位・全英12位に達した。

 

 

 

 

2001年9月5日、実弟アーロン・カーターの2ndアルバム『オー・アーロン』がリリース。収録曲2曲に客演、兄弟共演を果たした。

10月30日、グループ初のベストアルバム『グレイテスト・ヒッツ- チャプター・ワン』(The Hits – Chapter One)をリリースし、全米4位・全英5位。日本ではオリコン1位に達し、150万枚を超える空前の大ヒットを記録する。収録曲の"Drowning"が全米28位・全英4位になった。

 

 

同年、初来日し、日本初公演を行う。

 

 

2002年10月28日、ニック・カーターが1stソロアルバム『ナウ・オア・ネヴァー』(Now or Never)をJiveからリリースしてソロデビュー。全米17位・全英91位となった。アルバムからは、“ヘルプ・ミー”(Help Me)が全米36位・全英17位・オリコン16位と最大のヒットとなり、“アイ・ガット・ユー”(I Got You)も欧州でチャートインした。

 

 

 


2004年、3年ぶりとなる来日公演を行う。

 

 

2005年6月14日、オリジナルアルバムとしては5年ぶりのアルバム『ネヴァー・ゴーン』(Never Gone)をリリース。全米3位・全英11位となり、日本でもオリコン3位とヒットを記録した。アルバムからのシングルは、"Incomplete"が全米13位・全英8位になった他、"Just Want You to Know"が全英8位に達した。

 

 

2005年から2006年にかけては『ネヴァー・ゴーン』の発売に合わせた世界ツアーを行い、日本でも東京・大阪でライヴを行った。

 

 

2006年6月、ソロ経験のあるニックを追うように、ブライアンもソロアルバムを発売、A.J. もソロ活動を開始する。
6月23日、ケヴィンが脱退。その理由は、「メンバーにいる限り達成できない夢を叶えるため」だという。


2007年10月30日、2年振りの新作アルバム『アンブレイカブル』(Unbreakable)をリリース、全米7位・全英21位となった。同年10月24日に先行発売された日本ではグループ初となるオリコンチャート2週連続首位を獲得した。アルバムからは、"Inconsolable"が全英24位になった。

 

 


2008年2月16・17日、ワールドツアー日本公演のため訪日。東京ドームでライヴを行い、大成功を収めた。



2009年10月6日、ニューアルバム『ディス・イズ・アス』(This Is Us)をリリース、全米9位・全英39位に達した。9月30日に先行発売となった日本では、オリコン2位を記録。アルバムからのシングルは、"Straight Through My Heart"が全英チャート入りした。

 

 


2010年2月、日本公演のため訪日、18日には武道館でライヴを行った。


2011年2月2日、約10年ぶりとなるニックの2ndソロアルバム『アイム・テイキング・オフ』(I'm Taking Off)をSony Music Entertainmentからリリース、全米14位・オリコン8位。アルバムからのシングルは、“ジャスト・ワン・キッス”(Just One Kiss)が日本でオリコン12位、"Love Can't Wait"がカナダで2位に達した。

 

 

同年、米国の男性グループ「ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック」(New Kids on the Block /略称:NKOTB)とBSBとのコラボレーションアルバム『NKOTBSB』をリリース、欧米にてツアーも開催された。


2012年4月にロンドンでケヴィンが復帰すると発表。


2013年公開の映画『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』にカメオ出演した。
6月30日、アルバム『イン・ア・ワールド・ライク・ディス』(In a World Like This)発表、全米5位・全英16位。日本ではオリコン4位を記録し、プラチナディスクを獲得した。

 

 


2013年10月に6度目となる日本公演を行う。

 

 

2014年9月2日、NKOTBのリードシンガーであるジョーダン・ナイト(Jordan Knight)との二人で共同制作アルバム『Nick & Knight』をBMGからリリース、全米24位を記録した。


2015年1月にドキュメンタリー映画『Show What Your Made Of』を発表。

11月25日、ソロアルバム『オール・アメリカン』(All American)をSony Music Entertainmentからリリース、オリコン27位。Nissyとコラボした“変わらぬ想い”(Nothing's Gonna Change My Love for You)がオリコン86位になった。

 


2017年3月、ラスベガス常設公演「Larger Than Life」がスタート。計30万人以上を動員し、大成功を収めた。


2018年、結成25周年を迎える。

5月、先行シングル“Don't Go Breaking My Heart”を発表、約10年ぶりに全米チャート入り。



2019年1月25日、アルバム『DNA』を発表し、全米1位・全英7位を獲得。日本ではオリコン週間デジタルアルバムランキング(2/4付)とBillboard Japan総合アルバム・チャートで総合1位、オリコン週間合算アルバムランキング(2/4付)で総合2位、iTunes 週間アルバム・ランキングで総合2位(洋楽1位)を記録するなど衰えない人気の高さを証明。さらに第34回日本ゴールドディスク大賞にて「ベスト3アルバム洋楽」部門で受賞した。アルバムからは他に、"Chances"と"No Place"がシングルカットされた。

 

 

 

2月、8度目となるグラミー賞ノミネート。
5月、アルバムのプロモーションのため、「DNAワールドツアー」をスタート、欧州、北米、アジアなど全世界で計100万人以上を動員した。
10月、6年ぶりとなる来日公演を実施。



2020年3月、「DNAワールドツアー」の南米公演を行うも、世界的な新型コロナ(COVID-19)パンデミックにより豪州、北米公演を2022年に延期。
12月18日、ブリトニー・スピアーズとのコラボ曲“Matches”を発表。

 


2021年6月、米国の男性グループ「イン・シンク」(★NSYNC)とともに「Back Sync」としてイベントを開催。

 


2022年、発売が延期されていたクリスマス・アルバムを年内発売予定(?)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「ニック・カーター」「Nick Carter」「バックストリート・ボーイズ」「Backstreet Boys」

https://nickcarter.net/