ウィルマ・ゴイク (Wilma Goich/1945年10月16日～）は、イタリアのポップス歌手。
1945年10月16日、ウィルマ・ゴイクは、イタリア共和国リグーリア州サヴォーナ県カイロ・モンテノッテ（Cairo Montenotte）に生まれる。クロアチア民族の血を引き、イタリア語での発音により忠実な名前のカナ表記は「ウィルマ・ゴイチ」となるが、ここでは日本で一般的な「ウィルマ・ゴイク」で統一する。
1964年にデビューし、バルセロナで行われた「地中海フェスティヴァル」に参加、ルイジ・テンコ作曲の“愛のめざめ”（Ho capito che ti amo）で優勝した。
1965年、イタリア北西部のリグーリア州サンレーモで毎年開催されている「サンレモ音楽祭」（Festival di Sanremo）に参加し、“花咲く丘に涙して”（Le colline sono in fiore）で入賞。この曲はすぐに彼女の国際的な名声を高め、特に南北アメリカで人気が高まり、今でもゴイクの最大の成功と見なされている。同曲はまた、伊東ゆかりやアグネス・チャンなどが日本語でカヴァーした。
1966年、サンレモ音楽祭に参加、入賞曲“花のささやき”（In un fiore）は日本のチャートでも上位にランクされ、ジリオラ・チンクエッティ、ボビー・ソロ等と日本のカンツォーネ・ブームの一翼を担った。
同年、“Attenti all'amore”がヒット。
1967年、サンレモ音楽祭に、“夢の誓い”（Per vedere quanto è grande il mondo）で参加。同曲は日本語バージョンも制作された。
同年、「夏のディスク・フェスティヴァル」に参加、ルイジ・テンコの遺作“夜の想い”（Se stasera sono qui）で第3位となった。
この年、シンガー・ソングライターのエドアルド・ヴィアネッロEdoardo Vianelloと結婚。
1968年、サンレモ音楽祭に、“ささやく瞳”（Gli occhi miei）で参加。
1969年、サンレモ音楽祭に“バーチ・バーチ・バーチ”（Baci baci baci）で参加。
1970年7月20日に長女のスザンナ（Susanna Vianello）が誕生。後にラジオの仕事に就き、Radio Italia Anni60で働く。
同年、夫のエドアルド・ヴィアネッロとのデュオ「I Vianella」を結成。
1971年、I Vianellaは“Vojoer canto de'na”で大成功を収めた。
1972年5月、アルバム『Semo gente de borgata』をリリース。アルバムから、フランコ・キャリファノとマルコ・ピアセンテが書いた表題曲“Semo gente de borgata”が大ヒット。
1973年、“Fijo mio”をリリース。
1974年1月、アルバム『Homeide』をリリース、“canto d'amore by Homeide”をシングルカット。
同年、“Volo di rondine”ｗｐリリース。
1978年、ゴイクはキャリファノと離婚。
1981年、“Con te bambino”をリリース、程なくして元夫婦は音楽デュオも終わらせた。
同年、ゴイクは“Bambina libera”を発表。
1994年、サンレモ音楽祭のために結成されたグループ「Squadra Italia」に名を連ね、イタリアの古い楽曲“Una old song Italian”を歌っている。
1997年、アルバム『Le colline sono in fiore』をリリース。
2011年秋、彼女はミュージカルコメディーのノイチェに参加した。
2014年、30年以上の歳月を経て、彼女は元夫のエドアルド・ビアネロと一緒にデュオ「I Vianella」を再結成し、アルバム『We's allbeautiful』をリリースした。
2018年、SB DiscoItalyがプロデュースし、Guido GuglielminettiとValerio Liboniが書いた新しい未発表作品が含まれるI Vianellaのニューアルバム『It's all beautiful』をリリース。
2020年4月7日、一人娘のスザンナが腫瘍によりローマで亡くなった。
（参照）
Wikipedia「ウィルマ・ゴイク」「Wilma Goich」（イタリア語）「I Vianella」（イタリア語）