キャロル・ベイヤー・セイガー (Carole Bayer Sager:1947年3月8日 - )はアメリカ合衆国ニューヨーク市生まれの作詞家、作曲家、シンガーソングライター。

 

 

バイエル・セイガーはアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタンでアニタ・ネイサン・バイエルとイーライ・ベイヤーの間に、ユダヤ人の家庭で生まれた。

 

彼女はニューヨーク市のハイスクール・オブ・ミュージック・アンド・アートで学ぶ学生だった時、トニー・ワインと一緒に彼女にとって最初のポップヒットとなった“グルービー・カインド・オブ・ラブ”(A Groovy Kind of Love)を既に書いていた。イギリスのバンド「マインドベンダーズ」(The Mindbenders)によって録音されたこの曲は、1965年にリリースされて世界的にヒットし、

全英2位、アメリカでも「Billboard Hot 100」で2位になった。

この曲は後にSonny&Cher、Petula Clark、Phil Collinsによってカヴァーされた。特にフィル・コリンズのヴァージョンは映画『フィル・コリンズ・イン・バスター』の主題歌として採用され、1988年にナンバーワンヒットになった。

 

彼女はニューヨーク大学を卒業し、そこで英語、演劇芸術、スピーチを専攻した。

 

1975年、メリサ・マンチェスターと共作した“ミッドナイト・ブルー”(Midnight Blue)が、メリッサ・マンチェスター(Melissa Manchester)の歌唱により全米トップ10ヒットとなった。

 

1977年、ブルックス・アーサーがプロデュースした、自身初のソロ・アルバム『私自身』(Carole Bayer Sager)をエレクトラ・レコードから発表。 ヒット曲"You're Moving Out Today"を生んだ。シングルは1977年のオーストラリアのナンバーワンシングルになり、1977年6月に全英チャートでも6位になった。

 

 

アルバムには、メリサ・マンチェスター(Melissa Manchester)が以前に録音した2曲、“ホーム・トゥ・マイセルフ”(Home to Myself)と“カム・イン・フロム・ザ・レイン”(Come in from the Rain)のセルフカヴァーも含まれていた。同アルバムは日本とオーストラリアでプラチナディスクを獲得した。

 

 

1977年、映画『007 私を愛したスパイ』のテーマ“Nobody Does It Better”(作曲:マーヴィン・ハムリッシュ)を提供。

 

同年、レオ・セイヤ―に"When I Need You"をアルバート・ハモンドと共作し提供、全米・全英ともに1位を獲得する大ヒットとなる。

 

1978年、セカンドアルバム『トゥー 』(...Too)をリリース。ブルックスアーサーがプロデュースし、マイケルマクドナルド、アリスクーパー、マンチェスターなどのスターミュージシャンが参加。

収録曲"It's the Falling in Love" は、1979年のマルチプラチナアルバム『オフ・ザ・ウォール』でマイケル・ジャクソンによりカヴァーされた。

 

 

1981年、サード・アルバム『真夜中にくちづけ』 (Sometimes Late at Night)を発表。ブルックス・アーサー、マイケル・ジャクソン、そして翌年にキャロルと結婚し、バート・バカラック&キャロル・ベイヤー・セイガーとしてヒット作品を残した作曲家バート・バカラックがプロデュースを担当。後にチャカ・カーンとディオンヌ・ワーウィックがカヴァーしたシングル“Stronger Than Before”が含まれている。“ジャストフレンズ”(Just Friends)は、マイケルジャクソンのヴォーカルをフィーチャー。ニールダイアモンドは、“オン・ザ・ウェイ・トゥ・ザ・スカイ”(On the Way to the Sky)を共同プロデュースしてギターを演奏。同曲は彼のアルバム『On the Way to the Sky』のタイトルトラックにもなった。

 

 

 

同年、アカデミー歌曲賞を受賞した『ミスター・アーサー』(Arthur)のテーマ“ニューヨークシティ・セレナーデ”(Best That You Can Do)をバート・バカラックらと共作。クリストファー・クロスが歌った同曲は日本でも大ヒットした。

 

1982年、バート・バカラックと結婚。

同年、映画『ラブ IN ニューヨーク』のテーマ“That's What Friends Are For”(作曲:バート・バカラック)を提供、後にディオンヌ&フレンズ(エルトン・ジョン、グラディス・ナイト&スティーヴィー・ワンダー)がカヴァーして大ヒットした。

同年、ニール・ダイヤモンドに提供した“Heartlight”が「全米5位のヒットとなる。

 

1985年、ディオンヌ&フレンズ(エルトン・ジョン、グラディス・ナイト&スティーヴィー・ワンダー)が“That's What Friends Are For”をカヴァーし、全米ナンバー1の大ヒットとなる。

 

1991年、バート・バカラックと離婚。

 

1993年、リチャード・マークス (Richard Marx)に提供した“Now and Forever”が全米7位・全英13位のヒットとなる。


1998年、映画『キャメロット』のテーマ“The Prayer”(作曲:デイヴィッド・フォスター)を提供。同曲は後にゴールデングローブ賞を受賞する。

 

同年、トム・ハンクスとメグ・ライアン主演のラヴコメ映画『ユー・ガット・メール』(You've Got Mail』にキャロル・キング(Carole King)が歌った主題歌 "Anyone At All"を提供。

 

この他、数多くのアーティストに楽曲を提供し、映画音楽なども多数手がけた。

 

2006年にニューヨーク大学シュタインハルト特別卒業生賞を受賞。

 

2018年、彼女はキャサリン・マクフィーが録音した映画『またあなたとブッククラブ』の曲“Living in the Moment”と、バーブラ・ストライサンドのアルバムWallsの2曲“Better Angels”と“What's on My Mind”を共同執筆した。

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「キャロル・ベイヤ―・セイガ―」「Carole Bayer Sager」