Fukase(フカセ/本名:深瀬 智/旧称:深瀬 慧/1985年10月13日~)は、

日本のシンガーソングライター、ボーカリスト、ギタリスト。SEKAI NO OWARIのメンバー。

 

 

東京都大田区出身。

家族構成は、システムエンジニアの父、保育士の母、妹が2人。

 

SEKAI NO OWARIの初代リーダー。性格はSaori曰く「天真爛漫で神経質なリーダー」。

 

10代の頃にADHDと診断されたことを公表している。

メンバー内で最も多くの楽曲の作詞・作曲を手がけている。

自転車が好きで、作詞・作曲は自転車に乗りながら行うことが多い。

NakajinとSaoriが作曲に使用しているDTMがあまり好きではなく、機材はアナログ派である。

学生時代からヒップホップが好きで、バンドをやるかラッパーになるか本気で迷っていた。しかし声質的にラッパーは向いていないと思い、バンドの道を選んだ。

ライヴではハンドマイクで歌う曲が多いが、“インスタントラジオ”や“花鳥風月”など一部の曲ではギターを弾きながら歌う曲がある。

また、ライヴでギターを弾きながら歌う曲は以前より減っている。

高校中退後にアメリカンスクールに通い、アメリカに2年留学する予定だったが、言語や生活習慣などの違いからパニック障害に陥り、2週間で帰国した。帰国後、日本で精神病院に入院。病気不安症や強迫性障害などを併発していて、退院後も3年ほど通院治療を続けていた。現在は完治したが、精神病の治療薬の副作用に苦しんでいた時期があった。現在も睡眠導入剤を服用している。

 

2000年、NakajinとFukaseは中学校の同級生だった。Fukaseの上履きのつま先部分にゆずの絵が書いてあることに気づいたNakajinが、Fukaseに「ゆず聞くの?」と声をかけたことをきっかけに、2人は仲良くなっていった。Nakajinがアコースティックギターとハーモニカ、Fukaseは出会った当時ギターを持っていなかったため、タンバリンを持って、2人でゆずのコピーを始める。

 

2001年、NakajinとFukaseは別々の高校に進学する。

また、高校時代、Fukase、初代DJ LOVE、二代目DJ LOVEの3人でコピーバンドをやっていたが、Fukaseの高校中退とともになくなった。NakajinとFukaseは大晦日に地元の神社で偶然再会する。パンク・ロックを聞き始めていた2人は再び意気投合した。

 

2005年、NakajinとFukaseが2人でオリジナル楽曲を制作し始める。NOFXやランシドなどのパンクロックバンドに影響を受けていたために、初オリジナル楽曲はギターロックにのせてFukaseがシャウトするような内容であった。並行してバンドメンバーを再三募集するが、なかなか定着しなかった。その後、初代DJ LOVEと3人で楽曲を制作していた。「まずは仲間が集まることの出来る場所を借りよう」とFukaseが提案し、場所を探し始める。

 

2006年、印刷工場だった地下空間へたどり着き、ライヴハウス「club EARTH」を

東京都大田区に手作りで設立した。

 

2007年、Nakajin(Ds)、初代DJ LOVE(B)、Saori(Pf)、Fukase(Vo・G)で、コピーバンドをやっていた。BUMP OF CHICKENや銀杏BOYZ、the band apart、サザンオールスターズなどの楽曲をコピーしていた。club EARTHを完成させて約半年後、活動をオリジナル曲の制作の方にシフトしていき、バンド「世界の終わり」を結成。自主制作で1000枚限定のデモ・アルバム『sekai NO oWARi』を制作した。club EARTHでの初ライヴをするが、観客は15人だった。この頃、二代目DJ LOVEは、機材の搬入出や、club EARTHでのライヴ時にバンドとバンドの合間にDJをしていた。

 

2008年、初代DJ LOVEがバンドを脱退。club EARTHのボランティアスタッフをしていたDJ経験のある高校時代の友達にFukaseが「一生のお願いだからバンドに入ってくれ」とバンド勧誘の電話をかけ、ピエロのお面と名前を引き継いだ形で現在のDJ LOVEが加入。ギター、ボーカル、ピアノ、DJという編成に。二代目DJ LOVE加入後、下北沢で行った初ライヴで元のマネージャー宍戸亮太に声をかけられる。二代目DJ LOVEは、加入とともに事務所との契約が決まったことから、メンバーに「福の神」と呼ばれている。

 

2010年2月10日、Lastrumより期間限定シングル“幻の命”でインディーズデビュー。

4月、アルバム『EARTH』をリリース。重いメッセージ性とポップな音が融合している点が評価され、翌年1月、第3回CDショップ大賞の準大賞を受賞した。

 

4月の発売日から同年7月まで、アルバムを引っ提げた全国ツアー『Heart the eartH TOUR』を全国23都市で開催した。

11月、インディーズ・シングル“天使と悪魔/ファンタジー”をリリース。

“天使と悪魔”がテレビ朝日系テレビドラマ『霊能力者 小田霧響子の嘘』の

主題歌として起用され、初タイアップとなった。

翌月にかけて全国ツアー『秋のワンマンツアー2010』を全国11都市で開催した。翌年6月に発売された初のライヴ・ビデオ『2010.12.23 SHIBUYA C.C.Lemon Hall』に収録された。

 

2011年8月17日、レーベルをトイズファクトリーに移し、シングル“INORI”でメジャーデビュー。オリコン13位。バンド名を「SEKAI NO OWARI」に変更した。発売日にラジオ『SCHOOL OF LOCK!』に生出演し、9月から同番組内の「セカオワLOCKS!」に3か月限定でレギュラー出演することを発表。

 

10月16日、『MINAMI WHEEL』で過去最高入場列を記録。会場の「BIG STEP」最上階4階から最下階である地下3階まで届き、折り返して地上1階に至るまでとなった。

11月22日、初の日本武道館ワンマン公演「SEKAI NO OWARI at 武道館」を開催。チケットは完売し大成功を収めた。

11月23日、メジャー2枚目シングル“スターライトパレード”をリリース。

オリコンのCDシングル週間ランキング(以下「オリコン」)16位。

また、翌月にかけて全国ツアー『SEKAI NO OWARI TOUR 2011』を全国9都市で開催。

 

2012年1月17日、ラジオが大好きすぎたという理由で自分達のネットラジオ「CHAN'T SLEEP FANTASY NIGHT」をスタート。更新は不定期。ケロログやポッドキャストで無料配信されていたが、現在はファンクラブ会員限定コンテンツとなっている。

4月、期間限定で担当していたラジオ『SCHOOL OF LOCK!』内の「セカオワLOCKS!」が

再開される。

5月、『ZEPP TOUR 2012 「ENTERTAINMENT」』を3都市で開催。

約2週間後にメジャー3枚目シングル“眠り姫”をリリース。オリコン4位。

同曲で『ミュージックステーション』初出演を果たす。

 

7月、メジャー1枚目アルバム『ENTERTAINMENT』をリリース。同年の第54回レコード大賞で優秀アルバム賞を受賞。発売後から約3か月にわたり『HALL TOUR 2012 「ENTERTAINMENT」』を全国25都市で開催。翌年1月からは『ARENA TOUR 2013 「ENTERTAINMENT」』を3都市で開催。同年7月に発売されたメジャーデビュー後初のライヴビデオ『ARENA TOUR 2013「ENTERTAINMENT」 in 国立代々木第一体育館』に収録された。

本ツアー以降、Fukaseに代わりNakajinがバンドのリーダーを務めている。

 

「End Of The World」として本格的に世界展開のプロジェクトが始動する。マドンナやレディー・ガガなどとの提携で知られるプロモーター「Live Nation Entertainment」との提携を発表。

 

2013年1月27日、フランス・カンヌで初のヨーロッパ・ライヴを行った。

同日、新たにリミックスした音源を「End Of The World」名義でYouTubeにアップロード。

また、新しいアーティスト写真も公開された(アリーナツアーでの衣装を着用している)。

4月、新譜の詳細を発表。アーティスト写真も更新された。

5月1日、映画『クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』に主題歌として提供したメジャー4枚目のシングル“RPG”をリリース。オリコン2位。発売日の前後で発売記念フリーライヴ『SEKAI NO OWARI 2013 FREE LIVE for RPG』を名古屋・神奈川・大阪で開催。

 

8月、「THE天狗ズ」として渋谷PARCO前でゲリラライブ。後日、LINEのメッセージで「謎のDVD」の撮影だったことが明かされた。

10月、自身初の野外企画『炎と森のカーニバル』開催。3日間で約6万人を動員した。翌年4月にリリースされたライヴビデオ『炎と森のカーニバル in 2013』に収録された。また、同公演で“Death Disco”を初披露したところ、リリースに関する問い合わせが殺到したため、配信限定リリースが決定し、約2週間後にリリースされた。楽曲は、ナゾトキネマ『マダム・マーマレードの異常な謎』の主題歌として提供された。

11月、早稲田祭に参加し、初の学園祭ライブを敢行。

 

2014年1月17日~27日、「LINEポコパン」内にキャラクター出演。

1月22日、「LINEポコパン」のBGMに起用された“スノーマジックファンタジー”をメジャー5枚目シングルとしてリリース。オリコンで初の1位を獲得した。

 

4月、メジャー6枚目シングル“炎と森のカーニバル”と、メジャー3枚目のライヴビデオ

『炎と森のカーニバル in 2013』を同時リリース。“炎と森のカーニバル”はオリコン2位、ライヴ

ビデオはオリコンの週間DVDランキングで総合1位を獲得した。リリース直後から6月まで『ARENA TOUR 2014 「炎と森のカーニバル -スターランド編-」』を全国9都市で15公演開催。

約15万人を動員した。

 

5月、国立競技場での最後の音楽イベント『SAYONARA 国立競技場 FINAL WEEK JAPAN NIGHT』に出演。「Japan to the World」公演と銘打たれ、海外での活動に積極的なミュージシャンらが集合したステージの2日目に出演した。

6月18日、アミューズとラストラム・ミュージックの合弁会社「TOKYO FANTASY」に移籍。アミューズ傘下のアーティストとなる。

8月15日、ドキュメンタリー映画『TOKYO FANTASY SEKAI NO OWARI』が公開された。監督を務めた映像作家のラファエル・フリードマンが密着撮影を敢行し、ステージや楽曲制作のテーマ「TOKYO FANTASY」が映像で表現された。また、同年夏にはナッシュビル(アメリカテネシー州)で海外盤のレコーディングを敢行していて、“Dragon Night”のレコーディングも実施。

10月、二度目の自主企画野外イベント『TOKYO FANTASY』を開催。当初予定していた最終公演は台風18号の接近により中止されたが、2日間で約4万人を動員した。また、全公演にアウル・シティーがゲスト出演した。

10月15日、メジャー7枚目シングル“Dragon Night”をリリースした。オリコン4位。サウンド・プロデュースはニッキー・ロメロが担当し、アメリカでレコーディングが行われた。マカオで開催された『ABU TVソング・フェスティバル2014』に日本代表として出演した。

 

12月、「Yahoo!検索大賞 2014」のミュージシャン部門を受賞。

年末には『第65回NHK紅白歌合戦』に初出場し、“Dragon Night”を披露した。

 

2015年1月、メジャー2枚目アルバム『Tree』をリリースし、オリコン週間アルバムランキングで自身初の1位を獲得した。

 

7月、日産スタジアムでの自身初公演『Twilight City』を開催、2日間で約14万人を動員。

7月29日、メジャー8枚目シングル“ANTI-HERO”をリリース。オリコン2位。

 

8月、実写映画版『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』において、主題歌として“ANTI-HERO”を提供。ダン・ジ・オートメイターをプロデューサーに起用してサンフランシスコでレコーディングを行った。

9月に公開された後編『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド・オブ・ザ・ワールド』にも主題歌“SOS”を提供。こちらはケン・トーマスをプロデューサーに起用しロンドンでレコーディングされた。また、この二曲は全編英語詞となっている。

9月25日、メジャー9枚目シングル“SOS/プレゼント”をリリース。オリコンで2度目の1位。

 

10月、NHK全国学校音楽コンクールにて、中学校の部の課題曲として“プレゼント”を提供。

10月21日、“Dragon Night”が、京浜急行電鉄空港線羽田空港国際線ターミナル駅(現:羽田空港第3ターミナル駅)の接近メロディとなる。

12月31日、2回目の紅白歌合戦出場。“プレゼント”を披露。

 

2016年にヤマハより発売された『VOCALOID4 Library Fukase』のモデル声優を担当した。

3月〜6月、全国アリーナツアー「The Dinner」を開催。

10月5日、動物殺処分ゼロプロジェクト「ブレーメン」支援シングルとして、“Hey Ho”をリリース。

12月、3回目の紅白歌合戦出場で、“Hey Ho from RPG”を披露。

 

2017年1月〜2月、ドームツアー「Tarkus」を開催。

1月、前年開催の全国アリーナツアー「The Dinner」のライヴDVD、ブルーレイを発売。

7月5日、米林宏昌監督のアニメ映画『メアリと魔女の花』の主題歌として提供した 

“RAIN”をメジャー11枚目シングルとしてリリース。

 

12月、紅白歌合戦に4回目の出場。“RAIN”を披露した。

 

2018年2月9日開幕の平昌オリンピック・パラリンピックのNHK放送テーマソング

“サザンカ”を担当。

2月28日、“サザンカ”をメジャー12枚目のシングルとしてリリース。

4月〜6月、野外ツアー「INSOMNIA TRAIN」を開催。

10月11日、配信シングル“イルミネーション”をリリース。同曲はテレビドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』の主題歌として書き下ろされた。

11月~12月、自身初のファンクラブ限定ツアー「Fafrotskies (SEKAI NO OWARIのツアー)」を開催。

12月、紅白歌合戦に5回目の出場を果たし、“サザンカ”を披露した。

 

2019年1月、新曲“Re:set”がPS4/PS Vita用ゲーム『キャサリン・フルボディ』のイメージ・ソングに決定。

2月、前作『Tree』より約4年振りとなるフルアルバム『Eye』『Lip』を2枚同時リリース。

また、春には『End of the World』名義としての1stアルバム『Chameleon』もリリース。

 

 

4月〜8月、全国アリーナツアー「The Colors」を開催。

 

2020年、Fukase自身がデザイン監督を勤めるブランド「BADMOOD」を立ち上げた。

1月、全国アリーナツアー「The Colors」のライヴDVD、ブルーレイを発売。

2月10日、デビュー記念日であるこの日、自身初となるベストアルバム

『SEKAI NO OWARI 2010-2019』の発売を発表。

また同時に、ホームページや「S.N.O.W.S」、「R.A.I.N.S」もリニューアルされた。

 

3月、au「au 5Gその手に篇」CMソング“Dropout”の配信開始。

4月、TOKYO FM開局50周年アニバーサリーソングの制作が発表された。6月発売のシングルにカップリングとして収録。

5月、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ベストアルバム『SEKAI NO OWARI 2010-2019』とシングル“umbrella / Dropout”の発売が延期される。同様の理由から10周年記念ライヴ「Du Gara Di Du」も中止となった。

5月、DJ LOVEが「#渋谷攻殻NIGHT by au 5G」に出演。

6月24日、両A面シングル“umbrella / Dropout”をリリース。“umbrella”はフジテレビ系ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』主題歌。

7月、“umbrella”のミュージックビデオ公開。

 

12月16日、メジャー14枚目のシングルとして“silent”を発売予定。

 

2021年、ベストアルバム『SEKAI NO OWARI 2010-2019』をリリース予定。

 

 

 

(参照)

Wikipedia「Fukase」「SEKAI NO OWARI」

SEKAI NO OWARI 公式サイト

sekainoowari.jp