リバース・クオモ(Rivers Cuomo/1970年6月13日~)は、アメリカ合衆国のミュージシャン。

ロックバンド、ウィーザー(Weezer)のボーカルであり、楽曲の作詞作曲を手掛ける。

ロサンゼルス在住。

 

 

イタリア、イングランド、ドイツの血を引いている。

ニューヨーク州ニューヨークの病院で生まれた後、

コネチカット州北東のヒンドゥー教の隠遁所(いんとんじょ)で育つ。

 

隠遁所がヴァージニア州のブルーリッジ山脈沿いへ移転する時、

両親はコネチカットに残る事にしたため、リバースはそのままコネチカットで育ち、

地元ストアズのE.O.スミス高校を卒業した。

 

高校卒業後、プログレッシブ・メタルバンド「アバンギャルド」を結成し、

地元でライヴを重ねる。

 

リバースは影響を受けたアーティストとして、ガンズ・アンド・ローゼズ、キッス、

ピクシーズ等の名を挙げているが、中でもガンズ・アンド・ローゼズの影響は大きく、

1989年3月に彼らの拠点地であるロサンゼルスへ移住したほどであった。

「ガンズに出会わなかったら今の僕はいない」と語っている。

 

リバースのバンドは名前を「ズーム」へ変えるが、敢えなく1990年春に解散。

 

その後、1992年2月14日、同じ様にロサンゼルスに来たマット・シャープ(B)、

パトリック・ウィルソン(Dr)、ジェイソン・クロッパー(G)とウィーザーを結成した。

 

バンドは1年余り、ロサンゼルスで活動する。

3月、Weezerの初演奏は、ハリウッド大通り(Hollywood Boulevard)にある

「Raji's Bar」で、キアヌ・リーブス所属の「Dogstar」のオープニングアクトを務める。

ギャラは35ドルだったという。

 

1993年6月、当時ゲフィン・レコード傘下だったDGCレコードと契約し、

ニューヨークへ移り、カーズのリック・オケイセックをプロデューサーに迎えて

レコーディングを行う。

1stアルバムのレコーディング中に、ジェイソンと入れ替わり、

ブライアン・ベルがギタリストとして加入。

 

1994年5月10日、1stアルバム『Weezer (Blue Album)』で全米メジャーデビュー。

2ndシングル “バディ・ホリー” がラジオやMTVによりヘビーローテーションでオンエアされ、

グラミー賞やMTVビデオ・ミュージック・アワーズ賞等を受賞。

同アルバムは全米16位を記録し、300万枚を売り上げる。

以降、セルフタイトルのアルバムリリースをシリーズ化する。

 

 

1995年3月、1stアルバム『Weezer』が日本で発売。

 

1996年9月24日、2ndアルバム『Pinkerton』がアメリカで発売。

リバースが作詞・作曲を担当し、バンドとしてセルフ・プロデュースをも試みた本作は

ジャケットに浮世絵を取り入れたり、また『蝶々夫人』から借りたタイトルの楽曲が

作られたりと、リバース・クオモの親日的な部分が随所に見られる作品である。

アメリカ国内で当時、アルバムチャート19位、ゴールド獲得(50万枚)を記録するも、

前作と比べられ商業的には失敗作扱いであったが、その後再評価される。

一方、9月21日にリリースされた日本では『Pinkerton』がヒット。

 

1997年リバースはハーバード大学に進学するため、ボストンに移る。

ボストンでマイキー・ウェルシュと出会い、意気投合。

 

1998年、マット・シャープがザ・レンタルズ(The Rentals)の活動に専念する為脱退。

リバースの心の支えでもあったマットが抜けた事により、解散状態になる。

マットの後任にマイキー・ウェルシュがベーシストとして加入。

 

2000年2月21日-3月18日、アメリカでツアーを行う。

8月6日、サマーソニックに参加。

 

2001年5月15日、ゲフィンよりセルフタイトル第二弾の3rdアルバム

『Weezer (Green Album)』を発表。プロデューサーはリック・オケイセック。

全米4位を記録し、プラチナ獲得(100万枚)。

 

同年6月22日、ワープドツアー(VANS WARPED TOUR)に参加。

7月-8月、マイキー・ウェルシュが自主的に精神病院へ入院。その後、マイキー脱退。

夏、スコット・シュライナーがベーシストとして加入。

 

2002年5月14日、4thアルバム『Maladoit』を発表。全米3位を記録。

日本では2002年5月11日。8月、サマーソニックに参加。

リバースは憧れのアクセル・ローズと同じステージに立つ。

 

2005年5月10日、プロデューサーにリック・ルービンを迎え、

5thアルバム『Make Believe』を発表。

全米2位を記録し、後にプラチナアルバムに認定される。

7月、LOLLAPALOOZA 2005 シカゴツアーに参加。8月、サマーソニックに参加。

8月15日、ZEPP東京にて単独ライヴを行う。

12月、weezer japan tour 2005を開催、来日する。

 

2006年5月16日、シングル“Beverly Hills”が全米カレッジ・ラジオ局で

最多オンエア回数を稼ぎ、「College Song Of The Year」を受賞する。

 

6月8日、リバースがハーバード大学を卒業、英文学士号を取得。

6月、もともと親日家だったリバースが長年交際していた日本人女性と結婚する。

結婚式はカリフォルニア州マリブで行われた。

 

2007年5月、リバースと夫人に娘が生まれる。Miaと命名。

リバース・クオモがソロ名義でデモトラック集『Alone』を発表。

 

(2007年)
Alone III: The Pinkerton Years (2011年)

2008年6月4日、DGC/インタースコープよりセルフタイトル第三弾の6thアルバム

『Weezer (Red Album)』を発表。全米4位を記録。

 

2009年、リバースのソロ名義、『Alone II』:、『Not Alone』をリリース。

同年7月26日、フジロックフェスティバル最終日に、ヘッドライナーとして来日。

10月28日、7thアルバム『Raditude』を発表。全米7位を記録。

なお、同アルバムのリリースをもってインタースコープとの契約が満了した。

 

2010年9月14日、インディー・レーベルのエピタフ・レコードから

8thアルバム『Hurley』を発表。全米6位を記録。

11月3日、未発表曲集『デス・トゥ・フォルス・メタル〜レア・トラック貯蔵庫』と

セカンド・アルバム『ピンカートン』のデラックス・エディションを同時発売。

 

2011年、リバースのソロ名義、『Alone III: The Pinkerton Years』をリリース。

 

2012年、リバースに長男Leoが誕生。

同年、以前から親交があり、リバース同様親日家のスコット・マーフィー(アリスター)と、

自作の日本語歌詞の歌を歌うために「スコット&リバース」を結成。

このユニットでは、スコットとリバースの二人がリードボーカルとなり、

それぞれが作詞作曲を手がけた日本語の曲を歌う。

2013年2月のタワーレコード限定シングル“HOMELY GIRL”のリリック・ビデオでは

2人による手書き文字がテロップに採用された。

本人の希望により、カタカナ表記は「リバース・クオモ」となっている。

 

同年3月20日、構想に5年を費やした全曲日本語のオリジナル・アルバム

『スコットとリバース』を発売。

 

2014年10月7日、リパブリック・レコードから

9thアルバム『Everything Will Be Alright In The End』を発表。全米5位を記録。

プロデューサーはリック・オケイセック。

 

2016年、アトランティック・レコードに移籍し、

セルフタイトル第四弾の10thアルバム『Weezer (White Album)』を発表。

同アルバムは全米4位を記録し、2017年度グラミー賞ベスト・ロック・アルバム部門に

ノミネートされる。

 

2017年4月12日、スコット&リバースのセカンド・アルバム『ニマイメ』リリース。

 

同年10月、ウイーザーの11thアルバム『Pacific Daydream』を発表。

 

2018年、シングルリリースしたTOTOのカヴァー曲“アフリカ”と“ロザーナ”が

話題となり、スマッシュヒットを放つ。

 

2019年1月、先行シングルの“アフリカ”も収録されたセルフタイトル第五弾の

カヴァーアルバム『Weezer (Teal Album)』を発表、

同アルバムよりa-ha“Take On Me”のカヴァーのミュージック・ビデオを公開した。

 

3月にはセルフタイトル第六弾の12thアルバム『Weezer (Black Album)』を発表。

同アルバムから“Hero”などのMVが公開されている。

 

同年8月、サマーソニック20周年記念に出演し、豊洲PITにて単独ライヴも行われた。

9月、次のアルバムからの先行シングル“ジ・エンド・オブ・ザ・ゲーム”が発表され、

彼らのハードロック愛がさく裂したサウンドで衝撃を与えた。

 

2020年、14枚目となるスタジオ・アルバム『ヴァン・ウィーザー』をリリース予定。

 

 

 

(参照)

weezer 公式サイト weezer.com

Wikipedia「リヴァース・クオモ」「ウィーザー」

ユニバーサルミュージック内サイト「weezer」

https://www.universal-music.co.jp/weezer/