村上 てつや(むらかみ てつや、1971年4月24日 - )は、日本のミュージシャン。

男性ヴォーカルグループ・ゴスペラーズのメンバーで、リーダー。

 

1982年、小学5年生の時に、大阪から東京に引っ越す。

 

サッカー少年で中学でもサッカー部だった村上は、

高校サッカーで東京都ベスト8に入ることができるなどの理由で、

國學院大學久我山高等学校を選び、進学。高校でのポジションは中学同様、FWだった。

 

1988年、高校2年の文化祭であみんの大ヒット曲“待つわ”を歌い、

3年時にはクラスメイトの黒沢薫と他の同級生と共に

コーラスグループを結成し、高校の文化祭で歌を披露する。

このステージが本人曰く「思いのほかウケた」ことから、プロ歌手への道を意識する。

 

高校を卒業後、一浪した後の1991年、早稲田大学教育学部教育学科入学。

 

大学ではアカペラ・サークル「Street Corner Symphony」に入ったが、

当時國學院大學に通っていた黒沢を誘い入れ、

サークル内の同級生ら6人で初代ゴスペラーズを結成。

 

TRY-TONEの青木肇とは学生時代に「ガンジー」というバンドで一緒に活動しており、

NHKの『Fightアカペラ』に出演したことがある。

 

ゴスペラーズは初代リーダー脱退後、1994年8月15日に

当時のメンバーで録音されたミニアルバム『Down To Street』をインディーズで発売。

販売元はファイルレコード。これが2代目ゴスペラーズ唯一の音源となった。

 

同年、メジャーデビューを目前にそれまで一緒に活動していたメンバーが就職等で脱退。

黒沢と共にサークルの後輩である北山陽一、酒井雄二、安岡優に声をかけ、現在の5人に。

新生The Gospellersは、大学在学中の同年12月21日、 “Promise”でメジャーデビュー。

 

 

 

発売当初は8cmCDシングルだった(のちに12cm版で再発売)。

“Promise”は同年12月、ラジオ局・NACK5の『JAPANESE DREAM』において、

「歴代JDグランプリ受賞曲」を獲得している。

 

1998年5月11日から約1年半、テレビ朝日『ニュースステーション』の

オープニングテーマ“靴は履いたまま”を担当。

 

 

2000年にリリースしたバラード“永遠に”が43週間にわたってロングヒットとなる。

 

村上のトレードマークと言えるサングラスはこの頃、スタイリストの薦めでかけ始めた。

以降、公の場で外す事は無かったが、

サッカー日本代表の試合前、国歌斉唱の際はサングラスを外して歌った。

 

2001年、村上作詞作曲の“ひとり”がアカペラでは初の国内オリコントップ3に入る大ヒット。

 

同年、バラード・ベストアルバム『Love Notes』が43週間のロングヒットとなり、

オリコン1位と初のミリオンセラーを記録する。

 

同作品で、第16回日本ゴールドディスク大賞、

第43回日本レコード大賞のベストアルバム賞などを獲得した。

 

以降も“星屑の街”、“ミモザ”などヒットが続く。

 

 

2001年から『NHK紅白歌合戦』に6年連続出場する。

 

2005年、ベストアルバムの『G10』が第19回日本ゴールドディスク大賞を受賞した。

 

 

2005年5月末、「G10」ツアーの終了とともに、村上は個人活動期間に入り、

同年11月末までゴスペラーズとしての活動を休止する。

 

2006年にラッツ&スターからの選抜メンバー、鈴木雅之、佐藤善雄、桑野信義、

そしてゴスペラーズからは村上と酒井が参加して、

スペシャルユニット。ゴスペラッツ(GOSPE★RATS)を結成し、デビュー。

 

(2020年04月04日「魂を継承するトランペットとお笑い」参照)

https://ameblo.jp/inoueno2000/entry-12587197984.html

 

2006年、ゴスペラーズ、ゴスペラッツ、Skoop On Somebodyがホスト役となり、

『Soul Power Tokyo summit』/『Soul Power Naniwa summit』と銘打った

イベントを東京と大阪で行い、大成功を収める。

 

2007年4月、JFN系列全国38局ラジオ番組「On the Album」の

メインパーソナリティーを、酒井とともに務める。

 

2007年6月に一般女性と結婚。黒沢、安岡に続きグループ内3人目の既婚者となった。

 

2008年、「FIFAクラブワールドカップ2008」の大会公式テーマソングの歌手に抜擢。

“セプテノーヴァ”をスキマスイッチの常田真太郎とともに制作。

決勝戦の前にはスタジアムで生演奏を披露した。

 

2009年、デビュー15周年を迎え、4月から12月の間、3度目の全都道府県ツアーを達成。

 

2011年、40枚目のシングル“BRIDGE”をリリース。

 

2013年、シングル“氷の花”が映画『きいろいゾウ』の主題歌となる。

また、同年、初のカヴァー・シングル「ロビンソン/太陽の5人」と

カヴァー・アルバム『ハモ騒動〜The Gospellers Covers〜』をリリース。

 

 

 

2014年12月、20周年記念ベストアルバム『G20』を発売。

同月21日より全都道府県をまわる「G20」ツアーをスタート。

2015年7月18日、全66公演に及ぶ「G20」ツアーが沖縄公演をもって終了する。

 

2016年6月、オフィシャルYouTubeチャンネルを開設。

 

2017年3月22日、15枚目のオリジナル・アルバム『Soul Renaissance』をリリース。

 

 

2018年2月21日、毎日新聞朝刊(東京版)に、

グループ史上初となる意見広告「世界には、ハーモニーが足りない。」を掲載。

 

2018年、「永遠に」以来16年ぶりにパトリック“ジェイ キュー”スミスを起用した

シングル“ヒカリ”、“In This Room”をリリース。

 

 

2019年6月22,23日、メジャーデビュー25周年を記念した

「ゴスペラーズ 25th Anniversary“ゴスフェス”」を催行。

 

2019年12月21日、メジャーデビュー記念日に、全都道府県を回る「G25」ツアーをスタート。

 

現在、代表曲“ひとり”の替え歌で、手洗いソング“手を洗おう”をアップしている。

 

ゴスペラーズが2018年に行った「世界には、ハーモニーが足りない。」プロジェクトは、

歌声を通じてこころをひとつにする試みだったように思う。

 

コロナ禍の今こそ、

村上率いるゴスペラーズのハーモニーを世界に届けたい。