リサ・ジェラルド(Lisa Gerrard/1961年4月12日~)は、

オーストラリア出身の作曲家・歌手。

 

 

 

リサはアイルランド移民の子としてオーストラリアのメルボルンで生まれる。

 

移民の家族であったことから世界の様々な音楽に親しみ、

このことが後の音楽性につながった。

 

 

1981年には、ブレンダン・ペリーとともに

デッド・カン・ダンス(Dead Can Dance)を結成。

 

翌1982年、音楽活動を成功させるためブレンダンと共にロンドンに拠点を移し、

一年後にオルタナティヴ・ロック界で有名な4ADレーベルと契約した。

 

そして、まもなくそのレーベルの代表的なグループの一つとなった。

古代や世界の様々な民俗音楽の手法を引用して作品を制作したと評された

デッド・カン・ダンスでリサ・ジェラルドは異言(glossolalia)を歌う、

かなり独特なスタイルのワールドミュージックであると考えられる。

 

 

二人は親密に創作活動を行い、特に80年代には一世を風靡、

解散する1998年まで作品をリリースし続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リサはグループの傍らソロでも音楽活動も行い、

ソロ・アルバム『ザ・ミラー・プール』を1995年にリリースした。

 

同アルバムには。アル・パチーノとロバート・デ・ニーロ主演の

アメリカ映画『ヒート』に提供した2曲も収録された

 

 

デッド・カン・ダンス解散後、リサは様々な楽曲提供や

ミュージシャンとのコラボレーションなどを実施。

特に映画音楽とのかかわりが多くなっていく。

 

 

2000年、映画『グラディエーター』に楽曲を提供、

同作品の主題歌“ついに自由に” (Now We Are Free)を歌い、

ハンス・ジマーと共にゴールデングローブ賞の音楽賞を受賞、

これにより、彼女の名が世界に広く知られるようになった。

 

 

 

 

また、2006年に長年にわたって作品を提供してきた4ADレーベルを離れ、

ソロアルバム『The Silver Tree』をリリースした。

 

 

 

2008年に日本映画『ICHI』(曽利文彦監督)のサントラを担当。

 

 

 

2010年には大河ドラマ『龍馬伝』のメイン・テーマ曲を歌唱している。

 

 

 

 

 

 

同曲に込めた想いを聞かれたリサは、冒頭を即興で歌い上げたことを明かし

 「耳に聞こえないかもしれない言葉、[周波数]のようなものを歌っています。

 自分が魂で感じたものからできたのが、今回の歌詞です」

と思いを語った。

 

 

デッド・カン・ダンスは2005年に再結成。

2018年には最新アルバム『Dionysus』をリリースした。

 

 

 

リサは現在はオーストラリアに在住。

2010年にはソロ活動の集大成とも言える

『ザ・ベスト・オブ・リサ・ジェラルド』をリリース。

 

 

2018年にはLisa Gerrard and David Kuckhermann名義で

『Hiraeth』をリリースしている。

 

 

故郷の地でリサは、自然から感じるものを

言葉に、そして旋律に込めて、今も作品作りに取り組んでいることだろう。