緊急事態宣言が首都圏や近畿圏などを対象に

明日にも出されるか、という状況である。

 

既に海外では厳格な外出禁止が命じられる国も多いが、

食料の買い出しや通院、最低限の運動など、

どうしても必要な外出はあるものだ。

 

そんな止むを得ない外出をする時、

周囲の人と少なくとも6フィート(1.8メートル)距離を保とう、

という意識づけがアメリカ合衆国をはじめ海外では徹底されている。

 

いわゆる「ソーシャルディスタンス」(社会的距離)で、

「ソーシャルディスタンシング」(社会的距離を保つこと)ともいうが、

新型コロナウイルスの飛沫感染から身を守る、そして、

万一自分が感染していても飛沫で周囲に感染させない、

というために有効な対応である。

 

この意識を徹底してもらおうと、

LAのアーティストPaco CondeとRoberto Fernandezが、

ロックやポップスのアルバムジャケットで象徴的なものを

ソーシャル・ディスタンス仕様にリデザインするという

6 Feet Covers」(6フィートカヴァー)プロジェクトを展開している。

 

 

例えば・・・

 

KISSの『Destroyer』(1976年/邦題: 地獄の軍団)が、

ソーシャルディスタンシングすると、こうなる。

 

元のデザインは、これだ。


 

確かに、オリジナルは4人が密集しているが、

リデザインによって6フィート以上離れている。

 

因みにこのアルバムには“デトロイト・ロック・シティ”が収録されている。

 

 

 

 

また、The Beatlesの『Abbey Road』(1969年)だと、こんな感じに。

 

さすがにこれ、ちょっと離れすぎじゃないかと(笑)

これならポール死亡説なんか出なかったろうに。

 

元はもちろん。

 

『Abbey Road』には、“Come Together”、“Oh!Darlin”、“Here Comes The Sun”などが

収録されている。

 

 

 

 

U2で、もうひとつ。

 

バッチリ離れてるww

 

Joshua Tree』(1987年)には、言うまでもなく、

“With or Without You”が収録。

 

 

 

 

いずれも、バンドのメンバーが集合しているオリジナルデザインを

一人ひとり離す絵柄にすることによって

ソーシャル・ディスタンシングの重要性をうまく印象付けていることが解ると思う。

 

 

これ以外にも、「6 Feet Covers」のサイトでは、

ザ・ビートルズ『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』、

ザ・ローリング・ストーンズ『The Rolling Stones』、

クイーン『Queen II』、ブロンディ『Blondie』、ラモーンズ『Anthology』、

AC/DC『Highway to Hell』、サイモン&ガーファンクル『Bookends』、

The B-52's『Wild Planet』、フリートウッド・マック『Rumours』、パール・ジャム『Ten』、

ザ・クラッシュ『Combat Rock』、ビーチ・ボーイズ『Surfer Girl』などを

ソーシャル・ディスタンス仕様にリデザインしたジャケットを見ることができる。

 

 

6 Feet Covers

https://6feetcovers.wixsite.com/6feetcovers

 

 

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止に重要なことは、

まず不要不急な外出をしないこと。

 

 

でも必要に迫られ外出するときは、

「ソーシャルディスタンシング」(社会的距離を保つこと)を忘れずに。

 

そして帰宅後は手を入念に洗浄する。

 

 

 

まだまだ長く続きそうな新型コロナとの戦い。

 

気を抜かず、気を張りすぎず、

 

何とかこの難局を乗り切ろう。