1970年代に、オージェイズやスリー・ディグリーズなどともに、都会的で洗練された

フィラデルフィア(フィリー)・ソウルの代表格として数々のヒットを飛ばした、

スタイリスティックス(The Stylistics)。

 

その絶頂期にリードシンガーを務めた、

ラッセル・トンプキンス・ジュニア(Russell Thompkins, Jr./ 1951年3月21日~)は

アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィアに生まれ、今日69歳を迎えた。

 

1968年に結成されたスタイリスティックスは、

1971年に『スタイリスティックス登場』(The Stylistics)でメジャーデビュー。

グループ初のTop10ヒットとなった“ユー・アー・エヴリシング”(You Are Everything)を

はじめ、“ベッチャ・バイ・ゴーリー・ワウ”、“ストップ、ルック、リッスン”といった

曲をチャートに送り出している。

 

 

ユー・アー・エヴリシング 

 

 

 

 

 

ベッチャ・バイ・ゴーリー・ワウ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人気を増していったスタイリスティックスの甘く洗練されたスイート・ソウルスタイルを、

その透明感のある至高のファルセットヴォイスで支えたのが

ラッセル・トンプキンス・ジュニアだった。

 

1973年にリリースされたサードアルバム『ロッキン・ロール・ベイビー』(Rockin' Roll Baby)

からシングルカットされた“誓い”(You Make Me Feel Brand New)は、

男性バート(?)の低音ヴォーカル(名前確認できず)と女性役のラッセルが

コントラストも鮮やかにデュエットで男女の掛け合いを歌い上げている。

 

誓い - You Make Me Feel Brand New (Official Lyric Video)

 

 

 

 

 

 

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1975年『サンキュー・ベイビー』(Thank You Baby)収録された、ホーンとストリングるによるイントロが印象的な“愛がすべて”(Can't Give You Anything But My Love)は英国や日本でも大ヒットし、グループのみならず、フィリー・ソウルやディスコ・ミュージックを代表するナンバーとなった。

 

 

愛がすべて  Can't Give You Anything But My Love

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしスタイリスティックスは1970年代後半以降ヒット曲に恵まれず、長く活動を続けるもメインヴォーカルのラッセルが脱退。以後メンバーチェンジを何度も繰り返しながら精力的に活動。日本でもたびたびツアーを行っており、結成50周年を迎えた2018年にもジャパン・ツアーを実施している。

 

一方、ラッセル・トンプキンス・ジュニアは2004年にニュー・スタイリスティックス(The New Stylistics)を結成。彼らを引き連れRussell Thompkins, Jr & The New Stylisticsとして活動中だ。

 

スタイリスティック時代のナンバーも演っているようだが、

流石に高音部はちょっとキツそうだな。

 

Russell Thompkins Jr. & The New Stylistics - Finale

 

 

 

 

 

 

 

今回挙げたスタイリスティックスの代表的なヒットナンバー18曲が聴ける手ごろなベスト盤『The Best of the Stylistics』はこちら。