李白は見送ってくれる汪倫の情に感動し、次の詩を作り、汪倫に贈りました。

★私(李白)は今、舟に乗っていよいよ出発しようとしている。すると、岸で足を踏み慣らし歌っている、別れの歌声が聞えてきた。汪倫が私を見送りに来てくれたのだ。ここ桃花潭の水の深さは千尺もあるだろうが、それでも汪倫の私への情の深さには到底およばないだろう。

★李白が五十五才のとき、桃花潭に遊び、王倫にもてなしを受けた。李白はお礼にこの詩を作って送ったが、汪倫の子孫は、李白のこの詩を家宝にしたとの逸話がある。