今日は、李白の「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」を紹介します。
★先輩、孟浩然は、黄鶴楼を後にして、もやがたちこめ花咲き匂う春三月、揚州へと下ってゆく。白い帆をかけた小船が碧い空の彼方に消え、後には天のはてに向かって流れる長江が目に映るだけだ。
★これは李白が、揚子江を下って揚州に向かう孟浩然を、黄鶴楼の上から見送ったときの詩。
王維の「送別の詞」と双璧をなす傑作であるが、こちらは李白が孟浩然への惜別の情を詠った詩である。孟浩然を見送った後、李白の寂しそうな姿、別れを惜しむ心情がうかがえる。舟影が見えなくなってもなお立去り難く、手をふりかざしている李白の姿が目に浮かぶようだ