今日は、李白の名作、懐古の情豊かな「蘇台覧古」を鑑賞します。この詩は、かつて昔栄えた姑蘇城がテーマとなっています。

★昔栄えた姑蘇台の庭園や高台に、柳の枝は新たに芽吹いている。菱(ひし)を採る娘たちの歌声を聞いていると、美しい春も限りなく感傷的だ。今も昔も変わらないのは、姑蘇台の西の川面に浮ぶ月影だけだ。かつてこの月は、呉王の宮殿の美女・西施(せいし)を照らしていたのだ。

★昔の姑蘇城をしのんだ詩で、懐古の詩の代表作といわれています。