今日は日本人の名詩・上杉謙信の「九月十三夜陣中作」を鑑賞します。

この詩は「荒城の月」の2番「秋陣営の霜の色~~」に採られていますね。

★真っ白な霜が軍営をおおって秋の気配が実に清々しい。月が照りさえる真夜中、雁が列をなして飛んで行く。越後の山々に能州を併合した景色はなんとも素晴しい。故郷では、我々の遠征を気遣っているだろが、今夜はそんなことも忘れて祝杯でも挙げようか。

★越後の虎と言われた戦国武将・謙信が、七尾城を落とし、その天守閣から眺めた風景を感慨を込めて詠った詩。意気揚々たるものを胸に抱きながらも、高ぶる感情を抑え、清々しい秋の景色を詠った格調高く、品位品格に満ちた叙景詩である。

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