だれでも知っている有名な詩ですね。

特に、起句の「千里鶯啼いて緑紅に映ず」はいいですね。

★あちこちで鴬が鳴き、樹木の緑が紅い花に映えて鮮やかだ。川べりの村、山沿いの里では、酒屋の旗が春風にたなびいている。一方、南朝以来のたくさんの寺々では、たくさんの塔が春雨の中にぼんやりとけぶっている。

★前半の二句は美しい江南地方の春景色。転・結の二句は、春雨にけむる古都の情景を詠っている。