江南の春  杜牧

よく知られた有名な詩ですね。

「あちこちで鶯が鳴き緑が紅い花に映えてあざやかだ。

川べりの村、山すそのまちでは酒屋の旗が春風に

たなびいている。

一方、南朝時代に栄えた、たくさんの寺々では、寺の塔がこぬか雨にぼーっとけぶってみえる」

のどかな春げしきですね。

酒屋の旗が目にいるとは、さすが酒好きの杜牧ですね。

前半は、目のまえの春げしき、後半は古都の風情を

描いています。

芭蕉は「春なれや、水村山郭酒旗の風」とこの詩を引用して

俳句を詠んでいますね。