最近ケルアックの伝記の翻訳が忙しくて、なかなかほかのことができません。まあ、それでも、ケルアックの小説や今までに出版された伝記を読みまくったおかげで、だいぶ訳すのが楽になって来ましたが。正直、最初の頃は内容わからなくてどうしようと思ってましたけど。
しかし、今回この本を翻訳することになって初めて知ったんですけど、ケルアックって英語が母語じゃないんですね。そう考えてみてみると、ケルアックの文学的特徴って言われてるのは、わりかたバイリンガルの特徴何じゃないかなという気がします。特に、言語から解放された表現を目指せってのは、言語の意味と形式の乖離を意識しやすいバイリンガルならではなのかなと言う気がします。あと、コードスイッチングも多いし。このパリの悟りなんかでも、フランス語と英語が交互に出てきたりしますし。こういうのを見てると、「ああ、この人バイリンガルなんだな」って思わされます。
そう言えば、全然関係ないんですが、去年ネットを通して知り合いになった方がフランスに留学されてたんですが、なんとその方の先生がこの前語研から出したフランス語の本のフランス語をチェックしてくれたヴィルジニさんでした。いやー、世の中せまいっすね。びっくり仰天です。