時事通信より、

みんなの党の渡辺代表のインタビュー要旨は次の通りだったという。
 -増税反対の「小沢新党」をどう見るか。
 民主党は「大きな政府」、みんなの党は「小さな政府」を目指し、根本的に方向性が違う。小沢氏らが「増税反対」と言っても、結局は(予算の)ばらまき一直線だろう。問題は、覚悟を持って言ってるのか、その発言に信頼があるかだ。なぜ世論調査で小沢新党に期待しない人が多いのか。政策より権力奪取が小沢氏らの目的と国民は見透かしている。「増税の前にやるべきことがある」という主張は正論でも、あまり期待できない、となる。
 -小沢氏らが内閣不信任決議案の共同提案を持ち掛けてきた場合は応じるか。
 増税法案を廃案に追い込むため、ありとあらゆる手だては尽くす。不信任案が他党から出てきたら賛成し、棄権はあり得ない。共同提案に応じるかどうかは、その時点で通るのか通らないのかを見極める。自民、公明両党はどうか、民主党の造反派は確保できるのか。小沢氏らが衆院の解散先送りを狙って(不信任案提出に)動くこともあり得る。(小沢氏らは)基本的に解散したくない人たちの集まりだから、慎重に見極める。
 -次期衆院選で「大阪維新の会」との連携は。
 維新の会とみんなの党は、政策、方向性が同じだ。小選挙区でつぶし合う必要は全くない。維新の会は西側(地域)で強く、みんなは東側で強い。問題は、単なる選挙区のすみ分けでいくか、公認候補を推薦し合う相互承認の形でいくか、比例票をつぶし合わないように統一名簿でいくのか。これからの話だ。
 -衆院解散・総選挙の時期の見通しは。
 最後は力関係になるだろう。9月の民主党代表選、自民党総裁選の前に、選挙で勝った方が首相になる「大連立」の約束ができるかもしれない。その場合は今国会末、8月下旬から9月初めの解散だろう。一方、自民党の中にも解散したくない人たちがいる。秋に補正予算、来年度予算も一緒につくろうという路線が強くなれば、解散は先送りされ、来年になるだろう。
 野田・民主党は今や第2自民党だ。小沢新党は、昔の田中派、竹下派と一緒の旧体質で旧式自民党。(民主党分裂は)第2自民党と旧式自民党に分かれただけの話だから、民主党は(いずれ)なくなる。次の選挙は(「第三極」による)キャスチングボート狙いではなく、「第一極」狙いだ