10月26日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)首脳らは域内銀行に対し、

保有ソブリン債の評価を引き下げた上で、2012年6月30日までに

中核的自己資本比率を最低9%とするよう求めることで合意した

という

  EU首脳らは26日の会議終了後の声明で、資本は「最良の質」で

なければならないと指摘。金融機関に対し資本不足の補完のためにまず、

民間部門から資金を調達するよう求め、基準が達成できるまでは

配当やボーナスの支払いが制約を受けることになるとした。

声明はEU域内の銀行全体で基準順守に必要となる資本の額には

触れていないという。

  声明はさらに、EU域内銀行への信頼を回復する措置が「緊急に必要だ」とし、

「信用逼迫(ひっぱく)を回避し実体経済への与信の流れを守るため、

銀行の中期的な資金調達を確実にする措置」。

 銀行の資本準備は、ソブリン債のエクスポージャーを11年9月30日時点の

市場価格で評価した後に測定される。声明は、資本基準の達成に向けて

銀行はリストラや「債務の株式化」という手段を用いる準備をすべき

としたという。

合意を評価したい。

しかし、銀行への自己資本率引き上げや配当・ボーナスの支払い制約や

リストラなどの内容から銀行が膨大な負債を抱えていることがわかる。

日本のバブル崩壊時に似ている状況だ!

今後、欧州では銀行の健全化が安定するまでの間、景気低迷が続くだろう。

世界の冬の到来だ。

気になるのは、日本も震災に見舞われ、景気がいいわけではないのに

円高・・・・さらに日本マネーが狙われるのではと心配している。