母が昔自費出版で出した本を電子書籍化することにしました。
出版社の方があれこれ夢見るようなことを言って下さるので、漫画化や、英訳化や、オーディオブック化もお願いすることにしたのですが、冷静になってみたらやり過ぎた気がしました。
新聞広告にも出して下さるとか言われて、まるで、人気が出てどんどん売れて有名作家にでもなるような空想をしてしまったのですが、所詮素人の自費出版ではありませんか。
我に返り、目的は何か考えて見たら、要は、せっかく書いた作品なので、記念に出版するということだけでした。
作品として世に発表するというだけです。
インターネットの時代、ネット上で注目を浴びる事=お金ですが、それに囚われて苦しくコンテンツを作っている人が多いのではないでしょうか。
私は、住むところがあって、毎日好きなおかずや必要な日用品をスーパーで買えるだけお金があれば十分です。
人の注目も浴びたくもないし、有名にもなりたくありません。
静かに好きなことをやって生きたいだけです。
家族のためにお金を稼ごうとして、返って大損してしまう人がいます。
私も危うく、母の為にお金をつぎ込んでしまいそうでした。
冷静になれて良かったです。
今は、出来上がったら電子書籍や漫画や英語版やオーディオブックを母に見せてあげるのを楽しみにしているだけです。