本日は武蔵関駅にて早朝駅頭後に、8時からのANAホテルでの朝食勉強会に参加。
約10年前にイラク日本人人質事件が発生し、人質解放に向けてヨルダンの対策本部に派遣された元外務省中東アフリカ局参事官の三家邦彦氏の講演。元々参加する予定だったが、まさかこの講演の数日前に、イスラム国による日本人拉致が発生するとは・・・。
10年前の拉致事件と比べると今回の人質事件解決はかなり難しいとの見解を宮家氏は示された。前出の事件は幸いにも犯人がアルカイダではなくアマチュアの犯行であった為に、犯人と交渉することができた。しかしながら今回はまず、シリアの中央政府が機能せず内戦状態であり、そして相手(ISIS)がプロ集団であること。犯人の本当の目的は何なのか、仮に騒ぎを起こすことが目的なら、救出は極めて困難という事である。また拉致をされている中の1名は、昨年既に拉致をされていたことを日本政府は当然把握しており、その直後から水面下で解放に向けた交渉は進めていたが、解決に導く事が現時点まで不可能であった事(一部では全くしていないとの報道もあるが)それぞれの情報を総合的に判断すると、今回の邦人救出というものが今までの事件と比べると、高度で尚且つ困難な状況とのいうことがわかる。
 この事件は単純に2人の邦人が誘拐された事件としてみるのではなく、中東の平和に向けた人道支援を物心両面で続けてきた日本という国家に対しての挑戦と考えなくてはいけない。とにかくリミットが明日午後までと迫る中、人質解放に向けてギリギリまで交渉を続ける日本政府の対応に、日本人として注視しなくてはいけないと思う。
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