※ぬか床管理においてほぼ関係ない話です
 
 
人間の認知機能においては、必ず左右上下のように分別したがります。
 
善悪、男と女、というように。
 
そうしておくとスッキリして気持ちが良いのです。
 
しかし、現実はそうなっておりません。
 
宇宙空間において、上下左右というのが無いので、宇宙は本質的に上下左右ありません。
 
しかし、人間はハッキリさせたいのです。
 
ハッキリさせないと気持ちが悪い。
 
コロナやワクチンにしても、ハッキリさせたいのです。
 
自分の中で、コロナは無いにしろ、人工にしろ、ワクチンはダメだとか安全だとか。
 
自分の中で決着させておきたい。
 
 
「曖昧なままだと気持ちが悪い」
 
 
 
量子力学で有名なシュレディンガーの猫という実験があります。
 
内容は短く説明できる程文才ないのでウィキで見て。
 
猫が死んでいるのか生きているのか、それを確認せずには夜も眠れません。
 
重ね合わせ状態のまま、そのままでいるという事が出来ないのです。
 
観測者たるものの宿命でしょうか。
 
 
さてここでぬか床です。
 
皆さんぬか床が良い状態か悪い状態かハッキリしないので不安で私に聞かれます。
 
シュレディンガーの猫で箱を開けたくて仕方がない。
 
私が蓋を開けて、死んでます、生きてます、と言えばそれでスッキリする。
 
ぬか床は宇宙なので、左右上下ありません。
 
自由奔放、縦横無尽。
 
生きてるのか死んでるのかハッキリしません。
 
永久に重ね合わせ。
 
それが本質です。
 
 
今日ハッキリ美味しいぬか床が明日にはダメになっているかもしれない。
 
まだシュレディンガーの猫のように確率50%と提示された方がマシですかね。
 
蓋を開けても開けた先が重ね合わせ。
 
最悪ですね。
 
 
不味い物を不味いまま、腐ってる物を腐ったまま管理しろ、じゃないです。
 
自分の一番の欲望に気付ける良い媒体だと心底思います。